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七夕伝説の里 交野は雨の中 [野道!山道!恋はけもの道!]

JR片町線(学研都市線)星田駅。

雨がざかざか降っています。

7 月 7 日です。(2015/07/07)
七夕(たなばた)です!だれがなんといっても。
ま!だれもなにもいいませんが。
織女(おりひめ)と牽牛(けんぎゅう)が
1 年に 1 度だけ会うことを許される日です。

ここは大阪府の東北に位置する交野(かたの)の里。
七夕(たなばた)伝説発祥の地と名乗っています。
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初めてきたときに
この里に天上の星や
天の川が落ちてきたと教えられました。

その証拠にこの里の地名には「星」がいっぱい。
星田!南星台!星の森!星田公園!星田神社!
星田旭遺跡!天田の宮!天野川!月の輪滝!まだまだ。
どれが由緒あるのか!最近作られたものか!
ともかく書き切れません。



雨の日で星空がなくてもかまいません。
すでに星たちはこの地に降りてきているのですから。

「おりひめ」に会いに行きます。

来年(2016)創建 1,200 年の星田妙見宮。
大伴家持の万葉歌碑が迎えてくれます。
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織女(たなばた)し 船(ふな)乗りすらし まそ鏡
 清き月夜(つくよ)に 雲立ち渡る

「織女」を「たなばた」と読むのですか。

でも!私の手元の万葉集では

多奈波多之 船乗須良之 麻蘇鏡
 吉欲伎月夜爾 雲起和多流

ですがね。

あ!佐佐木信綱編/新訓 万葉集/でも
「多奈波多之」を
「織女(たなばた)し」とありますから
そうなんでしょう!よけいなこと考えてはなりません。

でも!すごい!
万葉の昔から「たなばた」があるのですね。



境内は七夕の笹飾りで埋まっています。
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やっぱり!星が降りてきているんですよ。
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桓武天皇(737 ~ 806)が
この地で祀(まつ)ったといわれる
七曜星は特に北極星を指すのかも知れません。
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階段を上って
一番高いところの拝殿の奥に磐座(いわくら)が!
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織女石(たなばたせき)だそうです。
ね!「おりひめ」は降臨しているのです。



雨は降り止みません。

南に山道を上って行けば
「府民の森 ほしだ園地」展望台。
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いつか!アラフォー(around 40)の
おね~さんたちと渡った(拙ブログ 2013/10/11
吊り橋の「星のブランコ」がかすんでいます。

思い起こせば
いろんなおね~さん方と渡りましたね。
小学生たちとも。
あのときの小学生たちも
今は高校・大学生らしい。

みんな恋の吊り橋を無事に歩んでいるのかなぁ。

この日は「星のブランコ」はお休み。
「お休み」とはどういうこと?!
渡れません。
メンテナンスでもないのに!
「大阪府」の行政はたるんでないかい!



山を下りると小降りになったので
同じく七夕祭りで有名だという
機物神社(はたものじんじゃ)へ回ります。

やっと!お祭りらしい景色。
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境内には大きな竹が林立。
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まだまだ!短冊を書いている人たち。
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もともとは
機(はた)織りの技術を伝えた渡来人を
祀っていたようなんですが
いつのころか祭神が
織女星(おりひめぼし)の
棚機姫(たなばたひめ)と変わったとか。
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そもそも「たなばた」は
「七」日の「夕」の節句じゃないんですか。
旧暦じゃないとおかしいのでは。

それに
牽牛・織女の伝説も中国からの伝来でしょ。

渡来人の語りや風習が
万葉集の時代にはもう
日本人の心と融合していたのかも。

そして桓武帝のころに
この地に大きく展開したのかも。

まったくの思いつきの愚考ですが。
雨に打たれたせいにしてください。



(敬称略)
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