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コスモスの般若寺にて [南都有情]

秋の奈良は般若寺です。
一番先に連想します。
コスモスが咲いているからです。

あ!今日は
いつもは閉まっている京街道沿いの
国宝の楼門から入山できました。
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境内には 10 万株を越えるコスモスが。
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コスモス園は
播種(はしゅ)後ほぼ 3 月で開花する
センセーションのような品種の改良が進んだので
苗作りをずらしたりして
鑑賞の期間を長くするので
秋にはみなさんを誘い安い花園です。
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ここにはなんどかきましたよね。
毎年秋には 1 度はきていたような。

「私は初めてだよ」

あ?そうでした。

はは!笑ってごまかして!さて
アラフォー(around 40)のおね~さんのような
秋のコスメです!
きれいですね。

和製英語の「コスメ」は
英語の「cosmetic」からかな。
この花と語源がいっしょのはず。

調和のとれた美しいもののこと!たぶん。
「宇宙(コスモス)」がそうでしょ。



古い寺院なんですがね。
創建は飛鳥時代ともいわれています。
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平城京のとき
鬼門を守る寺として重要視されたそうですが
明治になって
廃仏毀釈(きしゃく)で廃寺同然になり
名のある客殿なんかは
売られて(?)行ったそうですが。

先の大戦が終わってから修復が始まったようで
コスモスもそれ以後のことでしょうか。
そんなに古い歴史はないのかも。

コスモスそのものの日本伝来が
明治 10 年(1877)と書物にはあります。

日露戦争(1904 ~ 1905)で勝ってから
急速にこの花が広まったという人もいますが
どんな関係があったのか知る由もありませんが。



コスモスの別称は
「秋桜」「秋桜子」
「大春車菊(オオハルシャギク)」なんて
あるようですが。

「大春車菊」?!
あんまり聞かない日本語ですが
「秋桜子」といえば
俳人の水原秋桜子の名前くらい知っています。

手元の俳句歳時記(角川書店編)のコスモスを見ると
真っ先に「秋桜子」の
コスモスの句がありますね。

「コスモスを 離れし蝶に 谿(たに)深し」

やっぱり!この歳時記には
明治以前の句はのっていませんね。



この庭ではこの不動明王像が好きです。
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小さなお不動さまですが。
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碧天涼冷雁来疎
 (へきてん りょうれい かりきたること まれ)

閑看秋桜思有余
 (しずかにこすもすをみて おもい あまりあり)

無恋愛得真愛術
 (れんあいなくして しんあいのじゅつを えたり)

多情能忘太史書
 (じょうおおくして よくたいしのしょを わする)


「漢詩?!」

韻を踏んでみても漢詩じゃないですね!あは。
北京語でもありません。
ま!知っている漢字を並べてみただけですよ。

おね~さんが美し過ぎてまぶしくて。

「え?」

いや!
空があまりにも青くて高くて。

「そ!」

まぁ!
暇でしたので。

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(敬称略)
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