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清水寺 地主神社 わが恋はるか [平安京有情]

ゆるゆると松原通りを上れば
突きあたりは清水寺。
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ここの拝観料は
すごく安いという
私の勝手な刷り込みがあるのですが
300 円!
値上げしていて!高いんじゃない?!
それでも他の寺院に比較したら
この世界文化遺産は安いのかも。

面白の
花の都や
筆で書くとも及ばじ
東には
祇園(ぎおん)清水(きよみず)
落ちくる滝の音羽(おとわ)の嵐に
地主(じしゅ)の桜は散り散り

まだまだつづきますが。
16 世紀初めの閑吟集にあった
放下歌(ほうかうた)ですが。

これで字余りとか字足らずではなく
まとまっているようです。
不思議な韻というかリズムの歌詞ですね。

そもそも放下歌を
聞いたことがないのですが。

小切子(こきりこ)や網竹(ささら)で
拍子を取って歌うらしい。



その歌詞の中の「地主」とは
清水寺の中の地主神社のこと?!
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ここが桜の名所なんですか。
今は「縁結び」に
若い人がにぎやかに集結していますが。
修学旅行らしい児童たちも
「恋」のことばに酔って
はしゃいでいるように見えます。

お守り!お札!絵馬!特別祈願!
恋占いおみくじ!しあわせのドラ!
大国主命(おおくにぬしのみこと)!大黒さま!
一願成就の神さま!水かけ地蔵さま!
丑(うし)の刻参りの杉!
人形(ひとがた)祈願所!
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お金が!いや!
お賽銭がいくらあっても足りませんぞ!

参考までに。
縁結び一年間特別祈願料は
150,000 円です。

その他(期間を短縮すれば)
どなたさまにも
祈願しやすい料金を設定しています。
と!私が宣伝することもないのですが。



どうしてここが「縁結び」なんですか。
テキトーな思いつきで宣伝しても
全国から人が集まりますかね。

後白河法皇(1127 ~ 1192)が集めた
梁塵秘抄に「天露別一首」がありました。

清水に
天露別(あまつゆわけ)の 座(おは)すれば
宜(むべ)こそ神は 天(あま)降(くだ)るらめ

日本語が拙いものにはよく分かりませんが。

天露別(あまつゆわけ)は神さまでしょうね。

天露別の「露別」は露払いのことらしい。
大相撲の横綱が土俵入りするときに
横綱の前を歩く関取を
露払いというようなものでしょうか。

その神さまたちの
露払いの神さまが地主神社の神さま!?

天上の多くの神さまが降臨したとき
先頭はこの神さまでしたか。

だから!縁結び?!
縁結び!恋の神さま!?
ちょっと飛躍過ぎのような私の愚考ですが
ま!よいこは信じないでね。
ホントのことは神社でお尋ねくだされ。



清水寺は新緑のころ。
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放下歌にあった音羽の滝。
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いいですね!明るい恋(?)のざわめき。
ちょっと!若過ぎるかな。

「舞台」に下から接近。
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見上げれば。
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現代のビルの 5 階はないですね。

清水の舞台から飛び降りても
確実には死ねないですね。
10 階建てのマンションの屋上から飛んで
生存している人も!ままいますからね。
ここではたいてい死ねないのじゃないでしょうか。
痛いでしょうけどね。

明治 5 年(1872)に京都府が
飛び降り禁止令を出しています。

修行のひとつだったり!
「イキ」がったり!
女性の手前「勢い」で!
「まぁ!大丈夫だろう」くらいで
安易に飛んでいたのかも知れません。
だから「危ない」ので禁止令を出したのでは。

またまた!いいかげんな推察ですみません。



これで「恋」はバッチグー。

突然!古生代語ですみません。
森口博子(1968 ~ ご存命)が使っていたという
「ばっちり」と「good」合成語です。

でも!同行のおね~さんはお分かりでした!
「バッチグー」を。

あ!?
おね~さん!アラフォー(around 40)ですもんね。
森口と同世代かぁ!
ん!もう少し若いんですか?!失礼しました。

それはともかく
地主神社でなにもしなかった?!

しなかったの!?

祈願していたら
「つきあってくれなきゃ!清水から飛び降りる!」
という殿御は雨あられのはずなのに。



(敬称略)
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