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諸福の地車 鴻池スカイランド [猫も歩けば棒立ち]

JR鴻池新田駅で降ります。

大阪に流れ着いて
気の遠くなるほど!ときが流れましたが
あんまり縁のなかった路線です。

古い鉄道らしいです。
浪速鉄道として明治 28 年(1895)に開通。
その後!
関西鉄道 → 国鉄・桜宮線 → 片町線 → 学研都市線と
通称・愛称を変えて存続してきたそうです。

このあたり!明治 43 年(1910)まで「鴻池新田」
それから「鴻池」という地名になったようですが
駅名は変更する機会をのがし今でも鴻池新田かな。



北に歩けば寝屋川にあたります。

その陽気なこと!
といえば!
土手を歩く人!
舟で行く人!
野崎詣りの蟻の行列!花筏(はないかだ)!
そのはなやかさ!にぎやかさ。

そんな時代をしのぶ縁(よすが)も見えないまま
鴻池橋を渡ります。

お!にぎやかじゃないですか!
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地車(だんじり)に遭遇しました。
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諸福(もろふく)天満宮秋季大祭(2014/10/25)ですか。
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行きかう人に尋ねます。

“ あの地車の神社はどこですか?”

「知りません」
「分かりません」ばかり。

中には「あれは西諸福ですよ」
「東諸福のもありますよ」と教えてくれるのですが。

“ その西の神社はどこですか?”
“ 東は?”

「どちらも知りません」

なんか若いママさんたちは
この町の新参者ばかりらしく要領を得ません。



「諸福!もろふく!」と呪文のように唱えていたら
「諸福」と書かれた大きな道の交差点に出ました。

ん!
なにかこぎれいな建てもの。
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レストランですか!
「喫茶・レストラン 清豊」
「サービスランチ 600 円」とあります。

とりあえず!休憩!ランチにします。

日替わりのランチ定食。
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イカ(烏賊)と鶏のから揚げ。
吸いもの代わりに小さなかけそば。

いいじゃないですか。
そのとき 30 人ばかりいた客のほとんどが
これを食べていました。



仕切り直して
交差点のそばの交番で
「諸福天満宮」とその「西」「東」を尋ねます。

女性のお巡りさんは最近赴任してきたようで
即答できなかったのですが
一所懸命!調べてくれました。

結果!「諸福天満宮」の場所は分かりました。
でも!「西」か「東」かは分かりません。

ま!そこへ行ってみたら分かるでしょ。

あれ!
また!地車!
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初めに出会ったところと大きく離れていますが。
ランチしている間にぐるりと回ってきたのかな。
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よく似ているのですが
でも!初めの地車とどこかムードが違うような。

香具師(てきや)の屋台をたどって行けば
諸福天満宮が容易に発見できました。
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ここで答をはっきりもらいました。
地車は「西」と「東」とあるのです。
それぞれの町内が保存しているのです。

でも!神社はひとつだったのです。



鴻池橋にもどります。

寝屋川のほとりに
「鴻池 水みらいセンター」という建てものと
「鴻池スカイランド」の門がありました。
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エレベーターに乗ります。
階段でもいいのですが
ともかく上に行けといいます。

あ!
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広い!
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芝生が広がっています。
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「鴻池スカイランド」の「スカイ」とは
建てものの屋上だったのですか。

ところどころの「島」は
明かり取りの天窓らしい。
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梅林かな。
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バラ園もありました。
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遠くで鐘の音が聞こえます。
この近くは「西」のエリア!
西諸福地車保存会の地車でしょうか。
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どんぐりごはん [七面鳥六目半ごはん]

先日の馬見丘(奈良県河合町)ハイキングでは
たくさんのどんぐりのころがる道を歩きました。
拙ブログ 2014/10/14

少し食べてみましょうか!と思いついて
拾いながら歩いていたら
同道のみなさんも拾ってくれるじゃないですか!

そんなにたくさんいらないのですが。
でも!
人の親切を無下に断れず
「ありがとうございます」とぼそぼそ礼をいったのに
とたん!みなさん!ホンキを出すじゃないですか!

拾う!拾う!拾いまくり!
ハイキングなんかしばし忘れて!
甲羅に苔を生やしたような人が地面にはいつくばり
年に不足はない人が林の奥まで入り込んで行きます。

「今日はクヌギ(櫟)だけ持って帰りますので」

みなさんに同じどんぐりを拾うようにお願いします。

「クヌギはこれですよ」
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わが姉(!)なごんちゃん(清少納言)が枕草子に
「恐ろしげなるもの つるばみのかさ」と書いた
年古(ふ)りた山姥(やまんば)の頭髪のような
はかまをはいているどんぐりですよ。

つるばみは漢字は「橡」かな。
「橡」はクヌギとも読むらしい。

ちなみに橋本治著/桃尻語訳 枕草子/では
「つるばみ」を
半球形のチャイナハットのような
カシ(樫)やナラ(楢)のどんぐりと想定していますが
それだと「恐ろしげ」はないでしょう。

「つるばみ」は広義では
「どんぐり」には違いないでしょうけど。



童心に帰るものですね!おじさん!おばさんが
一所懸命!集めてくれましたねぇ!
今さらいらないともいえず!ザックにみんな詰めたら
重いのなんの!

しかし!いったでしょ。
クヌギだけにして!と。
この種々のどんぐり!どうすんのよ。
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昔!作家仲間が集まって「摘み草」をしたとき
「これがセリ!これがナズナ」の説明を
半分聞いただけで走り出したのは梶山季之!
おそろしいスピードで正確にたくさん集めてきたそうな。

みんな同じ草に見えて
ずっと立ち尽くしたままだったのが山口瞳。

そんなことを聞いたような。
記憶違いだったら!ごめんなさい。

それと同じかな!
クヌギだけたくさん集めてきた人。
どれも同じに見えるらしく混合で拾ってきた人。
落ち葉やら枯れ枝ごとかき集めてくれた雑な人。



クヌギだけ水に浸けます。

虫が入っていませんでした。

外の皮をむきます。
容易にむけません!硬くて!
少々水に浸けたぐらいでは柔らかくなりません。

フライパンでから煎りしてみます。
焦げたところに包丁の角を差し込んだりして
なんとかむけましたが。

水で茹でます。
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重曹を振ります。
あっという間に湯がコーヒー色になります。

ああ!これで染色できそうです。
なごんちゃんのころには
クヌギのこの汁で染めた色を
「つるばみ」といったのかも知れませんね。



コーヒー色の湯を捨てて
水で洗い!水を加え!
重曹を振って加熱すること 3、4 度。

渋は抜けて行くのですが
どんぐりの形が崩れ!色がついて行きます。
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もうやめよう。

どんぐりパウダーを作るのには
いいのかもしれませんが
どんぐりの形のあるまま
渋を抜きたかったのですが。

2、3 日水にさらしておきました。



洗い米にどんぐりを入れ
湯通しして切った鶏の皮を加え
昆布の切れ端も入れ
塩を振ってから炊飯器のスイッチオン。

どんぐりごはん。
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渋味やクセを緩和するため
青ネギをトッピングしましたが
その必要はありませんでした。

おいしいのですが
フツーの「かてめし」のようで
あんまり個性は感じられませんでした。



(敬称略)
タグ:枕草子
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市電創業の地 松島遊廓 [わが街・大阪ブギウギ]

地下鉄中央線の九条駅を出ると
北西にキララ九条商店街がつづき
南東にナインモール商店街が延びています。

ナインモールのアーケードが途切れたところに
大きな道・みなと通りがありました。

その交差点を渡ったら
「大阪市電創業の地」と刻まれた
石碑が立っていました。
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日本の公営の
電気鉄道の嚆矢(こうし)でもあるらしい。
最初の路線はわずか 5km 。
明治 36 年(1903)のこと。

それから市内中に鉄道網を広げたようですが
もちろん今は大阪に公営の路面電車はありません。
私鉄も阪堺電車だけになりましたが。



さらに南東に歩けば木津川にあたります。

川の近くに敷地は小さいのに
大きな鳥居がある神社が。
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「天満宮行宮」ですか。

大阪を代表する大きな祭
大阪天満宮の天神祭の船渡御がここまできていたらしい。

祭はまず鉾流(ほこながし)神事。
鉾を流して!
流れ着いたところを御旅所として
そこへご神体を運び
氏子たちも舟で従う行事を
船渡御(ふなとぎょ)というのかしらん。

それを簡略化して
鉾の流れ着く御旅所を決めてしまったのかも。
なんともはや。

その御旅所も人間の都合(?)で二転三転。
ここに御旅所(行宮)を造ったのは
明治 4 年(1871)のことですか。

当時!神さまが着いたら
ついてきた人!迎える人!大勢で
近くの松島遊廓に上がり夜通し騒いでいたらしい。

それからの歴史は知りません。

今でもやっぱり!鉾流神事はしているようですが
船渡御は大川をさかのぼっています。

はて!面妖な。
鉾が上流に流れます?!

ま!氏子じゃないので!いいですけどね。

今書いていて気づいたのですが
戦前の空襲で焼けた松島遊廓と
戦後の松島遊廓と場所が違うのでは。

戦前の松島遊廓エリアに
大阪天満宮の御旅所があったのでは。
だから鉾流神事のときなんかすぐ(?)遊べたのです。



木津川沿いを歩いてみます。

流れが緩やかで
どちらに流れているのかよく分かりません。
伯楽橋から下流をのぞめば。
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松島橋から上流。
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松島橋のたもとの緑地に
古い松島橋の親柱でしょうか。
碑でしょうか。
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このあたり大きな松のある景勝地だったようです。

近くに「朝鮮通信使の碑」もあります。
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江戸時代に朝鮮通信使は瀬戸内海を船できて
ここで上陸!松島で休んだのでしょう。

休んだからといって
遊廓でどんちゃん騒ぎをした訳じゃありません。
松島遊廓は明治になって
市内の岡場所を整理し
ここに集約してできたものですから。

竹林寺。
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朝鮮通信使が宿舎に利用。
そしてたくさんのエピソードが残り
戯曲などになっているそうな。
歌やら歌舞伎やら狂言やらに暗いので分かりませんが。



松島遊廓の東にどんと構えているのが茨住吉神社。
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「茨(いばら)」を冠にして!なんだか怖そうな神社です。
広い境内ですが便所はないとの断り書き。
神社ばかりじゃなく!この街には公衆便所がありません。
見あたりませんね。

この神社から!神社の横の大きな通りから
東が戦前の遊廓!西が戦後の遊廓かな。

先ほどから「松島遊廓」と書いていますが
「松島新地」という方がいいのでしょうか。
「遊廓」と「新地」の表現の違いはどうなんですか?!
ま!詳しく知りたい訳でもないのですが。

後学のために見て帰ります。
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「松島料理組合」と電柱には書いてありますが。
実質!営業形態はどうなんでしょう。
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そんなにそんな店が密集している訳でもないですね。
それとも通りの幅員があるからそう感じるのかも。
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タグ:廃線
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コスモスの万博記念公園 [みんなで歩けばこわくない]

「ばんぱく(万博記念公園)でハイキングします」

といえば!少しがっかりしますか。

ハイキングもロケーションが大きくものをいいますか。
遠くの山!詩心をそそられる里!知らない町!
そんなところには出発前から心が高揚しますよね。

でも「ばんぱく」なんて、、、近場過ぎます?!
いつでも行ける隣組!
しかも!都市公園!珍しくもない。
果たして楽しいハイキングに適しているものやら。
朝めし前の散歩みたいな。

なんて思いがよぎるようですが
あなどらないでくださいね!
公園内を 7、8 km は歩きますから
下駄ばきでこないでくださいね。



おどしたり!なだめたりしながら!
「ばんぱく」でハイキングです。

大阪モノレールで行きます。
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意外や!大半の人が初めて乗るとか。
ね!知らないことがあるでしょ!近くでも。

太陽の塔です。
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「初めて近くで見た!」と目を輝かせる人!多数。

みなさんの顔に生気がよみがえってきて
よかったです。

ここでみなさんに
「EXPO’70 日本万国博覧会 会場図」を示します。

北の日本庭園以外に各パビリオンがいっぱい!
甲子園球場 65 個分の敷地に
建てものがおしくらまんじゅう。

それが半世紀近く経つと!緑の林と芝生ばかり。
この変化!すごいでしょ!



いくつか当時の建てものは残しています。

旧鉄鋼館は「EXPO’70 パビリオン」と名を変えて
主に当時の記録を展示しています。
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当時のコンパニオンの写真がいくつか。
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世の中!超ミニスカだらけだった時代ですね。
気になりますか!ファッション業界にいると。

バラ園も当時のまま。
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怖い顔ですね!太陽の塔の裏の顔。



日本庭園を歩きますよ。

お~い!なにしてるんですかぁ。
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「1m ほどのコイ(鯉)がきたよ」

44 年前からいたコイですよ!

「ホント?!」

たぶん。

「いい加減なことをいわないでよ」

当時からまったく変わってない池ですから!
たぶん。

ツワブキ(石蕗)の花の季節。
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サンシュユ(山茱萸)通りには赤い実がいっぱい。
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すみません!
サンシュユ通りとは私が勝手に命名しているだけです。

スミレ(菫)もいっぱい。
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いたいけで!あなたのような、、、!

「ホント?」

季節外れに咲くなんて!

「あのね?!ドーユー意味!?」

日本庭園の池を見ながらランチにしましょう。
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いつも木々と花ばかり気にして歩いていますが
ここはまた!芝生の公園なんですね。
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芝生の面積も広大です。

自然観察学習館でしばし!お勉強。
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昆虫や両生類や爬虫類なんか大嫌い!と
いつもいっている割りには熱心に見ていますね。



「ソラード」と命名されている
森の中の空中観察路を行きます。
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ここは私の事前の説明にみなさん反応しましたが。
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木造の展望タワーに上ってください。
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大きな森になっているでしょ。
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太陽の塔が小さく見えます。



今日一番の楽しみ。
花の丘。
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コスモスが咲き誇っています。
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「チョコはないかな」

チョコレート・コスモスですか?
私は植えたことがないのですが
あれはここにたくさん咲いている
たとえば「センセーション」なんかの
コスモスの仲間と性質が違うような。

チョコはないと思いますから
「エロー(イエロー)」を鑑賞してください。
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そんなところにしゃがんだら
アラフォー(around 40)とはいえ!
後ろ姿は花咲く乙女!きれいなおね~さんと
コスモスの花が同化して一面!花のじゅうたん。
どこにあなたがいるのか分からなくなります。
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すみません。
ちょっと無理のあるお世辞をいったりして。



最後に「森の足湯」に行きますよ。
無料です。
あたたまって帰りましょう。
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ホットドッグ 大阪ドッグ [食い意地]

寂しいところのなんの飾りもない
じみ~な(失礼!)店舗(?)に
大勢のおばさんが群がっています。

看板は「直売コーナー」の表示だけ。
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よく見たら
「HOKUO」のシールは貼ってありましたけど。
そういう名前のパン屋らしい。

ここは南海本線・住之江駅の下(?)
ここが工場なんでしょうか。

1 日になん度か「アウトレット」があるのかな。
みんな焼き立てでしょうか。



そうだ!
ホットドッグはあるのでしょうか。

最近!私の近辺でよく耳にするホットドッグ。
大阪仕様のものがあるとか。
称して「大阪ドッグ」らしい。

そもそも!
ホットドッグはアメリカの
「熱い犬の肉」入りパンことですよね。
中国大陸や朝鮮半島でご馳走の犬肉の料理が
アメリカにもあったのですね。

うそですよ!たぶん。

このはなしを最近のこどもたちにしても
だれも相手にしてくれません。
手ごわくて!可愛くないヤツらです。

それはさておき
ソーセージをパンにはさんだものなら
なんでもホットドッグと呼べるのかな。



ダックスフントソーセージがあるのですね。
日本のフランクフルトとほぼ同じ形状かな。
拙ブログ 2014/10/13

そのソーセージもはさむパンも
わんこのダックスフントみたいだからでしょうか。

大阪仕様はそこまでは同じなんですが
ソーセージといっしょにはさむものが
炒めてカレー粉で味をつけたキャベツだというのです。

その昔はどこでも見られた「おかずパン」だと
大阪に土着のご老体たちがいうのですが
いつの間にかすたれたのですね。

たぶん!
日本に上陸したマクドナルドに駆逐されたのでしょう。



アウトレットの店に入ったのですが
狭い店舗におばちゃんがいっぱい!

ありましたが!
ちょっと違いますか!大阪ドッグと。
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(150 円と 110 円だったような?)

それはともかく
選んでいたら!後もどりができません。
店内ぎゅうぎゅう!

仕方なくテキトーにかごに入れたもの
全部買ったら 710 円。
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失敗でした!懐中不如意なのに。

帰路!偶然出会った居酒屋のめし炊きおばさんに
半分ばかりあげたら
「安い買いもの!」と評価してくれましたが
そうでしょうか。

私が常食にしているヤマザキのレーズンパン。
5 個で 65 円(税抜)ですよ。
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これを 10 個買う値段ですがね。



なにも買わないけど百貨店の
大丸・心斎橋店の地下を横切っていたら
あれ!?
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「キャベツをカレー風味でソテーし」
「粗挽きソーセージと」
「ピリ辛のサルサソースで味付けしたホットドッグ」!

これって「大阪ドッグ」じゃないでしょうか。

216 円(税込)
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案外!簡単に安く入手できましたが。

ご老体たちに教えてあげましょう。
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