SSブログ

五右衛門・乳房・新島八重・平安神宮神苑 [平安京有情]

「絶景かな!絶景かな!」
blog71.jpg

石川五右衛門が
いったとかいわなかったとか
その議論が喧(かまびす)しい南禅寺の三門の上。

いう訳はないでしょう。
それはあくまでも
歌舞伎(楼門五三桐)の中のたわむれ。

それより!ここから青年は見たのです。

正座した若い女性が
胸元を開いて豊かな乳房を出したのを。

そこから出る母乳(?)を軍服姿の若い男が
飲んでいたのです。

それは見下ろした天授庵の座敷。

ああ!天授庵は隠されています。
blog72.jpg

改装中じゃないですか。

残念。
残念というのも変ですけどね。
それは小説の中のこと。

川端康成著/虹いくたび/でしたか。



法堂を見下ろす裏側に回り
腰を下ろし!
登楼のために靴を脱いでいる足を投げ出し
「虹いくたび」をパラパラとめくります。
blog73.jpg

あ!?
「虹いくたび」には書いてありませんね。

勘違いでした。
「虹いくたび」は「乳碗(ちちわん)」でした。

かの女の乳房から石膏で型を取り
銀製の碗を作り
特攻隊が出撃するとき
最期の水盃として使うのです。

天授庵で母乳(?)を飲んでいるのは
三島由紀夫著/金閣寺/でしたね!たぶん。

川端といい
三島といい
文豪たちには
どこか心に暗い影があるのじゃないかと
無知なものは思ってしまいます。

乳房に異常な執着。

生意気いって!ごめんなさい。

そんな大きな三門。
blog74.jpg

私も大昔になん度目かの恋をして
1 度だけここに登楼したことがありましたが。
今!大枚 500 円も納めて急な階段を昇って
背伸びしたって
もう!思い出すのも遠い!遠い日のこと。



「虹いくたび」でも「暗夜行路/志賀直哉著」でも
その他!有名な小説では
南禅寺にたどり着くとき
決まって!
銀閣寺の方から「哲学の道」を伝ってくるようです。

今日の私は逆に歩きます。

永観堂。
blog75.jpg

紅葉の有名な寺院。
色づく季節には人で埋まることでしょう。

熊野若王子神社。
blog76.jpg

文豪たちは
自分の足で歩いて取材したのでしょうか。

「哲学の道」が始まるあたり
疏水に架かる橋のたもとに
「新島襄・八重の墓」の矢印がありました。
blog77.jpg

先年!八重を
綾瀬はるかが演じて好評だったそうで
墓参の人が増えたのかも。

墓所は丘というより山の上にありました。
blog78.jpg

右が襄
左の小さな石塔が八重の墓とか。



文豪たちの取材!
いや!小説をたどるのも飽きたとき
小用(おしっこじゃありませぬ)を思い出し!
西に下って帰ります。

平安神宮に当たりました。

なんと!偶然!
今年は知らずにいたのですが
今日(2014/09/19)が神苑の無料公開の日でした。

小用は忘れて拝観します。

せせらぎが紅白の萩に埋もれていました。
blog79.jpg

いにしえの日本人が愛してきた植物を
増やそうとしていますが
この庭園は「赤松」がいいですね。
blog80.jpg

私の主観ですが。



庭園の小川にあい変らず
シジミ(マシジミか?)の貝がらが多いですね。
blog81.jpg

もっとも生きている貝は
砂泥の中かも知れませんが。

いつも思うのですが
これ!ホントにマシジミ?!
blog82.jpg



やはり!庭には大きな池がほしいですね。
blog83.jpg

水際に立つと
なぜか!人はうれしくなるようです。
洋の東西を問いませんね。

泣きそうな空も持ちこたえています。
blog84.jpg

どうしても橋殿を渡るように!にくい順路。
blog85.jpg

水の上に休めば
多様なことばが飛び交っていました。



「五右衛門・乳房・新島八重・平安神宮神苑」と
タイトル代わりにメモしていましたが
テキトーな題も浮かばないので
このまま!ブログにエントリーします。
変ですが。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感