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沢の鶴 蔵開き 2015 酩酊の記 [工場見学]

またまた!神戸です。
またまたまた!灘(なだ)の酒蔵です。
意識していませんでしたが!偶然です。

昨年の秋の遠出では
ほとんど京都にいたような。(拙ブログ 2014/12/04

期せずして偏るものです。
そしてこの 3 か月は神戸方面ばかり。
今日も灘は西郷(にしごう)に行きます。
「沢の鶴」です。
先日!アラフォー(around 40)の
おね~さんときたばかりですが。(拙ブログ 2015/02/22

今日(2015/03/14)は沢の鶴の蔵開き。
誘われて!
口ではためらうふりをしたものの
すっ飛んできました。



沢の鶴のロゴは米印(※)です。
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創業時の屋号が「米喜(こめき)」だったそうですから。

上方落語の「うんつく酒」の中の啖呵(たんか)に
造り酒屋の羅列があります。

  大阪の平野町二丁目には米喜の沢の鶴
  灘の御影に嘉納の菊正宗
  同じく嘉納の白鶴に酒の司
  長部の大関
  山邑の桜正宗
  花木の富久娘
  小網の世界長
  若林の忠勇に泉正宗
  鈴木の山星
  高田の金盃
  堺では大塚の金露に菊泉
  肥塚の都菊
  伏見では大倉の月桂冠

冒頭に「米喜」の「沢の鶴」とありますよね。

この落語はいつごろのものでしょうか。
かなり古くから口演されてきたようですが。
原話は安永 5 年(1776)発刊の
「鳥の町」にあるそうです。

沢の鶴(米喜)の創業は 1717 年。
落語にあるように
「大阪の平野町二丁目」で
元は両替商と藩米を扱う仕事をしていたのですね。

大阪市の道修町(どしょうまち)の近くの
東横堀川に平野橋が架かっています。
その横の堺筋に「沢の鶴ビル」がありますが
そのあたりが創業の地かも。(拙ブログ 2013/03/08



さらに余談ですが
上記の「うんつく酒」に出てくる酒蔵は
いつのころの蔵なんでしょうね。
明治のころのものでしょうか。

浅学にして
「酒の司」「山星」は聞いたことがありません。
堺の酒蔵はみんな廃業して久しいような。
「忠勇」は白鶴が
「世界長」は沢の鶴が
ブランド管理しているとも聞きましたが。

嗜好の変化!酒類の多様化。
猫もしゃくしも
酒といえば清酒だった時代ははるか。



沢の鶴資料館に 10 時前に到着。
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だれもいませんね。
記念品の酒粕をもらい
とりあえず!福袋を買います。
1,500 円。
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限定 150 袋だそうです。
先日の
菊正宗の蔵開き(拙ブログ 2015/03/01)のときには
1,000 袋だったと思いますから
格段に少ないので急いで買いました。
1,000 円のもありましたが。

それからすることがありません。
都賀川をはさんで東側の本社の蔵開きは!
それがホントの蔵開きですが
11 時 45 分から!
時間がありあまるほどあります。

いつもみなさんを引率していて
ゆっくり見学したことのない資料館。
あらためて見ていると
蔵には動物が多いのに気づきました。

サル(猿)!
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スズメ(雀)!
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ウシ(牛)!
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ハト(鳩)!
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キツネ(狐)!
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ツバメ(燕)!
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トンボ(蜻蛉)!
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他にネコ(猫)もカエル(蛙)もいましたが。



都賀川河口がにぎやかです。
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「菜の花まつり」だそうです。

菜の花ともう咲いている桜(!)の花の下で
自治会や婦人会や区役所やら
多くの協議会が共催していました。

沢の鶴の蔵開きも
その中のひとつのイベントでしたか。

100 円出したら
鏡開きの樽酒を
なん杯でも(?)入れてくださいます。
朝から酩酊です。



千鳥足で沢の鶴本社のホントの蔵開きへ。
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瑞宝蔵を見学。
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近代過ぎて!それより
酔っぱらっていて!あまり感動なし!すみません。

ここでも福袋を売っていましたが。
ここのものは 2,000 円!限定 300 袋!?
福袋の数から考えると
入場者はあまりいないのじゃないかと
たかをくくっていたのですが
なかなかどうして!
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酒も肴も 100 円だらけ。
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もちろん!高いものもありますが
100 円ばかりにすがりついて
飲んで!飲んで!食べて、、、ああ。

テーブルのある
イートインスペースは混雑していたので
雨が上がり!
乾いた工場の端で座り込んでいたら
どんどん人が集まってきて
桜の木の下のお花見状態になりました。
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夢遊病者のように
いつの間にか梅田駅まで帰ってきましたが
お誘いくださった人が
口直しにというものですから
立ち飲みで
ビールとハイボールをあおって、、、だらだら。

それから!
どのようにして家まで帰ったのでしょうか。

もう日づけが替わろうというのに
正気とはいえません!
もともと変なことは変なのですが。
筆の置きどころが分かりません、、、ああ。



(「うんつく酒」は)
(五世六世笑福亭松鶴の高座の速記)
(東の旅・運付酒を読みました)
(敬称略)
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