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久米の仙人 境界の彼方 [不謹慎ですが、、、]

久米寺です。
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久米の仙人が立っていました。
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薄田泣菫(すすきだきゅうきん)が
「久米の仙人」という紀行文を書いています。

泣菫はここで木造の仙人に対面していますね。
明治の終わりごろのことでしょうか。

「私は久米の仙人が好きだ」といい切っています。

仙人は飛行の術を実践中
洗濯する娘の白い脛(はぎ)を見て
たちまち神通力を失い墜落したのですよね。

泣菫は「落ちた方がよい」といっています。

外では生殖不能者のように性的な会話を嫌うくせに
妻には 10 人ものこどもを産ませている
にせ道徳家は嫌いだとか。

仙人は新しい価値を発見したといいます。

もっともなことです。

現代でも
娘や息子が「性」に関心があると
烈火のごとく怒り倒すくせに
自分は道頓堀の
風俗店で遊んでいるおじさんがいますが
まさに!そんなインチキ。

先日TVで女性コメンテーターが
高校野球やその応援している生徒に
そんなくだらんことをするより
「セックスしなさい!」といっていましたが
まさに!その通り。

父母より若いんですよ!高校生の息子や娘は。
当然!性欲は旺盛なはず!
生殖能力も高いはず。
「性」に関心があるのは自然の摂理。
それをゆがめる方が「悪」に違いありません。



それにしても
白い「脛(はぎ)」とはね。
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絵馬にあるように
「脛(はぎ)」は膝(ひざ)から下でしょ。
それでくらくらしますかね。

レイプ<強姦>/
ジーン・マックウェラー著/権寧訳/という
アメリカの性犯罪の研究を読むと
女性の挑発的な服装と
性犯罪は関連していなかったそうな。

強姦犯は被害者の顔や服装や年令や肉体ではなく
無防備状態にすい寄せられるものらしい。

なるほど!
某飲食店のママは
年令を 10 歳以上ごまかして
脛(はぎ)なんてもんじゃない!
太股(ふともも)のつけ根が見えそうな
ミニスカートをはいていますが
ついぞ!久米の仙人みたいな男を見ませんが。

挑発には乗らないんですよ!だれも。
恋人同士になって!ふたりきりなればいざ知らず。

川で洗濯していた女性は
純真で無防備だったのですよ!きっと。



あ!ナマズの絵馬もあるんですね。

どんないわれがあるのやら。



久米の仙人の墜落のはなしは
今昔物語にあるのでしょうか。

それは読んだ記憶がないのですが
杉本苑子著/今昔物語ふぁんたじあ/に
面白い創作がありましたね。

村娘と流れものの浪人が組んで芝居を打ちます。

流れものが仙人のふりをします。
娘が着物の裾を大きくめくります。
村人や村長(むらおさ)の御曹司を欺くために。

結果!欺かれたと知ったときにはもう遅い。
娘は玉の輿(こし)に乗り
流れものは砂金の袋を手に入れて
夜風の中に消えていました。

だれも死傷者はなく
めでたし!めでたし。

この人間臭いところがいいじゃないですか。



このあたりは
奈良県橿原市の久米町というところでしょうか。

最近!この町に
妖しげな霧がたちこめているみたいです。

その道はまったく暗く苦手な分野なのですが
アニメ「境界の彼方」の舞台?!

若い人は周知のことかも。

ま!若ものよ!頑張りなさい。
「セックス」も忘れずに。



近鉄・橿原神宮前駅の前の喫茶店。
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「サンド」という屋号が読めますが
サンドの「ン」が小さい。
若ものっぽい?!
マンガっぽい!?

昼どきですので
日替わり定食 750 円をいただきましょうか。
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あ!
店内に「境界の彼方」のポスターがいっぱい。

なんですか!この空間。

失礼ですが
喫茶店に働いている人は
とてもフレンドリーなお年寄りばかりで
アニメ好きの若ものとの関連が想像つかないのですが。

もしかして
久米の仙人の妖術が今も生きているのかも。
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それとも杉本苑子の小説のように
だれかとだれかが仕組んだお芝居かも。

それが分かっていても
人の世は
かりそめのお芝居の中で
演じている方がしあわせなこともあります。



(敬称略)
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