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マコモタケ丼 [もっそうライス]

マコモタケ(マコモダケ)の
季節は終わりましたか。

マコモ(真菰)の根元が
黒穂菌(くろぼきん)のため肥大したもの。
マコモタケの画像は拙ブログ 2012/11/05

皮をむいて切れば大根のように白く
あんまりクセのない味なので
生食でも煮炊きものでも使えます。

秋が深まると黒穂菌の活動のためか
マコモタケの中に黒い斑点が増してきます。
私はその黒斑の多いものが
おいしいものだと思っていましたが。

違うのですね。
甘柿の黒斑じゃありませんね。
食味は黒斑のない方が優れているとのこと。
勘違いしていました。



万葉集やら古事記やら
もちろん!わが姉(!)なごんちゃん(清少納言)の
枕草子にも「菰(こも)」が出てきます。

大昔から日本人には身近の草本だったようですが。

「菰」と
「真菰」の違いはなんですか。

あてずっぽうでいいますと!
「こも」は古語で
「まこも」は現代語なんでしょうか。

あ!そうかも。

薦(こも)や筵(むしろ)の材料は「菰」だったのでは。
時代を経て藁(わら)やら藺草(いぐさ)やら
薦の材料が増えてきたので
薦の真の材料は「菰」
すなわち「真菰」と呼ぶようになったのでは。

思いつきですので他言は無用に存じます!笑われます。



でも!
菰(こも)を食用にしたという古い記録はないような。

万葉集 3825 に「食薦」がありました。

食薦敷 蔓菁煮将来 梁爾 行騰懸而 息此公

漢文表記なら「薦を食う」のですが
その後に「敷」があるのでそうはいきませんか。
「食薦」は「すごも」と読むのが正しいそうです。
テーブルクロスのようなものかな。

「すごもしき あをなにてこむ」
「うつはりに むかばきかけて やすむこのきみ」かな。

「すごもを敷いて青菜を煮てきましょう」
「梁にむかばきをかけてあそこで寝ているお方に」かな。

なんのこっちゃ!抹茶に紅茶(意味ありません)!
知らない単語ばかりでさっぱり分かりませんが
こんな現代語の解釈でいいのなら
無学なものはなんの感動もしませんぞ。
歌に適した風景でもないと思うのですがねぇ。

でも!やっぱり
「菰」を食べてはないですね。



皮をむいたマコモタケをスライスして
合挽きミンチと炒めて
砂糖!醤油!酒で調味してごはんにかけました。
煎りごまをトッピングしたらいかが。
blogまこも01.jpg

乱切りのマコモタケと
鶏肉と茹でたウズラ卵を油で炒めて
昆布だし!砂糖!醤油!酒で少し煮ました。
blogまこも02.jpg
タグ:枕草子
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