八十八か所 お遍路入門 [猫も歩けば棒立ち]
「八十八か所!行きたい」
アラフォー(around 40)のおね~さんが
殊勝なことをいい出します。
四国のですか!どうぞ!ご遠慮なく。
「どうすればいいの?」
夏ですから!
くるまに薄いふとんでも積んで回ればいかが。
傷だらけの愛車に傷ついた心を乗せて。
美しい年増は絵になりますねぇ。
ただし!得意(?)の
センターライン走行(!)はできませんよ。
歩行者をはねそうなので
いつもセンターライン上を走っているおね~さんです。
危ない!対向車がきたときにはどうするの?!
「大丈夫!向こうが避けてくれる」
幅員のない道が多いのでセンターラインもなければ
対向車が大形の車両なら
譲り合いをしなければなりませんけどね。
そのとき!たんぼか池に落ちたら
イケメンの同情が集まるよ!きっと!よかったね。
「くるまでは行かない」
行けない!でしょう!
歩いて行きなさい。
巡礼ですから!
行(ぎょう)ですから!
一輪車を押すとか
リヤカーを引くとか。
竹馬で歩くとか。
ま!自転車(ママチャリ)がフツーですかね。
「まじめに考えてよ!」
まじめですよ。
なにがあったの?!
ま!恋かオトコかのからみの果ての
鏡に写る加齢の寂寥感がそうさせるのかなぁ。
「勝手に決めないでよ」
路線バス!タクシー!バスツアーが無難でしょう。
今はバスツアーがお得かな。
毎月少しずつ回り
1 年かけて八十八か所を踏破するというツアーを
各旅行社が企画しています。
今年(2014)は弘法大師が四国霊場を開いて
1200 年の節目らしくて
たくさんのツアーが組まれています。
どのツーリストも
集客のためか
第 1 回目はお得な価格で提供しています。
これなんか 3980 円!弁当つき。
2 回目以降は 6980 ~ 7980 円なのに。
「それ!すぐ行く!」
さらにおか~さんの健康保険証かなんか持参して
60 歳以上の老婆になりすませば
1000 円引き! 2980 円!!きゃっほ~!
「引いてくれなくてもいいわい!」
あ!そ!いけそうですけどね。
結局!おね~さんにいいようにあしらわれて
私が同道することに。
なんでいつもこうなるの。
まさか行くはずないと思っていた
アラフォーのマドンナ(?)もふたつ返事で参加。
みなさん!般若心経を覚えてきてね。
「ええ!?」
ええ!じゃな~い!
弘法大師と「同行二人」ですよ。
「あなたは!?」
「ゾロアスター教じゃないの?!」
般若心経くらい!私はだいたい唱えられますよ。
生家が真言宗!高野山の末寺の檀家でしたから。
毎日!祖母があげる般若心経や光明真言を
横で正座して聞いていましたから。
小学校に入学するころにはそらんじていて
祖母に「この子は孫の中で一番聡明や」と
大きな期待を持たれていたのです。
今じゃ!孫の中で一番情けないと
草葉の陰で泣いていますけどね。
あ?!ほっといて!私のことは。
1 番札所・霊山寺。
これが七つ道具。
まず!本堂でろうそくと線香をあげて
鈴を鳴らし!名前を書いたお札を納め
音を立てずにそっと賽銭を入れます。
なんですか!?
どこの国のコインを用意してきたのですか。
やめてください!
私がニッポンの硬貨と交換してあげますから。
それから勤行(ごんぎょう)です。
開経偈(かいぎょうげ)から順番に
般若心経やら本尊仏真言やら光明真言やら
ひととおり唱えます。
さらに大師堂に移って
同じように順番どおり
線香をあげて、、、お経を唱えます。
今日は 1 番から 6 番まで打ちます。
あ!
霊場の参詣をここでは「打つ」といっています。
お経は各札所の
本堂と大師堂とで 2 回唱えますから
合計 12 回あげることになります。
最初の札所のいくつかは近くに並んでいるようで
すぐバスが次の寺に到着。
忙しいです。
弁当はバスの車内で 10 分で食べます。
お!いいじゃないですか。
この値段のツアーにしては。
なぬ!?
「私のにはサツマイモがない!」
やめてくださいよ!
イモがないくらいで興奮するのは。
私のイモあげますから。
「コロッケの下にあった!」
え?!返してよ!私のイモ!
「もう食べたもん」
2 番・極楽寺。
沙羅(さら)の花の咲くいい季節。
梅雨なのにお天気にも恵まれましたね。
3 番・金泉寺。
姿見の井戸に美しい顔が映っていますか。
4 番・大日寺。
ちょっと足取りが重い。
団体の最後尾。
しかも!かなり遅れて。
5 番・地蔵寺。
お局さまがいない!?
ああ!大公孫樹(いちょう)の影に隠れて。
なにしてんのよ!?座り込んで!
「どうぞ!みなさんで存分にお参りして」
なにをいっているんですか!
いいだしっぺのあなたが!フントにもう!
今日の打ち止め
6 番・安楽寺。
お疲れさまでした。
来月もきますか。
「もう十分です」
「それより帰阪したら」
「生ビール飲もうよ」
ちっとも
いい子になっていません。
お大師さま!
どうかガツンとくらわせてください。
アラフォー(around 40)のおね~さんが
殊勝なことをいい出します。
四国のですか!どうぞ!ご遠慮なく。
「どうすればいいの?」
夏ですから!
くるまに薄いふとんでも積んで回ればいかが。
傷だらけの愛車に傷ついた心を乗せて。
美しい年増は絵になりますねぇ。
ただし!得意(?)の
センターライン走行(!)はできませんよ。
歩行者をはねそうなので
いつもセンターライン上を走っているおね~さんです。
危ない!対向車がきたときにはどうするの?!
「大丈夫!向こうが避けてくれる」
幅員のない道が多いのでセンターラインもなければ
対向車が大形の車両なら
譲り合いをしなければなりませんけどね。
そのとき!たんぼか池に落ちたら
イケメンの同情が集まるよ!きっと!よかったね。
「くるまでは行かない」
行けない!でしょう!
歩いて行きなさい。
巡礼ですから!
行(ぎょう)ですから!
一輪車を押すとか
リヤカーを引くとか。
竹馬で歩くとか。
ま!自転車(ママチャリ)がフツーですかね。
「まじめに考えてよ!」
まじめですよ。
なにがあったの?!
ま!恋かオトコかのからみの果ての
鏡に写る加齢の寂寥感がそうさせるのかなぁ。
「勝手に決めないでよ」
路線バス!タクシー!バスツアーが無難でしょう。
今はバスツアーがお得かな。
毎月少しずつ回り
1 年かけて八十八か所を踏破するというツアーを
各旅行社が企画しています。
今年(2014)は弘法大師が四国霊場を開いて
1200 年の節目らしくて
たくさんのツアーが組まれています。
どのツーリストも
集客のためか
第 1 回目はお得な価格で提供しています。
これなんか 3980 円!弁当つき。
2 回目以降は 6980 ~ 7980 円なのに。
「それ!すぐ行く!」
さらにおか~さんの健康保険証かなんか持参して
60 歳以上の老婆になりすませば
1000 円引き! 2980 円!!きゃっほ~!
「引いてくれなくてもいいわい!」
あ!そ!いけそうですけどね。
結局!おね~さんにいいようにあしらわれて
私が同道することに。
なんでいつもこうなるの。
まさか行くはずないと思っていた
アラフォーのマドンナ(?)もふたつ返事で参加。
みなさん!般若心経を覚えてきてね。
「ええ!?」
ええ!じゃな~い!
弘法大師と「同行二人」ですよ。
「あなたは!?」
「ゾロアスター教じゃないの?!」
般若心経くらい!私はだいたい唱えられますよ。
生家が真言宗!高野山の末寺の檀家でしたから。
毎日!祖母があげる般若心経や光明真言を
横で正座して聞いていましたから。
小学校に入学するころにはそらんじていて
祖母に「この子は孫の中で一番聡明や」と
大きな期待を持たれていたのです。
今じゃ!孫の中で一番情けないと
草葉の陰で泣いていますけどね。
あ?!ほっといて!私のことは。
1 番札所・霊山寺。
これが七つ道具。
まず!本堂でろうそくと線香をあげて
鈴を鳴らし!名前を書いたお札を納め
音を立てずにそっと賽銭を入れます。
なんですか!?
どこの国のコインを用意してきたのですか。
やめてください!
私がニッポンの硬貨と交換してあげますから。
それから勤行(ごんぎょう)です。
開経偈(かいぎょうげ)から順番に
般若心経やら本尊仏真言やら光明真言やら
ひととおり唱えます。
さらに大師堂に移って
同じように順番どおり
線香をあげて、、、お経を唱えます。
今日は 1 番から 6 番まで打ちます。
あ!
霊場の参詣をここでは「打つ」といっています。
お経は各札所の
本堂と大師堂とで 2 回唱えますから
合計 12 回あげることになります。
最初の札所のいくつかは近くに並んでいるようで
すぐバスが次の寺に到着。
忙しいです。
弁当はバスの車内で 10 分で食べます。
お!いいじゃないですか。
この値段のツアーにしては。
なぬ!?
「私のにはサツマイモがない!」
やめてくださいよ!
イモがないくらいで興奮するのは。
私のイモあげますから。
「コロッケの下にあった!」
え?!返してよ!私のイモ!
「もう食べたもん」
2 番・極楽寺。
沙羅(さら)の花の咲くいい季節。
梅雨なのにお天気にも恵まれましたね。
3 番・金泉寺。
姿見の井戸に美しい顔が映っていますか。
4 番・大日寺。
ちょっと足取りが重い。
団体の最後尾。
しかも!かなり遅れて。
5 番・地蔵寺。
お局さまがいない!?
ああ!大公孫樹(いちょう)の影に隠れて。
なにしてんのよ!?座り込んで!
「どうぞ!みなさんで存分にお参りして」
なにをいっているんですか!
いいだしっぺのあなたが!フントにもう!
今日の打ち止め
6 番・安楽寺。
お疲れさまでした。
来月もきますか。
「もう十分です」
「それより帰阪したら」
「生ビール飲もうよ」
ちっとも
いい子になっていません。
お大師さま!
どうかガツンとくらわせてください。