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元祖インカの三平汁 [いも!たこ!なんきん!]

私なんか馬の骨か
カエル(蛙)の子でいいのですが
世間は「本家」争いがお好きなようで。

あちらでもこちらでも「本家」!

オマエたちで「本家」争いをしてろ!
こちらは「総本家」だ!とか。
「元祖」だ!「宗家」だ!「家元」だ!とか。

傍(はた)から見ると
なんのこっちゃ!と思うのですが
当人たちは命がけのようです。



先日も宇治で
「御茶壺道中」の
「茶頭取」の先祖争い(?)を見ました。

きんし丼で歴史のある
「京極かねよ」と「逢坂山かねよ」も
仲が悪そうですね。

仲が悪いといえば浄土真宗の
本願寺派(西)の宗祖の墓所は大谷本廟
大谷派(東)のそれは大谷祖廟
それぞれにありますね。

親鸞はどこで眠ればいいのやら。
知恩院の北の崇泰院の前に
「親鸞聖人旧御廟所」の石碑があります。
まだそこで休んでいるのかも。

けんかをしない同根もいますけどね。

大阪で知名度の高い
豚まん(関西ことば・豚肉あんの中華まんじゅう)の
「551蓬莱」と「蓬莱本館」は
店頭販売と冷凍販売で棲み分けていますね。

棲み分けていなかったら大げんかしていたのかも。



「三平汁」は
わが曾祖父が元祖!
創案者だと自慢していたのは
俳優の高島忠夫でしたか。



最近「ささぎ三平」という単語を聞きました。

「ささぎ」とは「ささげ」のことかな。
しかし!その後の「三平」はなんじゃらほい?!

「三平汁」でしょうか。

そもそも三平汁!
元祖・三平汁ってなんどすか?



テキトーに聞く人もいないので
「聞き書 北海道の食事」を開きます。

あらら!
ありますねぇ!

さけ三平!たら三平!にしん三平!
たつ(白子)三平!ほっけ三平!

「道南松前の食事」のところに。
たいてい塩魚!
生魚を使うときには酒粕を入れるとか。

ん?!
それは冬の「三平」!?
春の「三平」は
ふき三平!ながら三平!せり三平!あざみ三平!
ひろ三平!とくれば!なにがなんやら。

山菜の「三平」は
糠(ぬか)漬けのにしんとで作るのだとか。

それで夏は「ささぎ三平」となり
秋は
かぼちゃ三平!大根三平!玉菜三平!ですか。

いも(じゃがいもでしょうね)三平は秋から冬。



「西海岸にしん漁場の食事」の項には
「三平汁はにしん漁場から生まれた料理」と
断定していますよ。

江戸中期から明治時代
にしん!ほっけ!はたはた!たら!かれい!の
塩漬けで得られる魚汁で野菜を煮たものだとか。

魚汁とは魚醬のこと?!
いしるやしょっつるやナンプラーや
ニョクマムのような魚醬のことでしょうか。

今日(聞き書の当時は今から 30 年前)の
三平汁は
すしにしんまたは塩鮭と
野菜を煮込んだものと定義していますが。

「すしにしん」とは糠漬けのにしんのこと。

「道北旭川の食事」も
糠漬けにしんを使った三平汁がフツーのようです。



「道東海岸の食事」には
いわし三平!ます三平!こまい三平!かれい三平!も。
その他はだいたい他の地方と同じかな。

「道東十勝の食」には
なぜか「三平汁」は出てきませんが
「三平どんぶり」という器(?)はあるようです。



高島忠夫のご先祖さまの創案説危うし。



じゃがいもで思い出しました。

植えていた「インカのひとみ」
正業(?)は忙しくもないのに
2 株ばかり放置したままですね。

地上の枝葉が枯れて飛んで行ってから
2 か月は経っているでしょう。
掘ってみれば可愛い芋だこと!
blog三平1.jpg

表皮に目玉模様が出ていますので
「インカのひとみ」には違いないでしょう。
blog三平2.jpg

非常に育てにくい種ですね!怠けものには。



小粒の中からさらに小粒を選んで
下ゆでします。

塩魚がないので
昆布と塩漬けの玉菜(キャベツ)といっしょに
ことこと煮ました。

生野菜の価格が高騰しているので
外側の捨てるような葉も
塩漬けして保存している感心な私です。

ま!懐中不如意だけのことですけどね。

玉菜が塩辛いので調味料はなにも入れません。

もちろん!昆布も玉菜も食べます。
blog三平3.jpg

寂しいので
オイルサーディン(缶)を盛りましょう。

国産の缶詰の値上がり急な折
ペルー産の缶詰なら 2 缶で 100 円ほどですよ。



元祖!大阪の三平汁。
いや!本家・インカの三平汁。

ま!恥ずかしくて
そんなこと!
胸を張っていえるほどのものじゃないですが。



(敬称略)
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