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学園坂を探して天王寺七坂 [通天閣が見える]

公道で炭をおこしていたら
通りすがりの酒屋の御用聞きのおばちゃんが
うちわであおいで手伝ってくれます。
ときどき煉炭をおこしている人はいますが
それにしても!
私たちはいつの時代を生きているのやら。

“仕事に行きなさい”

「暇やもん!注文が全然ない」

それでしゃべっていたのですが
天王寺の「学校の坂」を下って
配達してきたといいます。

“どこ?”

「天王寺の坂!有名な坂とちゃう?!」

天王寺七坂は知ってはいますが
「学校坂」は知りませんよ。

もっとも!天王寺七坂といっても
法律で決めた訳でもなく
人によっては選定が違うのでしょうけど。

「学園坂ともいうのかな」
「ほら!女学園の坂!女学校坂!」

女学校?!
女子校?女子高?
口縄(くちなわ)坂には
「大阪府立夕陽丘高等女學校跡」の碑がありますが。
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「くるまで配達してきたの!」
「口縄坂はくるまが通れない石段でしょうが」



時間を作って
(たいてい作らなくても余っていますけどね)
天王寺七坂を追って
その私の知らない坂を探します。

逢坂(おうさか)です。
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幅員のあるにぎやかな国道で
情緒もなにもありません。
明治の初めごろの地図には細い道ですが。

東に上って行けば四天王寺にぶつかりますが
たぶん!そこまで行かないで
安居神社か一心寺あたりまでが逢坂のような。

証拠に(なんの証拠か分かりませんが)
一心寺でスタンプを押しました。
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これが一番南の坂です。



つづいて
安居(やすい)神社でスタンプをもらいます。
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神社の北に天神坂。
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安居神社は安居天神社とも
安居天満宮とも呼ばれているので天神坂。



清水(きよみず)坂。
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もちろん!清水寺でスタンプ。
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いい忘れていますが
坂はみんな西から東に上っています。



さらに北に愛染(あいぜん)坂。
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愛染堂の多宝塔の前でスタンプを借りました。
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愛染堂は通称で
勝鬘院(しょうまんいん)という
むずかしい名前です。



口縄坂。
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珊瑚(さんご)寺の山門でスタンプ。
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口縄(くちなわ)とは蛇(へび)のこと。
古典ではよく出てきていませんか。
今でも立派に生きていることばですが
大阪の若い人はあまり使いませんね。



あ!その北に坂がありますね。
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ここが学園坂かな。

横に学校がありますから。
大阪夕陽丘学園。
まず幅員のない道があって
拡張したとき学校の横だったので
通称がそうなったのじゃないでしょうか。

下から見ると
なまめかしく腰を振っているような。
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だから!女学園坂!?
そうじゃないような。
大阪夕陽丘学園が女子校?!
しかし!共学のような。
昔!道が拡張になった当時には
「女子校」だったのでしょうか。



「学園坂」が見つかりましたので探査は終わり。
ま!ついでにあとふたつの坂を見て帰りますか。

源聖寺(げんしょうじ)坂。
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坂の下が源聖寺だから。
いい坂なんですが
民家が景観のじゃまですね。

当然!源聖寺でスタンプをもらいました。
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真言(しんごん)坂。
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天王寺七坂の中で唯一
北から南に上っている坂。

真言宗の寺院が集中していた場所らしい。

上ったところの生國魂(いくたま)神社で
スタンプを押しましたが。
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ここのスタンプはすり減っていますね。
それだけ押す人が多い場所なのでしょう。
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