SSブログ

多奈川ビオトープにて [手のひらを太陽に]

世間から拗(す)ねて生きていると
会話がかみ合わないんですね。
毎日毎日
新しいことばが生まれているようです。

特にカタカナ語が雨後の筍のごとく。

場末の安居酒屋で尊敬されたい
三流学者(失礼!)ならともかく
自分でエラいと思っている国会議員から
大根を買いにきたついでに
たこ焼き屋のおじさんとだべっている
おばちゃんまでカタカナ語だらけ。
なに人をめざしているのかね!この国の人は。

そのカタカナをやっと覚えたときには
もう死語になっていたりして!
がっかりすることはなはだしい。



「ビオトープ」という単語もよく聞きますが。
よく分かりません。

ビオは「BIO」?!
バイオといわないんですか!?

英語じゃないんですか!
じゃ!「トープ」はなんなの?!
ま!いいですけどね。



ビオトープといえば
短絡的に「水場」を想起してしまいます。
たぶん!間違っているとは思いますが。

思い出すのはオハグロトンボ。
ハグロトンボという人もいましたが
私がこどものときの呼称はオハグロトンボ。
両者が同じものか違うものかは知りませんが。

ヤンマのように発見したときには
通り過ぎてしまっているような
マッハ飛行のトンボではありません。

ひらひらと飛んでいます。

暑い日中には
たんぼからたんぼへ流れる粗い林間の
小さな小さな自然の水路の上にいましたが。

あの水場を再現させるのがビオトープ?!
私のイメージするビオトープ。



でも!小さな流れだけでは
オハグロトンボは生きて行けませんよね。

産卵する場所や
ヤゴが育つ環境や
一生過ごす環境はもっともっと広大なはず。

オハグロトンボ 1 種を考えても大変なんですが
多くの生物の共生になると気が遠くなるほど。

そんな「環境共生」
「自然態系の空間」「野性の場」を
総合的に考えるのがビオトープかな?!

必ずしも「水」が必要ではないのでしょうか。

自然回帰ということで
たんぼや里山を恋しがる考えもあるようですが
厳密にいうと
たんぼも里山も人為的なものでしょ。

よく分かりません。
それで考えないことにしますが。



「多奈川ビオトープ」にきました。
大阪府の南の端・岬町の山ん中です。

山ん中ですけど
山もなんにもないところです。

あは!変な表現ですみません。
なくなったのです。
山を崩して土砂採取してしまったのです。
跡地に大阪府が
「ビオトープ」を造ろうとしていました。

山桜なんかの苗木を植えています。
blog71.jpg

中心に池を造っています。
blog72.jpg

ガマ(蒲)だらけですね。
なんという力のある植物でしょう。

カエルが産卵しています。
blog73.jpg

カワニナやメダカがもどってきています。

京都御苑。
24 時間くるまが途切れない
幅員のある乾いた道に囲まれている中に
掘られて水がたまってできた小さな池に
わずかな時間にカエルやメダカやドジョウが
棲みついてしまいました。(拙ブログ 2010/08/10

普段は立ち入り禁止の場所です。
水はどこからも出入りがないのですよ。
おまけに
山中でも棲息が珍しいモリアオガエルも
元気に暮らし始めたのです。

たぶん!空を飛んできたのでしょう。
水鳥についてきたような。
それは私の幻影かも知れませんが。

それに比べたら
こんなへんぴな(失礼!)環境なら
早いのじゃないですか!自然回帰は。



雨の中
小さな生物の息吹があります。
blog74.jpg
blog75.jpg
blog76.jpg

まだ!たくましく生きていますね。

先の大戦後
負けた日本はアメリカの進駐軍の思うがまま。

GHQ(総司令部)のロバートという男が
日本の農作業を全否定。

農薬が足らん!
農薬をまいてまいてまきまくれ!といったそうな。

それで!日本全国農薬まみれ。

自然破壊もなにも知ったことじゃない!

ロバートは農薬会社の社員だったそうです。
ひどいはなしですね。
うらんでいいのやら!どうやら。
いえることは!負けたらあかん!
戦争でもなんでも勝たなあかん。

でも!全滅は免れて
どこかで生きていたのですね!多くの生物が。
虫に害虫も益虫もありません。
よかったですね。



あれ!?
調整池(?)の横の桜(たぶん!)の園に
ガマ!?
ガマだらけ?!
blog77.jpg

ビオトープの池を浚渫(しゅんせつ)した泥を
ここに持ってきたのでしょうか。
その中に
あの旺盛に繁殖したガマの地下茎があって
一斉に芽を吹いたと考えるのは早計でしょうか。
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感