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龍安寺 仁和寺 立ち尽くす秋 [平安京有情]

マキノ省三(1878 ~ 1929)が
燃える晩秋に立っています。
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京都市北区の等持院。
足利尊氏の墓所に
マキノも眠っているのですね。

このあたりに日本映画の父・マキノ省三の
撮影所があったのでしょう。



裏の大学の縁に沿って歩けば
龍安寺(りょうあんじ)の前に。

なにが起こっているの?!
世界中の人が集結しているような!
ま!それは誇張し過ぎていますが
華やいだヒトが佃煮にするほどいます。

私は拝観した記憶がないんですが。
最近!そのことを 2、3 の大昔の知人にいったら
みんな「行ったじゃないの!私と」という答え。
いい加減に肯定も否定もできず。

大勢の人がきているとは!
なにかいいこと!あるんでしょう。
入山してみます。
大枚 500 円納めます。

今!紅葉が目に痛いほど。
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境内にど~んとある大きな池!
まぁ!滋賀県でいえば琵琶湖みたいに遠慮せずある!
鏡容池に小島が 2、3 あります。
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どれかに真田幸村の墓があるらしいです。



龍安寺はやっぱり「石庭」でしょうか。

ああああ!人種のるつぼ?!
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庭の前で沈思黙考できる雰囲気じゃないですね。

そういえば大昔!観光客のとぎれたとき
庭に下りて
写真を撮ったような気もしてきました。

「この庭の前に立つとき」
「自分の心の」
「浮き浮きした明るさを指摘される思いがする」

井上靖は短編「その人の名は言えない」で
男にいわせています。

でも!連れの男には

「まるででたらめじゃないか」

一部の人の代弁をさせていますが。

ま!「でたらめ」ですね!私には。
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「でたらめ」に造っておけば
だれかが後づけで理由を考えてくれます、、、か。

ところが「ランダム」に配置しろといわれても
なかなかランダムにできなかったりします。
ランダムに並べる方が難しいかも!
きちっともランダムにもできない阿呆もいますけどね。
それは私ですが。



「きぬかけの路」を歩きます。
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そんなに悪い道じゃないのですが
くるまの往来が激しく!情緒はありません。

いつごろできた道でしょうか。
昔の小説には登場しないような。



仁和寺(にんなじ)に着きました。

中門をかけ上がります。
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国宝の金堂の前に思ったより紅葉がありますね。
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京都一遅咲きの御室桜(おむろざくら)の葉は
すでに散っていますがカエデの類は見頃かな。
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広い境内に観光客はまばら。
世界文化遺産なのに
龍安寺のにぎやかさがまるでありません。



仁和寺の西門から出ます。

「成就山八十八か所めぐり」に行きますか。

1 周 3km ばかり。
逡巡して立ち尽くしたまま。

築地塀(ついじべい)に出入り口があります。
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男は路地に出て半丁ほど歩いて
かの女なしではこれから生きていけそうもない!と
寂しさにおそわれます。

井上靖の短編「石の面」の男は
あわてて引き返しますが
濡れ縁にはすでに女の姿はありませんでした。

この塀の内側に仁和寺の御殿があります。
そこに遼廓亭のその濡れ縁があるはずですが。

昔は簡単に出入りできたのでしょうか。



恋というより
体調が芳しくなくて寂しさにおそわれた私は
立ち尽くしたまま。
成就山八十八か所めぐり!どうしましょう。



(敬称略)
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