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六甲山のニッコウキスゲ [解語の枯れ尾花]

六甲ケーブルの山上駅は
見るからに古い建造物。
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1932 年に営業を始めたとか。
3 階建て?!
角度によっては 4 階建てにも見えますが。
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「六甲山上近代化産業遺産」とかに
指定されています。



ゆるやかに上るバス道を
とぼとぼたどれば「記念碑台」の交差点。

よく六甲山散策の
ランドマークにされる交差点ですが。

全然意識したことがなかったのですが
階段を上がったところに
その「記念碑台」がありました。
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なん十年も歩いていて知らないなんて!
恥ずかしい限り。はは。

A.H.グルーム(1846 ~ 1918)というおじさんが
海を見つめていました。



記念碑台からすぐ西に
六甲山ホテルがあります。

ここの旧館も「六甲山上近代化産業遺産」でした。
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1929 年に宝塚ホテルが建てたもの。
六甲山上のホテルでは一番古い建てものらしい。

2 階に記念ライブラリーがありました。

汚い風体のハイカーがいきなり飛び込んできたのに
フロントのみなさんが親切に説明して
案内までしてくださいました。
謝謝(しえしえ)感謝!多謝。



記念碑台の交差点に引き返し
東に進めば通称・六甲大通りがあります。

大通りといっても
明治のころからの別荘地の中の
木々におおいかぶされた静かな道ですけどね。

林間に見え隠れしているのが
ヴォーリズ六甲山荘。
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「六甲山上近代化産業遺産」のひとつです。

1934 年の木造建築。
大きな建てものですが平屋です。

土日祝に一般公開していました。



さらに東に歩いて
大通りがクマザサの小道になっても突き進むと
六甲高山植物園に着きました。

コマクサ?!

唐突に
コマクサを見にきたことを思い出しました。

エーデルワイスを教えにきたこともあったような。

だれときたのやら。
通り過ぎて行った多くの人たち。

クリンソウを見にきたときもあったかも知れない。

古いことを思い出さなくてもいいのに。
ヤキがまわってきたこのごろ。



季節的にクリンソウは無理でしょうけど
コマクサとエーデルワイスは
ひょっとしてまだ咲いているかも。

××十年ぶりに入園。

そう!ここです!
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コマクサ!まだ少し花がありました。
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エーデルワイスはだいぶくたびれた花でした。
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今!目を引くひとつはニッコウキスゲ。
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信州の霧ヶ峰やら美ヶ原高原には
規模的にはおよばないものの!きれいですね。

あ!やめよう!また変なことを思い出すのは。



六甲山はアジサイの季節。

色とりどりに妍(けん)を競っていたのですが
ヒメアジサイに泣けました。
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美しい。

それに六甲山のアジサイといえば
シーボルト(1796 ~ 1866)のシチダンカ。
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シーボルトが「オタクサ」と呼んだ花かも。
「オタクサ」は「お滝さん」のことらしい。
泣けるじゃないですか。



クラブハウスを見に
神戸ゴルフ倶楽部の中の
ネットに保護された散策路を進みます。
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このゴルフ場は
記念碑台で海を見ていたおじさん・グルームが
1903 年に日本で初めて開設したといいます。

そのクラブハウスは
1932 年に建設された
「六甲山上近代化産業遺産」らしい。

でも!
汚い風体のものはつまみ出されます。

まったく見ることは許されません。
六甲山ホテルとエラい違いです。

目隠しの木々の間からのぞき見するだけ。
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ま!いろいろなおとなの事情があるのでしょう。

やたら暑い夏です。



(敬称略)
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