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東山山頂 将軍塚・青龍殿 [平安京有情]

「東山三十六峰 草木も眠る丑三つ時」
といえば
この後!陰にこもった鐘が鳴ったり
チャンチャンバラバラの音がしたり
不穏なことが起こるのですね。

昔の活動写真の弁士は
京の町の事件の説明の冒頭
こんな文句をいっていたと
聞いたことがあるような。
もちろん!
リアルタイムで聞いたことはないのですが。

よく考えたら
丑三つ時にだれが鐘を撞くのでしょう。
夜中に剣戟(けんげき)をすることもないでしょうに。



数えたら 36 峰あるのかどうか知りませんが
平安京の東に山が
こわれたノコギリのように連なってはいますが。

四神相応の考えをあてれば東が青竜。
平安京では東に鴨川を流して青竜にしています。

さらに東山三十六峰を青竜にみたてたのか
青蓮院の飛地境内の将軍塚・大日堂のそばに
「青龍殿」が落慶し
秘仏の国宝・青不動(絵画)の
御開帳が始まりました。(2014/10/08)
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青龍殿は大きな木造です。
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北に広いスペースがあります。
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大正 3 年(1914)建築の武道館を移築して
護摩堂に再建したとか。
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正面の奥の黒ずんでよく分からないものが(失礼!)
秘仏の青不動さまのようですが。
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まじめに法要しているときにカメラを構えたりして
叱られますぞ。
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叱られなくてもバチがあたりそう。



怒られないうちに退散して
北側の舞台(!)に出ます。
広いですねぇ。
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比叡山が目前にあります。
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初めに将軍塚の後ろから
青龍殿を見たところは西の展望台。
そして!ここにも昔から展望台があったような。

ここにきたのは××十年ぶり!
なん度か前を通過するものの
ここ大日堂・将軍塚には入山していません。

なん年も前から
青龍殿(という名詞は知らなかったのですが)を
建築するといううわさは聞いていましたが。
すがすがしい舞台になりましたね。
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これだけすがすがしかったら
新名所になるかも。

「お~い!」
「あの日の恋!どこへ行ったの~!」

こんなさわやかな秋の日に
生臭いことを思い出すのはやめましょう。



将軍塚の石積みには好感が持てます。
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この積み方なら高くは積めないでしょうけど。

清涼殿建築に合わせて
庭造りも進められていたのでしょうか。
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ふさふさの杉苔。
でも!なんだか!今!植栽したような。
なじんでいませんね。



野次馬は舞台の下に回ってみます。

「京都一周トレイル」を粟田口の方へ
すなわち北へトレースすれば
舞台の真下に出られるはず。

一部の樹木が伐られて開放的になっています。
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お~っ!
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すごい構造になっていますね。
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