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東寺の開かずの門 [平安京有情]

「猫の曲り」です。
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東寺の築地塀(ついじべい)の東南角。

大昔から「猫の間借り」とイメージしている
いけない私ですが。
東寺のこのあたり!
にゃんこが間借りしてもいいじゃないですか。

今日はぼんやりしていて
いつの間にか九条通りまで南下してから
西に向いて歩いて着きました。



鉄人と自他ともに認めるおじさんに
ハイキングに誘われたのですが
鉄人に同道するほど体力に自信がない日。
断っておとなしくしていたのですが
陽が高くなって気分がムズムズ!
どこかへ行ってみよう!おじさんにはナイショで。

なんですか!?
京阪電車の特急はすし詰め!おしくらまんじゅう。
日中!みんなどこへ行くの?!

あ?!気分が!
気分が悪くなってきました。
膝と股は痛いのですが
そんなのは忘れて!吐きそうになりました。

途中下車してベンチで休むこと 30 分。
なんとか救急車に乗らなくてすんだようなので
各駅停車に乗りました!座れるので。



九条通りに接して南大門があります。
これが東寺の正門なんでしょうね。

南大門の西に貧相な(失礼!)な門があります。
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これが「穴門」でしょうか。
僧侶失格者は僧衣をはぎとられ
餞別に番傘 1 本与えられて追放されたそうな。
そのとき出て行く門。
畜生門ともいわれていたそうですが
この開かずの門が果たしてそうかどうか。



京阪電車の各駅停車でどっぷり座っていても
なんか頭がさえず
弘法大師が呼んでいるような気がして!
ま!不信心ものを呼ぶはずはないのですが!
東寺に行くことを思いつきました。

東福寺駅でJRに乗り換えましょう。
それがまた大変!
狭い駅は人が佃煮にするほどあふれていて
また気分が悪くなりました。

東福寺は
紅葉の観光シーズンまっただ中だったのですね。

あ!ここはどこ?!
京都駅に着いたはず!
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京都駅にもどん詰まりの線路があったのですね。
そりゃ!ありますわね。
感心しているバヤイじゃないです。
今日はなにか事故を起こしそう。はは。



そのまま築地塀に沿って西に歩いて
角を曲がり壬生通りを北に進むと
西の築地塀にも開かずの門があります。
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蓮花(華)門。
国宝かな。
開かずの門というより
厳重に立ち入らないように柵で囲っています。

蓮花門が西の大門なら
東の築地塀にも大きな門があります。
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今はそのあたりが工事中ですが
工事中でなくても開かずの門になって久しいとか。

頭がおかしいとき!
ま!あんまり正常なときもないのですが!
むずかしいことを考えるのはやめましょう。



塀の中に入ります!無料ですから。
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威容を誇る金堂は「大仏殿写し」といわれています。
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今はない東山の方広寺の大仏殿を
しのぶ姿なのでしょうか。

紅葉の名所とはいわれませんが
五重の塔の北の瓢箪(ひょうたん)池の周りは
きれいに色づいた木々がありますね。
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残念ながら
瓢箪池は有料エリアになっていました。
入りません。

小野道風のゆかりの柳が
まだ青く揺れる向こうに紅葉!
その後ろに
最近!東寺創建のころの建立らしいと分かった
宝蔵が見えます。
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浅学ゆえ存じませんが
観瀾斎(かんらんさい)という版画家の展覧会が
食堂(じきどう)で開催されていました。

版木と絵の具類が展示されています。
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大画伯でも素麺の空き箱を使っているのですね。



築地塀に囲まれた東寺の境内に
たくさんの寺院がありますが
それらがさらに塀に囲まれています。
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塀の中に塀。
凡人や異教徒にはよく分かりません。

その塀の中のひとつ大師堂。
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弘法大師にお会いして帰りましょうか。



(敬称略)
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