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ジャカランダは紫雲木 [解語の枯れ尾花]

一心寺(大阪市天王寺区)の三千佛堂の壁に
ノウゼンカズラの咲く季節です。
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あ!
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道よりちょっと高い
一心寺の境内からあふれていますが。

キリ(桐)の花!?
キリにしては紫色が濃い花ですが。
葉がキリではないですね。

一心寺の境内に上がれば
市川団十郎(8 代)の墓の後ろ。
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断酒祈願の本多忠朝の墓の後ろ。
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「ジャカランダ」だそうですよ。
幹回りが 90cm くらいな喬木が 3 本ありました。
南米原産の常緑樹。
ノウゼンカズラ科だそうですが
聞いたこともありません。

丸い黒いものもありますが。
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実なんでしょうか。



長居植物園を歩いていたら
「今!ジャカランダの花が咲いています」という
アナウンスが流れています。

ん!?
どこですか。

バラ園の向こうだとか。
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ああ!樹冠が紫色の高木がありますね。
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一心寺と同じような花が咲いています。
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6 本あります。
大きな木は幹回り 120cm くらいありそうです。

「ジャカランダ」と名札をつけられている木と
「ジャカランダ・ミモシフォリア」と
名乗っている木がありますが
両者が同じものかどうか知りませんが。
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大阪日日新聞に
八幡屋公園(大阪市港区)の
ジャカランダの写真が掲載されていました。

記事によると
カエンボク!ホウオウボクとともに
世界三大花木だそうな。
有名な花木なんですね。
無知な私が不思議がっているだけでしたか。

いい訳しますと
わが家の一番高価な園芸大百科事典!
1986 年発行時点で 14,000 円の定価のついている
ま!わが家ではすごい本にものっていませんよ。

八幡屋公園には
1997 年に 16 本植栽されたそうな。
最近じゃないですか!

大阪市内にはあちこちで咲いているみたい。
どこもそのころに植えられたものかも。

記事には
宮崎県日南市がジャカランダの名所とありますが。
あたたかいところが好きな樹木でしょう。

ブラジルの日系人は
「キリモドキ」と命名していたとか。
やっぱり!
私がキリに見えたのは
まったくのとんちんかんではないでしょ。

漢字では「紫雲木」と書くようです。

なるほど!
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五月雨萩のころに七夕祭り [西田辺探検記]

萩の花がこぼれています。
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長居植物園内の「万葉のみち」です。

6 月です。
梅雨どきに咲くサミダレハギ(五月雨萩)ですね。

五月雨(さみだれ)の五月は陰暦です。
今の季節でしょう。

あ!?
ミヤギノハギと書いてあります。

なんでもかんでも
この季節に咲く萩を
サミダレハギと呼んで恥ずかしい。

無学な私の目には
咲く季節ばかりではなく
姿がよく似て見えるのですがね。

たぶん!来年もすっかり忘却していて
「五月雨萩」と大きな声で叫ぶのでしょうね。



メタセコイアの林の中の湖畔(?)の少女?!
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と!メール受信。

「自称・高級割烹の七夕!するの?!」

昔!私を連行(!)してここにきた
(その当時は)アラフォー(around 40)の
おね~さんから。(拙ブログ 2012/04/29

あ!?
もしや!そこに座っている後ろ姿の人?!
そこからメールしてきているの!?

違いますよね?
違いました!
よかったような!ちょっと残念なような。



七夕(たなばた)祭りの件は私に聞くより
「自称・高級割烹」に直接聞いてくださいよ。

私あてに問い合わせは
もう!なん件もありましたが!困ります。

案内のはがきは書きましたよ。
書かされましたよ。

今どき「七夕の夜のパーティ」なんて!
はやりませんよ。
どうせ大赤字になって
1 週間ばかりぼやくでしょうよ。

はがき代がもったいないでしょ。
とはいったのですがね。



「案内のはがきの文面が悪いから」
「お客がこないんじゃないの!?」

ひと月ほど前に
あのさびれた(という人もいる)居酒屋
あ!自称・高級割烹がほざいていました。

いつもはがき代を立て替えさせておきながら
よくいえたもんです。
代金を早く回収しておかねば。

「それで!いい文章ができたんやけど」

自信満々で書いた紙を突きつけてきました。

「夏冬時はきざんできずな」

なんです?!これは。
雑俳なら添削しましょうか。

「な!な!ええやろ!」
「これで七夕はOK!」

どういう意味ですか?

「夏冬と過ぎて行ってまた夏といえば」
「分からへんヤツはいてへんやろ!」

分かりません。

「たなばた!七夕とすぐ分かるやろ!」
「そんできずなや!きずな!」

どこかあちこちの被災地の復興やら支援やら
そんなときによく使っていることばですね。
TVかなんかがいっているのを
小耳にはさんだだけでは。

「きずなは漢字!漢字で書いてよ」

どんな字!?

「簡単な字や!分かるやろ」

そこに漢字を書いておいてよ。

するとおじさんは
ミミズのぬたくったような
「きずな」の字のそばに
やっぱりミミズ字で
「かんじ」と書いてくれました。



結局!採用しませんでした!はは。

これがフツーの有料のクライアントの依頼なら
もみ手をもって賛同しますが
そんな訳の分からんこと!書けますか!

アラフォーのおね~さんとか
多くの人が
私のアイデアで
はがきを作成していると思っているのに。
ま!ボランティアだから怖いもの知らず!です。

はがきいっぱいに
黄色い星印をちりばめようと思っていたので
そのお星さまの代わりに
黄色い「絆」の字をちりばめておきました。はは。

早く出しておきなさいといってから
だいぶ!日が経ちましたがね。

「早く出したら忘れるやろ」
「ぎりぎりに知らせたら一番いいんや」

それだから!
それが!お客がこない原因じゃない?!
ま!好きにしたらいいけど
手間賃はくれといっても
くれないでしょうからあきらめますけど
はがき代!早くちょうだい。



あ!
湖畔のおね~さんから見て向こう岸。
なんですか!きれいな水際。
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トクサですか!
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トクサの新緑!
トクサの林(?)
こんなにたくさんのトクサ!圧倒されました。
(写っているのは一部です)

トクサは「砥草」
文字通り「砥石(といし)の草」でしょうけど
現代のこのあたりでは
なんの役にも立たないものと思っていましたが。
花がなくてもきれいじゃないですか。

この世に無駄なものも
悪いものもありませんね。



七夕祭り
花がなくても
行ってあげてくださいね。
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清水寺 地主神社 わが恋はるか [平安京有情]

ゆるゆると松原通りを上れば
突きあたりは清水寺。
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ここの拝観料は
すごく安いという
私の勝手な刷り込みがあるのですが
300 円!
値上げしていて!高いんじゃない?!
それでも他の寺院に比較したら
この世界文化遺産は安いのかも。

面白の
花の都や
筆で書くとも及ばじ
東には
祇園(ぎおん)清水(きよみず)
落ちくる滝の音羽(おとわ)の嵐に
地主(じしゅ)の桜は散り散り

まだまだつづきますが。
16 世紀初めの閑吟集にあった
放下歌(ほうかうた)ですが。

これで字余りとか字足らずではなく
まとまっているようです。
不思議な韻というかリズムの歌詞ですね。

そもそも放下歌を
聞いたことがないのですが。

小切子(こきりこ)や網竹(ささら)で
拍子を取って歌うらしい。



その歌詞の中の「地主」とは
清水寺の中の地主神社のこと?!
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ここが桜の名所なんですか。
今は「縁結び」に
若い人がにぎやかに集結していますが。
修学旅行らしい児童たちも
「恋」のことばに酔って
はしゃいでいるように見えます。

お守り!お札!絵馬!特別祈願!
恋占いおみくじ!しあわせのドラ!
大国主命(おおくにぬしのみこと)!大黒さま!
一願成就の神さま!水かけ地蔵さま!
丑(うし)の刻参りの杉!
人形(ひとがた)祈願所!
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お金が!いや!
お賽銭がいくらあっても足りませんぞ!

参考までに。
縁結び一年間特別祈願料は
150,000 円です。

その他(期間を短縮すれば)
どなたさまにも
祈願しやすい料金を設定しています。
と!私が宣伝することもないのですが。



どうしてここが「縁結び」なんですか。
テキトーな思いつきで宣伝しても
全国から人が集まりますかね。

後白河法皇(1127 ~ 1192)が集めた
梁塵秘抄に「天露別一首」がありました。

清水に
天露別(あまつゆわけ)の 座(おは)すれば
宜(むべ)こそ神は 天(あま)降(くだ)るらめ

日本語が拙いものにはよく分かりませんが。

天露別(あまつゆわけ)は神さまでしょうね。

天露別の「露別」は露払いのことらしい。
大相撲の横綱が土俵入りするときに
横綱の前を歩く関取を
露払いというようなものでしょうか。

その神さまたちの
露払いの神さまが地主神社の神さま!?

天上の多くの神さまが降臨したとき
先頭はこの神さまでしたか。

だから!縁結び?!
縁結び!恋の神さま!?
ちょっと飛躍過ぎのような私の愚考ですが
ま!よいこは信じないでね。
ホントのことは神社でお尋ねくだされ。



清水寺は新緑のころ。
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放下歌にあった音羽の滝。
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いいですね!明るい恋(?)のざわめき。
ちょっと!若過ぎるかな。

「舞台」に下から接近。
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見上げれば。
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現代のビルの 5 階はないですね。

清水の舞台から飛び降りても
確実には死ねないですね。
10 階建てのマンションの屋上から飛んで
生存している人も!ままいますからね。
ここではたいてい死ねないのじゃないでしょうか。
痛いでしょうけどね。

明治 5 年(1872)に京都府が
飛び降り禁止令を出しています。

修行のひとつだったり!
「イキ」がったり!
女性の手前「勢い」で!
「まぁ!大丈夫だろう」くらいで
安易に飛んでいたのかも知れません。
だから「危ない」ので禁止令を出したのでは。

またまた!いいかげんな推察ですみません。



これで「恋」はバッチグー。

突然!古生代語ですみません。
森口博子(1968 ~ ご存命)が使っていたという
「ばっちり」と「good」合成語です。

でも!同行のおね~さんはお分かりでした!
「バッチグー」を。

あ!?
おね~さん!アラフォー(around 40)ですもんね。
森口と同世代かぁ!
ん!もう少し若いんですか?!失礼しました。

それはともかく
地主神社でなにもしなかった?!

しなかったの!?

祈願していたら
「つきあってくれなきゃ!清水から飛び降りる!」
という殿御は雨あられのはずなのに。



(敬称略)
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イケアで幻のアボカド?カレー [草のゆかり]

きれいな青い実。
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青いといったら誤解されますか。
ブルーではなくグリーンの実。

結構大きな実です。
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写真を撮るために持っていただいた偉丈夫の
おじさんの大きな指と比較してみてください。

大阪市大正区の街路樹でした。

細かくいえば
鶴町南公園の南側の道を東に行ったところ。



なんの実なのか
帰って調べたらすぐ分かるだろうと
街路樹のことはすっかり忘れて
近くのスウェーデンの家具店のイケアに行って
2 階のレストランでランチです。

カレーライス(249 円税抜き 以下同じです)です。
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それだけでよかったのですが。

缶ビール(299 円)があったので。
暑くて!つい!
ビールを取ったら!なにかつまみを!はは
ソーセージ(120 円)とチキンウイング(75 円)も。

初めに好きなものを勝手にチョイスして
勘定するというのは
貧乏人にはつらいですのぉ。
高くつくじゃないですか。

いやしいので!つい!つい!
トレイにのせてしまいます。



さて!青い!いやグリーンの実です。

大阪市の
「みどりのウォーキングコースマップ」には
記載がありません。

街路樹の植栽の地図には「マテ」の印がありますが。
「マテバシイ」のこと?!

違いますよね。
マテバシイはブナ科でしょ!?
どんぐりでしょ!実は。

わが家の一番高価な
園芸大百科事典を見るも載っていないような。

園芸品種じゃないのかも。
しかし!
マツやスギも記載がある事典ですけどね。



長居植物園の中の
「みどりの相談コーナー」まで出かけるはめに。

こんなことなら
実物を採取して帰るのでしたが。

全体像も撮らず
あと!幹肌を写しただけ。
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職員のみなさんの知恵を集めて
昼食時間もいとわず悩んだ末
やっと同定できました。

「タブノキ」らしい。

クスノキ科の常緑高木。

緑色の実が熟すと黒くなるようです。
近縁のアボカドのような味らしい。

カレーに入れたら
アボカドカレーになっていたでしょうか。
食用になるのかどうか知りませんが。



でも!大阪市の建設局が
マテバシイの街路だというのに
どうしてタブノキがあったの?!

ちゃんと歩道の
街路樹のおさまるところにあったような。

街路樹が枯れたところへ
市民のだれかが善意で植えたの?!

鳥獣が種子を運んできたの!?

私は苗を植えるとき
間違えたのじゃないかと思いますが。

そんな小さな樹を植える訳じゃないから
間違えることはないといいますが。
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幻の指月城 初夏の伏見桃山城 [いわなが姫の丑の刻参り]

指月城(しづきじょう or しげつじょう)が
見つかったといいます。

豊臣秀吉が隠居屋敷として建てた
大きな城郭だそうな。

地震にあい崩壊し
そこから上の丘の
今でいえば
明治天皇陵と桓武天皇陵に並ぶあたりに
木幡城を造ったとか。

この木幡城は
その壮大な姿が絵図に残っているそうですが
指月城のことはあまり記録がないようです。

もっとも
秀吉が亡くなったという伏見城は
南北 2km 東西 3km ばかりの広大な城域で
指月城も木幡城もみんな伏見城。
伏見城内ということでしょうか。



新発見の現場説明会が
開催されました。(2015/06/20)

私は京阪本線の伏見桃山駅から歩きましたが
近鉄京都線の桃山御陵前駅や
JR奈良線の桃山駅や
京阪宇治線の観月橋駅から歩いた方が
近かったですね。

集合住宅の建設に先立ち試掘したのですか。
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幻の遺跡が見つかったのに
記録を取ったら終わりですか。
日本の「文化保存意識」はそんなものですか。
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多数の金箔のついた瓦が出土していました。
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豊臣秀吉らしいですね。

あ!
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現場から出てみると
いつの間にか!長蛇の列が!

もの好きな人!あ!失礼!
歴史好きの人は多いですね。



木幡城に行ってみます。

そこには伏見桃山城が建っています。
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でもこれは伏見城でも木幡城でもありません。
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これは遊園地のために造られた伏見桃山城。
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近鉄グループが運営していた
伏見桃山城キャッスルランド(1964 ~ 2003)の
イミテーションの天守です。
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でも!昔日の伏見城の絵図を参考に
できるだけ忠実に再現したそうです。
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現在は城内に立ち入り禁止。

人が絶えてもう 10 年ですか。
雛鳥の声はたくさんありますが。
スズメ(雀)が営巣しているんですね。
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もう 2 番仔の育つ季節でしょうか。



秀吉は大きな建造物を
つぎつぎに企画・完成させました。

ふと!
深沢七郎のことばを思い出しました。

「築くなら城のように」

もっとも!これは
「家庭を」がついていたと思うのですが。
「家庭を築くなら城のように」だったかも。

でも「家を」でもいいですよね。
私はいいと思うのですが。

秀吉は築いたのです。



伏見桃山城の丘を下って
御香宮(ごこうのみや)神社。

境内の隅に石が無造作に置かれていました。
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「伏見城跡残石」と説明がありますが。

伏見城を造るときに持ってきたのに
使われなかった残念石なのか!
落城した後
跡地から運んできたものなのか。
それとも、、、!?
よく分かりませんが。

そういえば
秀吉の建てた大建造物!
残っているものはあるのでしょうか。
数えきれないほど
特大な土木・建築工事に着手しているはず。

大坂城も聚楽第(じゅらくだい)も
方広寺大仏殿も
もちろん!ここ伏見城も
みんな遠い幻、、、かな。



暑い夏がきますね。
伏見桃山城のスズメの子たち
すこやかに。

そして願います!
築くなら城のように。



(敬称略)
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