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幻の指月城 初夏の伏見桃山城 [いわなが姫の丑の刻参り]

指月城(しづきじょう or しげつじょう)が
見つかったといいます。

豊臣秀吉が隠居屋敷として建てた
大きな城郭だそうな。

地震にあい崩壊し
そこから上の丘の
今でいえば
明治天皇陵と桓武天皇陵に並ぶあたりに
木幡城を造ったとか。

この木幡城は
その壮大な姿が絵図に残っているそうですが
指月城のことはあまり記録がないようです。

もっとも
秀吉が亡くなったという伏見城は
南北 2km 東西 3km ばかりの広大な城域で
指月城も木幡城もみんな伏見城。
伏見城内ということでしょうか。



新発見の現場説明会が
開催されました。(2015/06/20)

私は京阪本線の伏見桃山駅から歩きましたが
近鉄京都線の桃山御陵前駅や
JR奈良線の桃山駅や
京阪宇治線の観月橋駅から歩いた方が
近かったですね。

集合住宅の建設に先立ち試掘したのですか。
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幻の遺跡が見つかったのに
記録を取ったら終わりですか。
日本の「文化保存意識」はそんなものですか。
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多数の金箔のついた瓦が出土していました。
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豊臣秀吉らしいですね。

あ!
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現場から出てみると
いつの間にか!長蛇の列が!

もの好きな人!あ!失礼!
歴史好きの人は多いですね。



木幡城に行ってみます。

そこには伏見桃山城が建っています。
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でもこれは伏見城でも木幡城でもありません。
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これは遊園地のために造られた伏見桃山城。
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近鉄グループが運営していた
伏見桃山城キャッスルランド(1964 ~ 2003)の
イミテーションの天守です。
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でも!昔日の伏見城の絵図を参考に
できるだけ忠実に再現したそうです。
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現在は城内に立ち入り禁止。

人が絶えてもう 10 年ですか。
雛鳥の声はたくさんありますが。
スズメ(雀)が営巣しているんですね。
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もう 2 番仔の育つ季節でしょうか。



秀吉は大きな建造物を
つぎつぎに企画・完成させました。

ふと!
深沢七郎のことばを思い出しました。

「築くなら城のように」

もっとも!これは
「家庭を」がついていたと思うのですが。
「家庭を築くなら城のように」だったかも。

でも「家を」でもいいですよね。
私はいいと思うのですが。

秀吉は築いたのです。



伏見桃山城の丘を下って
御香宮(ごこうのみや)神社。

境内の隅に石が無造作に置かれていました。
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「伏見城跡残石」と説明がありますが。

伏見城を造るときに持ってきたのに
使われなかった残念石なのか!
落城した後
跡地から運んできたものなのか。
それとも、、、!?
よく分かりませんが。

そういえば
秀吉の建てた大建造物!
残っているものはあるのでしょうか。
数えきれないほど
特大な土木・建築工事に着手しているはず。

大坂城も聚楽第(じゅらくだい)も
方広寺大仏殿も
もちろん!ここ伏見城も
みんな遠い幻、、、かな。



暑い夏がきますね。
伏見桃山城のスズメの子たち
すこやかに。

そして願います!
築くなら城のように。



(敬称略)
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