SSブログ

大阪都構想 寂しい大阪 [郷に入ればガタロー]

やかましい!

大阪の土着の下層の人は
「じゃかましい!」といったりしますな。

群蛙正得時
 ぐんあ まさにときをえ
日夜鳴不休
 にちや なきてやまず

北宋の梅堯臣(1002 ~ 1060)が
5 月 13 日に大水に被災して
詩を作っていますが
5 月のこの町に田植えはなくなり
カエルの歌が消えて久しいのに
「群蛙」の合唱がもどってきたかのようでしたが。

もう少しいえば
災害にあったように冷え込んだ経済の中
喜ぶようなカエルなみの合唱とはいかがなものか。



わが家に向かって
「賛成!」「反対!」と
スピーカがうるさいのなんの!
なん日にもわたって!

「大阪都構想」に賛成か反対かの
住民投票だというのですね。

私にはその議論以前の問題ですが。

だいたい小さな名前ですね。
そんなに「都」がいいの?!
二番煎じ!三番煎じの「都」とは
いじけた負け犬に等しい!と思いますがね。

あちこちにありますね。
悲しいほどみすぼらしいなんとか銀座。
風がさびた屋根を鳴らすなんとかのエーゲ海。
安っぽいあやかりが。
寂しくないですか。

そして今日(2015/05/17)
その投票日。

運動は昨日までだと錯覚していたのですが
投票日当日に投票所の前でまだ
反対に入れろ!賛成がいい!と騒いでいます。
blog1.jpg

議員や地方公共団体のトップを決める
選挙じゃないから
公職選挙法に似た法律はないんですね。
blog2.jpg

やりたい放題です。



ん!?
すると金品の授受や
おどしや色仕掛けや
運動の深夜の訪問でもOKだったのかな。

駅前なんかでしつこく歩み寄られたとき
「ワタクシ!おフランス人ですから」
「投票権はありません」と
賛成派も反対グループも無視しましたが
にっこり笑っておけば
なにかくれたのかも。
損したような。はは。



再び梅堯臣の詩の一部。

金吾司街務欲斉
 きんご まちをつかさどり
 つとめてただしからんとほっす
不管人死獣顛啼
 ひとし けものなくにかかわらず

昔から
町をつかさどる人は
人が死んでも獣が鳴いても知らん顔。

今の政治も
政治家の自己満足だけでしょうか。

古事記でも大鏡でも
出世の途中に蹴落とし
なぶり殺した人たちの怨霊に
首(こうべ)を垂れたり
恐れおののいています。

まだ!昔の政治家には心があったのかな。



(梅堯臣の詩は筧文生訓読を読みました)
(敬称略)
タグ:梅堯臣
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感