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茶臼山の白いサギゴケ [解語の枯れ尾花]

茶臼山(ちゃうすやま)でくつろぎます。

大阪城あたりから住吉大社あたりに向けて
大阪市を南北に
上町台地が背骨のように延びていますが
その上にさらに高く盛り上がっているところ。

古墳だといったり!いわなかったり。

ま!古墳でしょう。
上町台地いたるところに古墳があったのでは。
長い間に大勢の人を
この丘に埋葬してきたに違いありません。

この高台に池があります。
河底池(かわぞこいけ)と呼ばれています。

高台の池が河底!?
ふしぎな呼称です。



東西に長い河底池の東の端から見れば
向こうに通天閣が認められます。
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あ!
白い花が無数に咲いていますね。
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これは!サギゴケ?!

サギゴケはたんぼの畔なんかに
どこでも見られる初夏の小さな花。

でも!色が!?
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純白じゃないですか!

フツーに見られるサギゴケは
紫色がぼかしのように入っているのですが。

この花が
飛んでいるサギ(鷺)のように見えるのなら
さしずめシラサギですね。

こんな都会の丘の上
周囲の環境からまったく隔離されて
保存されている場所だから残っているのかも。

そもそも!サギゴケはこちらの方で
私が知らないだけで
こっけいなことを書いているのやら。



あ!
この花!
ジョロウバナと呼ぶ地方もありましたよね。

めしべの柱頭が大きく 2 枚となっていて
そっとさわると閉じるように動きます。
そんなところが
なんとなく猥褻(わいせつ)なんでしょうね。
女性器を想像させるようです。

以前に書きましたが(拙ブログ 2008/05/13
中田幸平著/野の民俗に
サギゴケの方言がたくさん紹介されています。
再掲すると。

ベッチョバナ(山形県)
マンペハリ(秋田県)
ジョローバナ(愛媛県)
オカイチョーバナ(岡山県)

その他! ま!書きにくい!
書けません。
女性器そのものの名を冠にしていますので。
興味ある方は読んでみてください!

それからいえば
紫色より白色が
清純そうでいいのじゃないでしょうか。
そんな問題でもないかも知れませんが。

山形地方では女性が
主に少女が
ベッチョバナにさわると
「あそこが腫れる」といわれているそうな。

おしっこをかけても!
またいだだけでも!
腫れるのです。

大変な花です。
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眼下に天王寺動物園があり
蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)!
黄色い声が渦巻いていますが
ここは人も少なく!驚くほど静かです。

そんなに若くもないカップルが
私が花を観察している横でもつれています。

今にだいじなところが腫れても知らないよ。



(敬称略)
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