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津山城(2) 石垣にしみいる蝉の声 [猫も歩けば棒立ち]

そずりうどん」を食べたので
暑くても元気を出して
津山城(岡山県津山市)の表坂の石段を上ります。

すぐ表門。
入場料大枚 300 円払います。

石垣だらけです。
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平山城です。
大きな城です。
盆地の真ん中にあった丘を
ぐるりと石垣で包み直したみたいです。
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最上部に平地を
こんなに広く確保している城を知りません。
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高所の広い平地が本丸。
その下に二の丸の石垣が取り囲み
さらにその下に三の丸の石垣。

まるで天守閣をささえるためだけのような
石垣が高くて立派で
その周囲に広い空地のある城はたくさんありますが
ここにはそんな空地がなくみんな石垣の上。

享保 10 年(1725)の作州記に
本丸 3,496 坪!二の丸 4,598 坪!三の丸 4,116 坪!
その他の曲輪内 40,140 坪!
合計 52,350 坪と記述されているそうな。
石垣面の広さを加えたら総計 68,436 坪だそうですよ。

にわかには脳裏に大きさを描けませんが
ま!相当大きい!はは。

でも!建てものは
明治 7 年(1874)に取り壊されています。



高所の本丸の西の角に
一段高く天守閣跡が残っています。
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角には算木(さんぎ)積みでしょうか。
長い石を交互に向きを変えて積んでいます。

一部!比叡山のふもとで見た
穴太(あのう)衆積みのような
「野面(のづら)積み」もあるようですが
津山城の石垣は
ほとんど「打ち込みはぎ」でしょうか。
大きな石を積み上げ
石の間に小さな石を詰めていますから。

関ヶ原の戦い(1600)後の築城技術でしょうね。

門外漢がいい加減いっているだけですので
他言は無用に存じます。



ないはずの建てものがあります。
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昔きたときには確かになかったのですが。

備中櫓(びっちゅうやぐら)が
最近(2005)復元されていたのですか。
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この櫓(やぐら)!やぐらっぽくないですね。

便所があります。
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茶室や床(とこ)もあるのですね。
戦(いくさ)のためばかりではなく
生活する御殿のようでもあります。



しかし!暑い。

石垣の上はカラカラに乾燥していますね。

そこに桜の木がいっぱい。
この城跡に数千本とも。

花だけを見る桜はこんな環境がいいのかな。
夏の乾燥が花芽の形成を促すのかも。

桜!特にソメイヨシノなんかは寿命が短い。

その古木をよみがえらせる試み?!
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元気な上部から出る根を大事に土に誘導!?

根上がり桜ができそう。

明石海峡大橋近くの舞子の浜で
根上がり松を作ろうとしていたのを
思い出しました。(拙ブログ 2014/04/26



あ!なんの碑かな。
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上って見ると松尾芭蕉の句碑でした。

  鐘つかぬ 里は何をか 春の暮

ん?!
なんでこの句がここにあるのでしょう。

元禄 2 年(1689)
芭蕉 46 歳のときの句でしょうけど。

芭蕉はこの年の 3 月 27 日
「おくのほそ道」の旅に出ていますがね。



入り口でもらったリーフレットに
春は桜!秋は紅葉!冬は雪景色が
人の目を楽しませてくれる!とありますが
盛夏は暑いだけかも。

観光客はほとんどいません。
こんなに広大なのに売店も茶店もありません。
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