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二上山麓の下関瓦そばとねり天 [食い逃げ未遂]

二上山を背にしてその店はありました。
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交通量の激しい道沿い。
奈良県葛城市。
余談ですが
このバイパス道路も
葛城市も
私が先輩から引き継いだマップにはありません。

この店舗も新しいものでしょうか。

「揚げたて ねり天」
「下関郷土料理 瓦そば」だそうです。

ハイキング仲間の
アラフォー(around 40)のおね~さんが
なん度か食べにきているとか。

奈良というロケーションに
下関のメニュー。
それにこの地にも下関にも縁がなさそうな
深窓のほんわか(失礼!)女史の行きつけ。
私には不思議なことばかり。



おね~さんに連れられて入店。
「はしもと商店 味のかけ橋」という屋号です。

「當麻の瓦そば」1,000 円(税抜)をいただきます。
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1 枚の瓦の上に
おね~さんの分と私の分
つまり 2 人前盛って出されました。

麺の上の方は柔らかく
瓦についている方は焼けて硬くなっています。

大根おろしをつゆに入れて食べます。
薬味というか加薬は
牛肉!錦糸卵!海苔!ねぎ等がのっていました。

「ねり天」がセットになっています。
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「瓦そば」は
ま!そんなもんでしょうか。

麺好きでもないものには評価がむずかしい。

「ねり天」はおいしかったですよ。

「ねり天」とは
魚のすり身を油で揚げたものでしょうか。
地方によって名前が違っていたり
時代によって名前が変遷する日本独特なもの?!



寛永通宝で有名な
「寛永(1624 ~ 1645)」のころの発行の
「料理物語」に
よく「かまぼこ」が出てきます。

レシピは書かれていません。

タイとかハモとかタコとかイカとか
主に海の魚が材料ですが。

ナマズ!コイ!アユ!等の川魚や
アワビもカマボコにしたようです。

すり身をねって棒につけて焼いたら
ガマ(蒲)の穂みたいな形状になりますね。
だから「蒲の穂」「蒲の鉾」焼き。
カマボコです!

カマボコというより竹輪みたいですがね。

それからなにがあったのか知りませんが
すり身を加熱したものを
カマボコだの竹輪だの!
つけあげとかてんぷらとかつみれとか
勝手(?)に呼んでいるのでは。

加熱方法も焼く!蒸す!茹でる!揚げる!
いろいろ変化!工夫して行ったのでは。
蒸してから焼くなんて複雑なことも。

自称・江戸っ子が
大阪の関東煮(かんとだき)屋に入って
メニューの「てんぷら」を注文したら
「はんぺん」みたいなものが出てきました。

「これはてんぷらじゃない!」
「さつま揚げじゃないか!」と
どなったとか!けんかしたとか。
バカ丸出しですね。

ヨーロッパのように
みんなまとめてスリミ
「SURIMI」と呼んだらいいのかも。
私はいっこうに構いませんが。



閑話休題。

ここの「ねり天」とは
すり身に
枝豆やタマネギやエビやら
イカ(ゲソ)やら入れて揚げたもの。

軟骨(鶏肉)のものもありましたが。



いただいた「當麻の瓦そば」の
「當麻」は「當麻寺」「當麻町」の「たいま」!

當麻町は葛城市になって廃止されましたが
古刹の当麻寺(當麻寺)はありますよ。

ここまできていたのに行ったことがないのですか。
それはいけませぬ。

大きくて歴史のある寺院です。
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今日は門前までのご案内。
機会があったらゆっくり拝観してみてください。
見るところがいっぱい。

精進料理なんかもいいですよ。
5,000 円も出せば
小皿が 10 種類以上ずらずらずら!

ま!今の私たちは自前で行けませんから
「お庭を見ながら」
「あなたと食べたら!し・あ・わ・せ!うふ」
とかなんとか
テキトーなオトコにテキトーにいって
ありついてくださいね。
頑張ってね。



ところで!
貧乏人でも食べられるカレーの
トッピングはいろいろ。
なんでもありですね。

しかし!私の舌には
豆腐とか生の野菜とか
淡白なものはおいしく感じません。
油で処理したものなんかを好みます。

「味のかけ橋」で求めてきた
「なんこつのねり天」はどうでしょう。

全卵で作った焼きめしに
カレーソースをかけて
ねり天をトッピング。
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ぎゃは!盛りつけは不細工になりましたが
おいしい!

当麻寺の
鎌倉時代の庭園の中の精進料理もいいけど
イタリアンパセリの呆けた花を見ながら
ひとりの「ねり天」カレーもおいしいよ。
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