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箕面川ダム 周遊 [野道!山道!恋はけもの道!]

箕面川ダム(大阪府箕面市)の堰堤に上がれば
鴨長明の歌碑がありました。
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みのおやま 雲影つくる 峯の庵は
  松のひびきも 手枕のもと

でしょうか。

時計回りにダムの渕を進みます。
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箕面ビジターセンター主催の
自然観察ツアーの末席に加えてもらい
いっぱしの山野草愛好家のふりをして歩きます。

周囲に立派な遊歩道があるんですね。
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ときどきモーレツに臭い!?
肥溜めに牛馬の糞を放り込んだような異臭。

サルの糞?!

あ!?
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青いアケビの実がかじられて捨てられています。
ニホンザルの仕業(しわざ)ですね。

あちこちにあります。

今年はアケビの当たり年かも。
たくさん実っているのに
青い実をかじって捨てるとは!?



さすがに参加者は博識ぞろい。
みなさん!つぎつぎ植物名を同定していきます。

私は瞠目するのみ。
植物の名前をほとんど知らないことに気づきました。

ま!めんどうなことは嫌いです。
覚えることもなく
サルの匂いのないところで深呼吸して
景色をながめることに専念します。
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フユザンショウだそうです。
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常緑の山椒なんですか。
私の関心は食べることしかないんでしょうか。

山中やたら!この赤い実が目立っています。
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クマノミズキ!?
小鳥のごちそうかな。



わ!
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ケンポナシがありました。

私の人生でまったく出会わなかった樹木でしたが
北海道から九州まで自生しているらしく
知名度のある木のようです。

球形の果実につづく花序が肥大し
腫(は)れた人の五指のように見える
まか不思議な形。

これが冬の初めに落ちてくるそうな。
かめば甘いのでナシ(梨)と呼ぶのかも。

薬酒・果実酒を作っていたころ
なぜかこの実の酒を仕込みたくて
山野を徘徊したことがありました。

大阪府和泉市の
槇尾山(まきのおさん)施福寺(せふくじ)近くで
見つけてうれしかったような。
記憶違いかも知れませんが。

ちなみにそれで仕込んだケンポナシ酒は
ぼんやりした味で
印象の薄いデキでしたが。

思い出しついでにいえば
中村浩説では
原名は「てんぼう(手棒)なし(梨)」だとか。



ダムの東の崖の遊歩道は宙に浮いているような。
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爽快です。
サルの異臭がない場所は爽快な秋です。
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堰堤にもどってきました。
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このあたりでは珍しいロックフィル式なんですね。
石や土を積み上げて水をせき止めています。

堰堤から下流。
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こうしてのぞける場所がほとんどありません。
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国定公園というのに不親切なような。



ダムの下で
スズメバチの巣も秋を迎えていました。
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スズメバチを一方的に「害虫」というのも
可哀そうですね。

「虫」に「害虫」も「益虫」もありません。

鴨長明は方丈記に書いています。

世ニシタカヘハ 身クルシ
(世にしたがえば 身苦し)

シタカハネハ 狂セルニゝタリ
(したがわねば 狂せるににたり)

ああ。



(敬称略)
タグ:方丈記
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