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口コミがありんす [不謹慎ですが、、、]

「ありんす」は嫌いです。

吉原の遊女たちは出身地が広範囲にわたっています。
そこで共通語として
「ありんす」ことばができたのじゃないかと
私は思います。

遊女たちの中には
「ありんす」世界が
宇宙の中心であると信じる人もいたようです。

現在もそんな「ありんす」人が少なからずいます。

自分の家庭や職場にだけに通用する事象や単語を
とくとくと延々にしゃべられてもねぇ、、、。

ただの従業員(失礼!)のくせに
「わが社」を連発して
代表権を持っている取締役みたいなことを
場末の安居酒屋で関係ない人にいいつづける
(私にいわせれば)間抜けな人もいますが。



だから!知らない人とはしゃべりませんね。
人見知りが強いので
知っている人ともあんまりしゃべりませんが。あは。

棲んでいる世界が狭小で
栄養はついていても教養はないので
安い食べもののはなししか話題がなく
情けないかぎり。

それで思い出したのですが
自称グルメの「口コミ」というのも嫌いです。

いいかげんな人の評価なんて信じられますか!

たとえば
織田信長の好きな味を
明智光秀がおいしいと思うかどうか。

信長の体質と生きてきた環境とその日の体調とが
光秀のそれとおなじはずがなく
ひとつの食べものに評価が違うのは自明の理
主張する方がおかしく
信ずるに値しないと私は思うのですが。



ネットの世界には「やらせ」も多いというしね。

ネット通販でなにか買うと
やたら評価を聞いてくるサイトがあります。

なにか「口コミ」を書いたら
なにかサービスをするというのもあります。

なにか書くという条件つきで
値段を設定していたりしているところも。
書かなかったらどうなるのでしょう。
私は書きませんが
おんなじ価格のカード払いですけどね。



普段TVを見ないのに批評するのも無恥ですが
TVのCMに
シロートか!
シロートづらした人が出てきて
しゃべっているのを見ると虫唾(むしず)が走ります。

たとえば
「出刃包丁」のCMがあったとしたら。

「出刃包丁はナラズモノ印出刃包丁」
「けんか!もめごとにはナラズモノ印」
「切れ味!過去有名喧嘩(でいり)で実証ずみ」

とかなんとか叫んで
「買ってください」と素直にいえばいいものを。

「ママ友から聞いたんだけど」
「ナラズモノ印の出刃包丁は」
「男を刺すときにはサイコーだって」

「多くのママ友の夫はひと刺しで昇天したんだって」

「今なら 1 本の値段で 2 本買えるそうよ」
「おかあさんもすぐ買ったら」
「1 本は夫殺しのエモノを探しているという」
「お隣さんにプレゼントしたら喜ばれるんじゃない?!」

なんて
メーカーの関係者でもない!ギャラもない!
他人のように装って宣伝する製品は
買いたくありません。



CMといえば
雑誌/新青年/の
大正 11 年(1922)の広告。
blog英語を.jpg

大正モダニズムを見て!
100 年前ですよ。

「英語を知らぬと犬にもオトル」
「犬ですら英語がワカル」です。

どうです!
この「特許英語暗記器」を「無代進呈」なんて
うれしいじゃないですか。

見本でしょうけど。
ほしくなりませんか。
1 度だまされたくなりませんか。

そういえば
「うちの犬は英語ができる」と自慢していた
おじいさんがいましたね。

「ハウス」といえば小屋に入るんだそうな。

「しゃべることもできるよ」

「ワン」というのだそうな。

「ツー」はどういうの?

「ワン!ワン!」

おじいさんは真面目にいっていましたが
私は生真面目ですので
こんな人との応対はどうも、、、。



はなしが澪(みお)をはずれっぱなし。

ゆく水の とまらぬこころ 持つといへど
  をりをり濁る 貧しさゆゑに    牧水

夜も更けて心貧しいものはどこへゆくやら。
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