SSブログ

南泉州熊取のフランクリン [みんなで歩けばこわくない]

ベンジャミン・フランクリン(1705 ~ 1790)が
凧(たこ)を揚げて
雷を誘導して
ライデン瓶に捕まえた(充電した!)と
幼いときに習ったような。

考えただけで!恐ろしや!
死にますよ。

糸に指を近づけたりして
「電気」を確認したりしていたようですが
よく死ななかったものです。

「その実験を見に行きますよ」と
ハイキング仲間の鉄人おじいさんがいいます。

まぁ!この人なら
雷さまを正面で受けとめるかもしれませんが。



アメリカに行くのじゃないのですね。

南(みなみ)泉州へ!です。
南の泉州!つまり和泉の国の南の方です。

あ!?
「南泉州」じゃなく
「泉南地域」ということばもよく出てきますが
どう違うのですか。

「ささいなことによくひっかかりますなぁ」
「根性が曲がっている人は」

南泉州は
「岸和田市!貝塚市!熊取町!田尻町!泉佐野市!」
「泉南市!阪南市!岬町!です」
「泉南地域も同じようなことばです」

ともかく大阪府の南の和歌山県に近い
海岸沿いの方らしい。



熊取町の中(なか)家住宅に着きました。
blog51.jpg

古い家ですねぇ。

平安時代の後白河上皇(1127 ~ 1192)も
泊まったことがあるそうな。
といっても
現存している建てものは
江戸初期くらいの建築らしいのですが。

ここで
橋本宗吉(1763 ~ 1836)という人が
フランクリンの実験を再験したとか。

巨大な松の梢の地上高 34m のところに
集電する桶(おけ)のようなものを取りつけ
金属の導線を引き
その先を地上の人間が持つというもの。

雷雲がやってきたとき
映画「E.T.」のように
導線を持っている人の指先と
それに接近させた人の指先の間に火花が散ったので
めでたく実験は成功したとか。

これも怖いはなしですね。

地上高 34m の梢がある松の木とは
最近のマンションでいえば
少なくても 13、4 階建ての高さでしょうね。

その松!
敷地内に今は見あたりませんでしたが。

  稲妻は 雷鳴のない 音楽会

あ!別に深い意味はありません。
暑いので脳がゆだって浮かんだだけです。

「題名のない音楽会」のダジャレです。
作者は「風眠」こと「立川藤志楼」こと
「高田文夫」だったような。



隣接して「煉瓦館」という建造物がありました。

「熊取交流センター」とも看板がありますが。
昭和初期に建設の綿布工場を
歴史・文化活動用に造り替えたらしい。

当時の煉瓦(れんが)の壁を
できるだけ多く活用しようとしています。
blog52.jpg

中庭に巨大なボイラーの一部を残しています。
blog53.jpg

世界的に有名だった昔日の面影ですか。
南泉州の繊維産業。



暑い中をとぼとぼたどれば
ため池がふたつ並んでいます。

ん?!
のぞけば
カエル(蛙)の頭のような雨山が見えるそうな。
blog54.jpg

水源はあの山だそうです。

「長池オアシス」という親水広場。

農園や公園を併設して
安らげるように整備されています。

農林水産省のため池百選?!

池のハス(蓮)が夏のように繁っていますね。
blog55.jpg

早い!
わが家(?)の庭の桃ケ池のハスは
ようやく幼葉をのぞかせ始めたばかりなのに。



池の上で休憩。
「ガッチョ」でも食べませんか。
blog56.jpg

全国的には下魚扱いが多い魚ですが
南泉州地方の名物になってきたような。

標準和名は「メゴチ」かも知れませんが
地方名がやたら多い!

試みに千趣会発行/おいしい魚図鑑/を開けば
東京近辺では「メゴチ」といい
「ノドクサリ」「ヌメリゴチ」
「ネズッポ」等とも呼ぶとあります。

さらに岩満重孝が絵と文をしたためている
「続 百魚歳時記」を見れば
「メゴチ」「ネズミゴチ」「ノドクサリ」とあります。
呼称が錯綜していて
同じように呼ばれて扱われている魚が
日本に 15 種ばかりいるとも。

ここ泉州地方は「ガッチョ」だけかな。
不思議な面白い名前です。

私は煮ものや
てんぷらもおいしく感じますが
最近の人は唐揚げを好むようです。

この唐揚げ
これだけ入っていて 400 円!

安いです。

これだけあれば
缶ビールがひとり 5 本は飲めます。

ま!諸事情があって
諸事情というより!懐中不如意ただそれだけですが
缶ビールを 2 本ずつ飲みましたけど。



畑の地植えのズッキーニが大きく青々していて
いっぱい結実しています。
blog57.jpg

やはり!
南泉州は季節が早いのですよ。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理