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ウイスキーは西洋のごろつき?! [貧乏自慢]

なんでも飲みますがね。

とはいうものの
無意識には選択していますね。

強(し)いて飲もうとしないのが日本酒。

赤ワインは好きですが
白ワインはすすめられたら!
ま!ただなら飲む程度。

どんな蒸留酒も嫌いじゃないんですが
芋焼酎は到来ものなら飲んでも
自分で買うことはありません。

日本酒も白ワインも芋焼酎も
がばがば飲んでいた時代もあったのですが。
勝手なものです。

なんでも出すといわれれば
今ならウイスキーでしょうか。
なにも考えたくないときには
とりあえず
「ハイボール」と申告することにしていますが。

もらいものは
もったいないので片っ端から飲んでいますが
このごろ!
意識しないとウイスキーに手が出ます。

ウイスキーが心地いいんです。



自分で買うのは
ニッカの「ブラックニッカクリア」か
宝酒造の「キングウイスキー凛」ですね。
安いから。

飲み屋にキープするボトルは!
あんまりキープするほど飲みには行かないのですが
キリンの「富士山麓 樽熟50 度」かなぁ。
「50 度」なら長い間飲めそうだと!意地汚い。

ウイスキーは「バーボン」に限ると
この前までほざいていたのですが。

実際!生まれて初めてバーボンを飲んだとき
焦げ臭い香りがして
それがとてもおいしかったのです。

が!今
なにがなにやらよく分からなくなっています。
2 杯 3 杯飲んでいたら
みんな!バーボンのような気がしたり
どれも!バーボンじゃないような、、、。

いい加減なものです。

それで!
上記のような安価なウイスキーばかりで
こと足りています。

コリン・ウィルソン著/
わが酒の賛歌/田村隆一訳/を広げたら
ウイスキーの相当な飲み手や
習慣的に同じ銘柄だけを飲んでいる人が
目隠しテストをしたら
気がつくかどうか疑問だとありました。

「通」がそうなら!ま!よかったです。



ビールのはなしですが。
昔!場末の居酒屋が
発泡酒を導入するかどうか迷っていたので
いろいろの銘柄を並べて
テイストしたことがありました。

初めには!
ビールの方が断然おいしかったのですが
目隠しテストしたらよく分からなくなりました。
冷えていたら!どれもおいしい?!

ついでに
各社のビールの目隠しテストをしたのですが
「オレんちはキリン!」
「いつも行っている鉄板焼き店はアサヒや!」
キリンとアサヒはすぐ分かるといっていた
飲み屋のおじさんが
みごとに両方ともはずしました。

ラベルを見て味わっているんですねぇ!たぶん。
ラベルがなかったらたよりないこと!

瓶にも缶にも樽にも同じビール!
同じ処理をしたビールが入っているといっても
ビールは生ビール(樽)が
絶対にうまいといって聞かないご老体もいますね。

樽が切れた深夜
瓶ビールをジョッキに入れて出したら
「これこれ!」
この味は瓶ビールにはないといっていたそうな。



「舌はじきになれる」
「3 杯目からあとは」
「最良の酒もそれほど感じなくなる」

なんて!私のすねた発言に似ていますが
違いますよ。
ブリア・サヴァラン(1755 ~ 1826)ですよ。
美味礼讃/関根秀雄・戸部松実訳/に書いていました。

ブリア・サヴァランはフツーの人じゃないのです。
生理学者で解剖学者で栄養学者で化学者で
天文学者で考古学者で文学者で詩人で作曲家で歌手で
そして食通のフランス人ですがね。
自他とも認める「食通」だそうな。



私の舌はもっといい加減ですが
なぜか最近は
醸造酒より蒸留酒の方を好んでいるのは確かです。
ウイスキーや焼酎やブランデーなどの蒸留酒。

「焼酎は光棍である」と
清の食通・袁枚(1716 ~ 1797)は
著書・随園食単/青木正児訳/に書いています。

「光棍」は
日本語では「ごろつき」だそうです。

だから!
「焼酎を飲む以上は凶悪なのをよしとする」そうな。

「豚の頭などを喫(た)べるのなら」
「焼酎でなければだめだ」とも。

よく分かりません。

「凶悪」で「豚」!?
「凶悪」は匂いが強烈で度数の高い芋焼酎!
「豚」は棒に刺した丸焼き!
そんな貧しい連想が浮かびました!はは。

もっとも!
袁枚(えんばい)は食通を自認している割には
下戸だったそうなので
にわかに信じていいものやら。



そんな訳で
今日も西洋の「ごろつき」の
ウイスキーを飲んでいます。

この文章がごろつきですね。
なんのオチも酔い心地もありません。



(敬称略)
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