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きゅうり封じの寺 秋津洲の道 [野道!山道!恋はけもの道!]

21 日です。
弘法大師の縁日です。

7 月 21 日
宝国寺(寳國寺 ほうこくじ)では
真言密教の秘法の
きゅうり封じ(胡瓜加持)が行われていました。
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加持を受けたきゅうりで
体の悪いところをさすり
川へ行き
川に背を向けて肩越しに投げて
病気を封じたきゅうりを流すのだそうな。

大変古い寺のようで
住職の説教によると
「護摩(ごま)の灰」が創建したとか。

「護摩の灰」とは
高野山信仰の布教に全国を行脚していた
高野聖(こうやひじり)のこと。

中には弘法大師の「護摩の灰」だといって
いかがわしいものを売りつける詐欺師もいたとか。
それら悪党は
「ゴマのハエ(胡麻の蝿)」と呼んだらしいのですが。

先日!四国八十八か所お遍路のほんの入り口を
怪しいおね~さん方と見学してきただけの
無学で間抜けな私は
泉鏡花の妖しい小説の
「高野聖」しか知りませんでしたが。

「高野聖」と「ゴマのハエ」は背中合わせでしたか。



宝国寺のあるところは
奈良県御所市室。

室大墓といわれる宮山古墳のふもと。

このあたりには古墳だらけですが
宮山古墳は特に大きいようです。

弘法大師!そのころは空海だったのでしょうけど
空海はその古墳の主の
安寧(あんねい)を祈っていたらしい。

その宮山古墳に上ります。

石室が現れています。

たくさんの種類と数の埴輪(はにわ)が
出土しているらしい。

靭形埴輪(ゆぎがたはにわ)のレプリカが
ひとつ置いてありました。
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御所市観光協会が
「秋津洲(あきつしま)の道」という
ハイキングコースを設定しています。

秋津村という村があったあたりだから。

もっとも
秋津村は明治時代にできた村名でしょうけど
奈良時代には秋津洲と呼ばれ
さらに
記紀で神武天皇が
蜻蛉(あきつ)のトナメの国(=あきつしま)発言まで
さかのぼれる地だそうですから
「秋津洲の道」でも文句をつけてはいけません。



国道 24 号線の東を並行する
「秋津洲の道」を北に進めば
ぎょっ!
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藁(わら)で作られた大蛇?!

野口神社。
長さ 14m もの藁の蛇を引く奇祭があるのですね。

恋にもだえる女の執念が蛇になったのですか。

ちなみにこのあたりは
蛇穴(さらぎ)村と呼ばれていたそうです。



げっ!?
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怪しいといっているバヤイじゃない!
これは大変な危機です。

用水路にピンク汚物!

害虫のリンゴガイの卵塊でしょうか。

歴史がむしばまれていきます。
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