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三島江のコスモス くらわんか舟 [解語の枯れ尾花]

高槻市の三島江に
コスモスが咲いているそうですが。

「みしまえ」と読むのでしょうか。
三島江の「江」ということは
「大河」とか「入り江」を想像しますが。

この周辺の大河といえば淀川ですね。
淀川の河川敷が
コスモスの花で埋まっているのでしょうか。

武庫川の「ひげの渡し」(拙ブログ 2013/11/01)の
500 万株を越えるコスモスに
匹敵するような大花畑?!

このあたりが三島江というところらしいのですが。
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色気のない工場や配送センターがある中
黄金の波がうねっていました。

まだまだ日本農業は頑張っていますね。



「未来に残そう 水田のあるまち」だそうですよ。
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感心している場合ではありません。
コスモスは?!

農道にピンクの「のぼり」がぽつぽつあります。
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「コスモスロード」と染めてあります。

もしもし!この道を行けばいいのですか?!
狩りの最中に申し訳ない。

あ!
ちょうど成功したところでしたか!
あわてて稲田を遠ざかります。
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大丈夫!横取りはしませんから。

こんなコンクリート造りの用水路に!
ドジョウもサギも生きているんですね。



目を凝らすとコスモスが咲いているじゃないですか。
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河川敷じゃなかったですね。
稲田の中にぽつぽつと。
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稲の面積が多いのでよく分からなかったのですが
接近すれば!結構なコスモス田がいくつか。
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種類は花期を調節できる
センセーションみたいですが。
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稲刈りが始まっています。
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向こうに淀川の堤防が見えます。



高槻市が立てた「三島江」の説明板がありました。
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やはり港があったのですね。
万葉集の昔より有名だったのですか。

三島江之 玉江之薦乎 従標之
己我跡曾念 雖未苅 (7-1348)

みしまえの たまえのこもを しめしより
おのがとぞおもふ いまだからねど

どなたの作でしょうね。
私の手元の万葉集には
「寄草」とだけ書いてありますが。

淀川の堤に上がりましょう。

土手の法面にへばりついている作業車。
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草刈りをするのでしょうか。
こんなイネ科の背の高い草を。
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刈らない方が私は好きですけどね!
そうもいかないのかな。

淀川に港も港の跡もないですね。



あれ!?
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三十石舟じゃなかったですか?
水際の木々が途切れるあたり!ちらり。

淀川右岸に出ているのですが。

川の流れまでは遠く
河川敷が広くあり
ゴルフ場やグラウンドになっています。

三十石船を追って歩けば
大きな石碑がありました。
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「くらわんか舟発祥地」だそうです。

「くらわんか舟」とは
淀川を行く舟に近づいてものを売る小舟です。

「食べませんか」は「食らいませんか」?!
「食らいませんか」から「くらわんか」に!?
とても上品なことばとはいえないでしょうね。

客もぞんざいになり
食べたら器を投げつけて返却したそうですから
河底に陶磁器の皿や丼が今も沈んでいるらしい。

対岸・左岸の枚方市が
観光資源にしていますが(拙ブログ 2011/03/02
徳川幕府から権利をもらったのは
こちら側でしたか。

後に航路の関係から
左岸の方が栄えたのでしょうね。

水の流れる大阪の方へ向かえば
秋の陽がまぶしい。
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