SSブログ

大鳥大社は花菖蒲のころ [猫も歩けば棒立ち]

「菖蒲(しょうぶ)園!開放していますよ」
堺市のご老体から連絡がありました。

大鳥(おおとり)神社のことですが。
通称の大鳥大社と呼ぶ方をよく耳にしますが。

大昔に
「忘れようとしても思い出せない」だれかと
ハナショウブを見たような。
それからなん度か気にしていたのですが
全然入園させてもらっていないような。

「そうですよ」
「経営者(宮司さんといいなさい!)が代わって」
「すんごく閉鎖的になっています」
「ぼくら!こどものときには」
「出入り自由で遊びたい放題だったのですがね」

それで!ハナショウブを見られるのは
今(2015/06/06・07)だけだというので
のこのこ出かけます。



JRの最寄り駅の
「鳳(おおとり)駅」から歩きます。

神社は「大鳥(おおとり)大社」ですがね。
ややこしいです。

「鳳」と「大鳥」と使い分けといえば!
人妻キラー・エロガッパといわれた
漫才の「唄子・啓助」の啓助を思い出しました。

漫才のときには鳳啓助(1923 ~ 1994)ですね。
でも!
コントは「大鳥敬介」で演じていたとか。

ちなみに
脚本を書くときには筆名「志織慶太」を使い
本名は「小田啓三」らしい。



なんて余計なことを考えながら
大昔の大昔は
ありんこのように人が流れていたという
熊野街道を 10 分も歩けば
樹木のかたまりが見えてきました。
blog01.jpg

まるで森林ですね。
その名も「千種の森」という
倭建命(やまとたけるのみこと)の伝説の森。
広大な境内です。

菖蒲園には
すんなり入れていただけました。
blog02.jpg

やさしいですね。
blog03.jpg

なぜかやさしく感じます。
肌の色が透き通っている
深窓の少女のようなか弱い花。
blog04.jpg

喬木に囲まれているので
山奥の水場にいるような錯覚。
blog05.jpg

そのやさしい花は
私の汚れ切った手を触れればしおれそうな
森のニンフの化身のようです。



広い境内には社(やしろ)がたくさんあります。

ここはなんという神さまでしょうか。
blog06.jpg

にゃんこは
ひと声だけ鳴いてゆうゆうと通り過ぎました。

与謝野晶子の歌碑がありました。
blog07.jpg

「和泉(いずみ)なる わがうぶすなの 大鳥の」
「宮居の杉の 青きひとむら」

平凡な歌ですが。
もっと!どか~んとした歌はなかったのですか。

あ?!
与謝野晶子(1878 ~ 1942)も
「鳳」じゃなかったですか。

商家のお嬢さん時代の名前は
「鳳志よう」だったのでは。

ただし「鳳」は「おおとり」ではなく
「ほう」と読むのかも。

ということは
堺市の生まれというだけで
直接この神社と縁つながりでもなさそうですか。

また「晶子」や「しょうこ」や「あきこ」ではなく
本名は「しょう」と発音するのでしたか。



またまた余談ですが
昭和 30 年代
唄子・啓助は演芸界を席巻しました。

「ひと目見たとき好きになったのよ」
「日暮れになるとヨダレが出るのよ」

「啓助おどろいた!ポテチン」

「舌は霜焼け港は小焼け」

こんな啓助のギャグに客席が
どか~ん!どか~ん!

京唄子著/花も嵐も踏みこえて/に
書いてありましたが
紙で見ても
なにも面白くないですがね。

唄子・啓助のキャラと間が必要なんでしょうね。

「忘れようとしても思い出せない」
もありましたね。



そんなハナショウブと関係ない思いがめぐる
間抜けな大鳥大社再訪でした。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感