SSブログ

わが家の水琴窟?! [草のゆかり]

なにも枯れてしまった鉢がありました。
ひと抱えはあるわが家では中鉢ですが。

古くなった土は捨てて
鉢は洗って天日乾燥でもしておかねば。
と思っただけで
メンドくさいので
そこに
クサソテツを植えてしまいました。



野山を歩いていると
クサソテツの類が目にやさしいので。
blog001.jpg

それに長年
野山の徘徊のときに相棒を務めてくれた
アラフォー(around 40)のおね~さんが
「こごみ」が好きだといっていたので
食べさせてあげようという殊勝な考えで。

「こごみ」はクサソテツの新芽のことです。
おね~さんは
「鴨(かも)の足」ともいっていましたが。

それが!元気がないんです。

山中では
クサソテツの類は
なんの世話も肥料も施さないのに
大きな葉を展開しています。
blog002.jpg

なんでしょうね。
都会の喧噪(けんそう)の中では
つらいんでしょうか。
やはり野に置けなんとかでしょうか。



日陰がいいと思ったのですが
そればかりではダメなのかな。
いっしょに植えていた
ゲンノショウコも元気がありません。

ちょっとだけでも
日当たりと風通しをよくしてみますか。

手すりの上に出してやりたいのですが
適当な台もありません。

空の植木鉢を仮の台に。
blog003.jpg

はは。
ベランダに勾配がついているので
少し傾きます。



水をやると
ポトポトと落ちる水音がします。

そして!残響があります。

水琴窟(すいきんくつ)みたい!?

台の鉢の中に
喫茶店で不要というからもらってきた
生け花の四角い水盤を入れてみました。

お~!
なにか奏でます?!
ま!水琴窟です。



恥ずかしながら
かなり長じるまで
水琴窟なんて知りませんでした。

初めて知ったのは
洛北・大原の宝泉院でしたか
京都府の南の端の八幡市の松花堂庭園でしたか
それは忘れるほどいにしえですが
私には衝撃的でした。

蹲(つくばい)の排水の下の土中に
大きな甕(かめ)を伏せて埋め
甕の底!伏せて埋めるので底が上になりますが
そこに穴をあけて排水を落とし
甕の中の下に置いた器にはねかえらせるのが
水琴窟でしょうか。

その音が琴の音色のように響いたら
完成です。

鎌倉時代の
禅寺によく似合うような気もしましたが
そんなに古い手法でもないようです。
江戸時代後期くらいからでしょうか。



ともあれ!
清貧では山深い破(や)れ寺のようですが
この最悪な都会の環境のわが家のベランダに
水琴窟ができたのは
まずはめでたい、、、なんてね。

中の水盤に水が溜まるので
カ(蚊)がもぐりこんで産卵しないかと
ちょっと心配ですけどね。



そして半月。
blog004.jpg

ゲンノショウコは花をつけ
クサソテツはつぎつぎ新葉を出してきたような。
カの発生もなく
まずはめでたい。

コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感