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スペアリブの梅煮こみ [半煮え!生煮え!]

昭和 5 年(1930)発刊の
林春隆著/野菜百珍/に
「梅酒」がありました。

そりゃぁ!あっても
「あった」と声高に叫ぶほど
不思議じゃないでしょうけど。

しかし!なにか!
私の幼稚な常識と違うのです。



まず!梅の実に藁灰(わらばい)をかけて
沸湯をそそぐとあります。

アク抜きでしょうか。

その梅をていねいにふいてから
深い壺に入れ
古酒を梅にのるほど入れるとか。

古酒とは日本酒の古酒?!
醸造酒でしょうね。

白砂糖を美濃紙に包み
酒より上につるしてから
壺にふたをし!目張りをしておくのだそうな。

砂糖は湿気を吸って落ちるらしい。



たしかに!日本酒の酒蔵に行くと
日本酒でできた「梅酒」を売ってはいますが
はたしてみんな
こんな仕込みをしているものかどうか。

シロートには
梅の実とホワイトリカーと砂糖を
どどっと入れておくだけの作り方しか
すすめられませんがね。

細かな要点はいっぱいありますが
テキトーに作っても
だいたい腐らず!にごらず!
それなりに飲める梅酒ができるでしょう。



と!エラそうにいいましたが
仕込んでから 1 年で
にごった!
濃いウイスキー色になった梅酒があります。あは。

無選別の!
というより!
庭の品種名も定かでない梅の木の実だったらしい。

らしい!というのは
突然!大雨の夜に
びしょ濡れになった実が届いたのです。

大きな粒が少なく
青いものばかりだったので
ホワイトリカーに漬けたのですが。

ふと!取り出してみると
にごっていますねぇ。

さらに!梅の1/3は黒く変色しています。
こんな梅酒!見たことがありません。

漉(こ)して!オリと梅を捨てます。



その中の変色の少ない梅を食べます。

スペアリブ(豚の骨つきばら肉)の
表面を少し焼いてから水をさし
その梅酒を入れて
梅酒の梅をどどっと加え
ひね生姜をスライスしてかぶせて煮ます。

私の梅酒には砂糖をほとんど使わないので
当然!引き揚げた梅の実も甘くないので
砂糖を少し加えます。

にんにくの醤油漬けの醤油で調味。
blog梅スペアリブ.jpg

信じないでしょうけど
おいしいですよ。



(敬称略)
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