SSブログ

美甘村でジャンピーを焼きました [ゲリラの宴]

「今年の夏の例会は“みかもそん”」

秘密結社(!)の幹事からでんわ。

みかもそん!?
どこ?!

「みかもむら!」
「美甘村!」
「分かった?!」

分かる訳ないでしょ。
聞いたこともない。

「だいせん!知ってるよね」

伯耆大山(ほうきだいせん)なら。
頭を強打して
記憶喪失して半日別人格で徘徊し
診療所でこちらの世界にもどったことがあります。

「蒜山(ひるぜん)は?!」

なにかにやられて
お尻が腫(は)れあがり
診療所でパンツを脱がされ
特大の痛い注射を打たれたとことがあります。

「その南あたり」

え~っ!
2 度あることは、、、!
診療所!近くにあるの?!



しかし!どうして行くのよ?!
お金もくるまも秘書もばあやもいない身は!

「午前零時にJR大阪を快速で出れば」
「終点の姫路に着く」

え?!

「蚊のいない涼しいベンチを探して」
「4 時間仮眠したら夜明けに寝台特急がくる」

あ!?

「寝台特急で堂々と寝て」
「新見に着いたらベンチで 2 時間仮眠する」

あのね?!

「そこからは簡単」
「普通に乗って中国勝山で下車」
「バス停で 2 時間仮眠できるよ」

Uh、、、。

「バスに乗って!降りたら」
「たった 20 分ゆるやかに上るだけ!楽勝!」
「昼の 1 時過ぎには野営場所に着くから!」

行けないよ~ん!
行ける訳ないでしょ。
だいたい!それだけの時間があるのなら
たとえば
家を出て!韓国のソウルに行って!デートをして!
コムタンを食べて!帰宅して!シャワーを浴びられる!

どうして新幹線の駅のそばにしないのよ!

「そんなとこ!イワナ(岩魚)がいないやろ」

イワナを釣りたいだけかよ!



結局!なん十km か手前まで
くるまで迎えにきてくれて
早朝!大阪を出たら昼前には拉致されました。

あ!止めて。
blog01.jpg

久米の仙人?!
blog02.jpg

道の駅「久米の里」ですか。
このあたりの昔の呼び名は
久米郡(くめごうり)ですか。

でも!久米の仙人は活躍の場は
奈良県じゃないのですか。
橿原市に久米寺がありますよ。

ケチをつけるようですが
地名が「久米」なので
「仙人」を無理やり持ってきたのでは。

柳田國男が各地の小野小町や和泉式部の伝説は

「小野村なら小野小町」
「泉という部落なら和泉式部と」
「いったん具体化してしまうともう変えられなかった」

と考察しているように(柳田國男著/和泉式部の足袋)

たぶん!なん百年かの昔!だれかが
久米の里だから「久米の仙人」がいたといったのが
そのまま伝わってきたのでは。

「くめのジャンピー」!?
blog03.jpg

特別大きなピーマンです。
ここの特産品ですか。

ジャンピーアイス。250 円。
blog04.jpg

クレヨンしんちゃんは食べられないかな。
ピーマンの味!ほんのり。



長時間揺られて!
山また山のさらに奥の美甘村らしいところに
霧にかすむわら家が見えてきました。
blog05.jpg

なにやら!怪しげな建てものもあるキャンプ場!?
blog06.jpg

クリエイト菅谷(すげだに)とかいう
農村型リゾート施設(?)の中のコテージが今日の宿。
blog07.jpg

なんにもありません。
blog08.jpg

中途半端に冷蔵庫とガスコンロがありますが。
いっそこれもない方がいいのでは。

トイレとシャワー室ははるかかなた。
blog09.jpg

霧にかすんでいます。
夜中におしっこ!どうすんのよ!



「給食おばさん」がいつもの私の仕事。
七輪を借りてきました。

「もしもし!室内にもベランダにもバルコニーにも」
「持ち込まないでください」

え~っ!?
どこで使うために貸し出しているのよ?!
しかたなく!ガスコンロで
朝の道の駅で求めてきた野菜等でごった煮。
blog10.jpg

このくらいで 3 人用とします。
それと缶ビール 1 本とごはんと
焼きとうもろこしときゅうりとトマトが夕飯です。

炭をおこしてしまったので
私用に屋外でジャンピーを焼きます。
blog11.jpg

このジャンピーは 2 級品。
だいぶ小さいけど安価でした。

黒いとうがらしは
やはり伝統野菜の「紫とうがらし」です。

私はこれだけでいいので
缶ビール 6 本ね!

「え~っ!」



深夜!淫らな人たちの魔の手からのがれて
ロフトに寝ていたら
おしっこが近くて!はしごの上り下りが大変。

酔眼(すいがん)朦朧(もうろう)として
なんだか上から飛べそうな気がします。
もうちょっと飲んだら飛んで降りたかも。

暗い中!怖いけど
酔っぱらっているので度胸がついて
シャワー室に行くと
お湯が出ないのはともかく水も出ません。

大昔!トキワ荘の共同炊事場で
赤塚不二夫と石森章太郎が
流しに横になって水を浴びたように
シャワー室の横の炊事場の流しで水浴。

お~!冷たい。

遠くで見ていた人がいたら
私の裸身を妖艶と思ったものか
キツネの妖術のように思ったものか。
よいこはマネしないようにね。



なにも有意義なこともせず
特筆すべきこともなく例会終了。
もし!ロフトから飛んでいたら!?
診療所にも行けて!
詩歌のひとつもできていたかも知れませんが。

ジャンピーのカレーをひとつ買って
帰路につきました。
blog12.jpg



(敬称略)
タグ:柳田國男
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理