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幻の玉手山遊園地 [猫も歩けば棒立ち]

ん?!
近鉄・道明寺(どうみょうじ)線。

日本鉄道旅行地図帳を
広げたところに
ふと!目にとまりましたが。

鉄道に興味のないものがながめたり
面白い記事がのっている本でもないのですがね。
魔がさしたのでしょう。

このローカル線(失礼!)は古い!
いや!歴史があるんですね。
明治 31 年(1898)
柏原(かしわら)駅から
古市(ふるいち)駅まで開通!とあります。

鉄道会社は変遷していますね。
河陽鉄道 → 河南鉄道 → 大阪鉄道 →
関西急行鉄道 → 近畿日本鉄道と。

開通してすぐに経営難に陥ったらしい。

打開策として
玉手山(たまてやま)丘陵に遊園地を造り
人を集めようとしたらしい。

遊園地のオープンは
明治 41 年(1908)!
すごい!西日本最古の遊園地かも知れません。



近鉄・道明寺駅降車
線路を渡って!堤にかけあがると。
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石川に吊り橋があります。
遊園地に行くための歩行者専用橋らしい。
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国の登録有形文化財!?
古い!
昭和 3 年(1928)に架橋。
1 世紀がこようとしています。
丈夫なものですね。

藤井寺市から柏原市に渡ります。



とぼとぼと 15 分も歩いたら
玉手山遊園地のひとつのゲートを発見。
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遊園地はつぶれていました。

が!
跡地を柏原市が
玉手山公園「ふれあいパーク」として
運営していました。

しかし!
この日は休園日でした。

無料の公園に休園日があるなんて!?
あるんだから仕方がないのですが。
私はまず!もうくることもないとは思うのですが。
だれが私のことを考えますか。



同じ丘陵にある神社には入れましたが。
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こじんまりとして
管理する村人(かどうか知りませんが)の
誠意が表れています。

神社の境内つづきに安福寺。
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「寺」みたい。
寺ですけどね。
山中の修行の寺みたいに境内がゆったりで
余分なものがほとんどありません。

進んで行くと石棺の蓋(ふた)が。
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大昔は手水鉢として使ったりしていたのでしょうか。

静かです。
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境内が中古車センターのように
くるまやら人やらがひしめいて
墓石だらけの寺院ばかり見ていると
異郷の地に迷い込んだような錯覚。

遊園地のあった丘陵全部が
この寺院の境内なのかも知れません。



途中から入り込んだので
参道を下って帰ります。

あ!
だれかに注視されているような。
不気味な視線を感じます。
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なんですか!
「目」ではありません。
たくさんの横穴。

道の両方にあります。
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古墳時代後期の横穴墓だとか。
32 基も確認されているそうな。



近鉄・河内国分駅まで下りましょうか。
それとも
近鉄・道明寺駅に引き返しましょうか。

どちらも距離的にはよく似たようなもの。

でも!
河内国分駅は近鉄・大阪線!
道明寺駅は近鉄・南大阪線なんです。
乗れば到着するところが違います。

思案して首(こうべ)を上げれば
雨か雪になりそうな悲しい色の空。
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