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台風の日の思春期ごっこ [活動写真]

大形の台風襲来。
仕事になりませんね!
よく考えたら!考えなくても!
天候に関係ある仕事でもないですがね。あは。
年中!仕事がこないだけですがね。

映画館に行きます。
70 足らずの客席にだれもいません。
館内照明が消えて!おそわれたらどうしましょう。
おそう人がいないので心配しなくてもいいですか。

定刻になって!ばたばたと数人やってきましたが。
そんなに若くもなく!古くもない
どこかオタクっぽい人ばかり。あは。

そんな趣味(?)の人が鑑賞する映画でしょうか。



「ゆっきー」こと「川村ゆきえ」が出ています。

ゆっきーは卑怯(!)です。
多くの男性たちに
不快感や嫌悪感を持たれない容姿に産んでもらって。
それにぼんぎゅっぼん!?
凸凹がしっかりしています。

気性は知りませんが
哀愁のある弱々しい顔立ちが男心にしみそう。
blogゆきえ.jpg

愁い顔というのがいいのですね。
ゆっきーだけではなく
「古来美女の条件のひとつかも」と
瀬戸内寂聴もいっていました。



いい訳は長くなりましたが
ま!台風襲来のために
映画「思春期ごっこ」を観ました。

女子校の中学 3 年の三佳(みか)と鷹音(たかね)。
これは恋愛ですか。
キスしてみたくなったり。
友情ですか。
青春前期のフツーの感情なんですか。
そんな奇妙に仲のいいふたりのはなしです。

そこへ
図書館に勤めるおね~さんが現れます。

少女時代に小説家としてスポットライトを浴びたのに
今はその過去の栄光だけにしがみつき!
まだ 20 代の若さなのに
それにしばられて生きる
ちょっと悲しい女の役が「ゆっきー」でした。

三佳がそのおね~さんにあこがれて接近して
中学生ふたりに軋轢(あつれき)が生じます。



世情にうといのでキャストは
川村ゆきえと逢沢りなだけしか知りませんでしたが
主役の中学生を演じたふたりは
未来穂香(みきほのか)と
青山美郷(あおやまみさと)だそうです。
実年令は中学生より少しおね~さんでしょうけど
セーラー服に違和感のない十代の少女でした。

しかし!まぁ!
女の子がいっぱい出てきます。
映画は女の子だらけ。
女の子好きな方にはたまらないはず
ご観覧あれ。

その少女たちが多感で純粋!

でも!画面が暗い。
意識的にでしょうけど
室内やら逆光の画像ばかり。
もっと!明るい青春が欲しい。
もっと!屋外のたわむれがあってもいいのでは。



この映画の監督は若い方らしい。
御年 25 歳!?
「ロリコン(Lolita complex)」的な作品が多いとか。

ロリコンの暗い少女の写真といえば
あの「不思議な国のアリス」の作者の
ルイス・キャロル(1832 ~ 1898)の
作品集を唐突に思い出しましたが。

もっとも!
「ロリコン」ということばは
ウラジーミル・ナボコフ(1899 ~ 1977)の小説
「ロリータ」以降でしょうけど。

キャロルのロリコンの写真は暗い訳じゃないのかも。
blogゆきえ2.jpg
(写真集「ヴィクトリア朝のアリスたち」より)

150 年以上前の撮影ですから
被写体!つまり少女たちは
なん分も同じ姿勢でいなければならなかったのですね。
blogゆきえ3.jpg

それにキャロルが
今でいうコスプレ(cosplay)にこっていて
変な格好をさせるものですから
かの女たちにはいろいろと苦痛で
暗い顔に写っていたのかも。



映画館を出たら
大形の台風なんてどこにもいません。

青春前期は
嵐のように思えても
いつの間にか通り過ぎて
忘れてしまうものかも。



(敬称略)
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