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饅頭本はない四天王寺古本祭 [わが街・下駄ばきドドンパ]

四天王寺(大阪市天王寺区)の
六時(礼讃)堂の前の石舞台のある
亀池(かめのいけ)にカメがいませんね。
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夏にはクサガメやスッポンもたまに見かけますが
ほぼ(ミシシッピ?)アカミミガメばかり。
アカミミガメも冬眠するんですか!
しなきゃ!冬を越せませんわね。

六時堂の東にある本坊。
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いつもは立ち入り禁止かな。
この門に近づけば警備員がすっ飛んできて
あっちに行け!と追い払われますが。

それが今日はここで
「四天王寺仮客殿 ふるほん祭」が
開催(2015/02/06 ~ 08)されていました。
警備員はあい変らず怖い顔をしてはいますが
なにもいいませんね。

という訳で!堂々と本坊に入ります。
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あんまり面白いものはありません。
金剛組が工事をしています。
578 年創業の世界最古の企業の金剛組。
先年!存亡の危機に立たされていたような。
それを乗り越えて頑張っていますね。



プレハブ造りの仮客殿の中は
古本屋の店頭のようです。
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昨秋!境内で
「大古本祭」を開催したのだそうですが
6 日間の予定が
後半 3 日は台風のため撤退したとか。
その代わりのようです。
天候に影響されないように屋根の下ですね。

5 万冊ほど展示しているらしい。
漫画や古文書も色紙もポストカードもありました。
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「開運古本なんでもオークション」という催しも。
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掛け軸もオークションにかけられています。
江戸中期の「栄花物語」なんかもあります。
敬して遠ざかりますが高く落ちるんでしょうねぇ。



書店の数が減っているような気がします。
古本屋の業界はどうなんでしょう。

あ!古本屋と安易にいいましたが
古本屋と古書店は違うと聞きましたよ!たしか。

志田三郎著/街の古本屋入門/という
「古本」を持っていましたね。
その本に
古本と古書の違いなんかを書いてあると思いますが。

その本で学んだことはひとつだけ。

「古本屋にある本は」
「すべてそこのおやじのものだ」

納得しました。

新刊書店の本は委託商品ばかり。
売れなかったら返本するだけのこと!とか。
新刊書店の社長に
所有権はないと書いてありましたね。

例外として岩波書店と未来社は
買い切り制とか注文制とかをとっているようですが
全体からみるとごく少数だとも。



はなしが澪(みお)をはずれますが
私が少しだけ面識のある自称・高級割烹が
多量の古本を段ボール箱いくつかに入れて
売りに行ったことがあります。

本なんか!まったく読まない人がね!

店主は読まないけど
酒を飲みながら読書している陰気な客が多くいて
読んだら!本を捨てて行くんですね。

それがたまっていたのです。

どこも買ってくれませんでした。
「どんな本でも買います」と看板を揚げている
古本屋ばかりなのにね。

「数千円になったらいいんじゃない」といえば
「少なくとも 1 万円くらいで売ってくる」と
張り切って出て行ったのですがね。

0 円。

店頭に平積みしている本なんか
どこも買ってくれなかったようです。
買えば返品できないのですよね!古本屋は。
だからでしょうか。

私に八つ当たり!毒づいていましたが。はは。



境内の芭蕉の墓に参ります。
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参るというより近くにきたら
墓石の崩れて行くのを観察ばかりしていますが。
寒いのは冬のせいばかりじゃないような。

芭蕉の墓(?)はこの周囲にたくさんありますが
拙ブログ 2011/12/28
どれも消えてしまう運命のようです。

鐘が鳴っています。
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北鐘堂でだれかがいくつも撞(つ)いています。
ちなみに鐘は南鐘堂!太鼓楼にもありますが。

大阪も冬は冬眠しなければいけないほど寒い。
あたたかいまんじゅうでも食べたい。

前述の「街の古本屋入門」に
「饅頭(まんじゅう)本」という単語がありました。

「政治家や経営成功者が」
「周辺に配布して自己満足したもの」を指すのだそうな。

もちろん!買い取ることはありません。
売れないこと必定?!



(敬称略)
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