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伊吹山 お花畑の 恋や恋 [野道!山道!恋はけもの道!]

伊吹山(いぶきやま)です。
滋賀県にある山となんとなく認識していますが
東半分は岐阜県にあります。

芭蕉(1644 ~ 1694)は詠(よ)みました。

  そのままよ 月もたのまじ 伊吹山

元禄 2 年(1689)芭蕉 46 歳
秋に大垣(岐阜県)に滞在したときの句。

芭蕉はこの年に奥州行脚
いわゆる「おくのほそ道」の旅をして
日本海に沿って南下し
伊勢神宮に参拝し
伊賀上野に帰郷してから奈良・京都に遊び
お気に入りの膳所(ぜぜ)の
義仲寺(ぎちゅうじ)で年の暮れをむかえています。



芭蕉の1/10ほどの脚力もなく
軟弱な精神の私たちは
標高 1260m までくるまできてしまいました。

恋慕観音像も立っています。
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薬草の宝庫だと思ってきたのですが
「恋人の聖地」でもあるそうです。

ふたりで力を合わせて山頂を目指せば
「おふたりの恋に力をおかしくださいます」とか。

恋人ではないものたちはどうしたらよかんべ。



すねていないで!ともかく行きますよ。
西登山道をたどります。
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大きな木や岩はありません。
眺望のいい道がつづきます。
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普段見られない花がたくさん咲いています。
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どこかで見たような花もありますが。
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みんな小形の種で!可愛い。



あああ!
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昆虫ですか!?
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アラフォー(around 40)のおね~さん!
ムシの類は嫌いでしょ!
それなのに!
どうしてそうめざとく見つけるの!?



山頂です。1377m 。
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小倉百人一首に
藤原実方(?? ~ 999)の歌がありましたね。

かくとだに えやはいぶきの さしも草
  さしも知らじな 燃ゆる思ひを

もしかして!
わが姉・なごんちゃん(清少納言)を思って
歌ったものかな。

伊吹山のさしも草は
1 度火がついたら消えにくいのです。
私の恋も同じように消えることなく燃えています。
なんてね。

「さしも草」は「もぐさ」のことですよね。
「さし」とはなんですか。
次の「さしも(そんなにも)」を
誘導するもののようでもありますが。

和泉式部(978? ~ ??)も燃えつづけていますなぁ。

けふも又 かくや伊吹の さしもぐさ
  さらば我のみ もえや渡らむ



ガスが視界をさえぎって流れて行きます。
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雨が降るのでしょうか。
東登山道を下山したかったのですが。
昔きたとき
「イブキトリカブト」がいっぱい。
紫色の花がきれいだったような。

そうです!
猛毒の「ぶす」のとりかぶと!
決してあなたに
飲まそうとしている訳じゃありません。

おね~さんのようにきれいな花には
猛毒があるのです。
なんてね!舌を出してすみません。

緊急時です!
距離の短い中央登山道を急ぎます。
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あ!咲いています。
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遠くなので分かりづらいですが
イブキトリカブトだと思います。



駐車場にある店舗
「スカイテラス伊吹山」まで降りてきました。

「伊吹薬草ソフト 500 円」なんていかが。
きれいになりそうですよ。

ん!これ以上きれいにならなくてもいい?!

では!
「よもぎソフトクリーム 410 円」にしますか。
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アラフォーは恋がお好き。

もぐさはよもぎが原料。
食べて!燃えて生きましょうね。



残念なことにお花畑に
クローバーの花がいくつか目につきました。
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外来種は強いですね。

地球温暖化もあって
今にたくさん侵略してきそうで
ガスのせいばかりじゃなく
背筋が戦慄してやみません。

恋も忘れます。



アラフォーが よもぎを食(は)めば 恋伊吹
  とりかぶと咲く かたつぶり鳴く        ほっ
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