SSブログ

昆布ごはん [もっそうライス]

なんでも食べますけどね。
嫌いなものでも
まずいものでも出されたら食べますけどね。

おカネがなかったら
15 本 100 円のいたんだバナナでも
カビを削ってから焼いた餅でも
我慢して食べて寝ますけどね。

でも!
希望をいえといわれれば
白いごはんに古漬けがいいですね。

私だけではなく
豊葦原(とよあしはら)の
瑞穂(みずほ)の国に住んでいても
白いごはんを
なかなか食べられない人が多かったのか
「かてめし」が多く伝承されていて
その上に
「白いごはん」が燦然と輝いていますね。



「かてめし」とは
米の消費をおさえるために
いろんなものを混ぜ込んだり!
炊き込んだりしているごはんですよね。

「かてめし」の「かて」は
「糅(か)てる」の名詞化したものでしょうか。

それでふと浮かんだのが
万葉集(3829)の
長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)の歌。

醤酢爾 蒜都伎合而 鯛願 吾爾勿所見 水葱乃煮物

ひしほすに ひるつきかてて たひねがふ
われになみえそ なぎのあつもの

の「かてて」は「かてる」の連用形でしょうか。
万葉集では「合(か)てる」をあてていますね。

「かてる」は「合」!
混ぜ合わせることかも。



閑話休題。

北海道にも「かてめし」はあるのでしょうね。

北海道というと「昆布」しか
今!思い浮かびませんが。
「昆布ごはん」なんか!?

100 年前の食生活の聞き書き
「聞き書 北海道の食事」にありました!
「こんぶ飯」が「西海岸にしん漁場の食」の中に。

松前地や蝦夷地の飢饉のときの救荒食。
米 1 升に昆布 1 升の割り合いだとか。
すごい昆布の量ですね。
昆布は乾燥させて
搗(つ)いて粉にして用いていたようです。



北海道からきた「がごめ昆布」の細切りがあります。
blogがごめ昆布1.jpg

がごめ昆布とはどんなものか
よく分かってはいないのですが
これで「かてめし」なんてどうでしょう。

がごめ昆布と乾燥おからを混ぜて
お湯をかけてみます。

秋冷の候!蒸しごはんを作ります。

ごはんにだし醤油を振って
昆布とおからをのせて
乾燥アミエビもトッピング。
15 分蒸しました。

クリームチーズを飾れば
「かてめし」じゃなく
ごちそうに見えませんか。
blogがごめ昆布2.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理