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いかなごのアヒージョ [お命!いただきます]

またまた!煎り豆が回ってきました。

例年 3 月ごろには
節分の残り豆が出てきます!
不思議に!私の周囲では。
みなさん!処分に困るころかな。
ただなら喜んでもらいます。

深夜!ぽりぽりかむばかりでは芸がないので
惣菜を考えます。

梅肉(梅干をたたいたもの)で和えて
しばらく寝かせておきます。

いい生味噌があれば
日本酒で伸ばしてから
漬け込んだらどうでしょう。
よく乾燥した昆布を
荒くもんで加えておきます。
blog01豆.jpg

数日!冷蔵庫に入れておけば
乾燥した豆がほどよく湿ってきます。

炊き立てのごはんに!
箸休めに!
酒の肴の 1 品に!
私の好きな味ですが。

味噌好きでしょうね!私は。
北條時頼(ほうじょうときより)のように。

徒然草(215段)の「こと足りなむ」です。

北條時頼と平宣時(たいらのぶとき)が
夜中にわずかな味噌を肴に
「こと足りなむ」といって
愉快に酒を飲んだ
逸話がありますが。(拙ブログ 2009/02/12



春のアヒージョを作ろうと考えていたところ。

オリーブ油に
みじん切りのにんにくとハーブ塩を入れて加熱し
沸いてきたら
鷹の爪と生のローズマリーを放り込み
節分の残った福豆入れてから
今が旬の釜茹でのいかなご(玉筋魚)を入れます。

ぐつぐついえば
庭のたんぽぽ(蒲公英)の葉を入れましょう。

食用たんぽぽ(セイヨウタンポポ? dandelion)は
冬の摘み草に使って
まだ小さなロゼッタ葉しか成長していなかったので
柔らかく伸びていたシロバナタンポポの葉を使います。

たぶん!同じような味だと思うのですが
よいこはマネしなくてもいいですよ。

醤油をほんの少し振ったら!春のアヒージョ!
blog02アヒージョ.jpg

ホントのアヒージョはどうだか知りませんが
オリーブ油をバゲットにつけて食べれば
今日 1 日の憂いも
明日の不安も消えて
しみじみ春に浸れます。



緑樹交加山鳥啼
  りょくじゅこうかして さんちょうなき

晴風蕩漾落花飛
  せいふうとうようとして らっかとぶ

鳥歌花舞太守酔
  とりはうたい はなはまい たいしゅはよう

新緑。さえずる山鳥。
空は晴れ!風に花が飛ぶ。
鳥が歌い!花が舞えば太守は酔うもの。

北宋の欧陽修(1007 ~ 1072)の詩
豊楽亭游春/訓読・石川忠久/のように
頭の中!春になりました。

しかし。

明日酒醒春已帰
  みょうにち さけさむれば はるすでにかえらん

酔いからさめた朝には
春はどこかへ行っているのかも。


ああ。



(敬称略)
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