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四天王寺の極楽浄土 [わが街・下駄ばきドドンパ]

四天王寺の南大門。
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五重の塔の上部の相輪だけが見えています。
耐震改修工事中で大屋根が架かっています。

ここは大阪市天王寺区四天王寺 1 丁目ですが
ちょっと奇異に感じませんか。

天王寺区の「天王寺」は「四天王寺」の略でしょ。
でも!地名に「天王寺」と「四天王寺」があるのです。
寺院は「四天王寺」と略さないのかな。

ん?!
吉田兼好(1283 ~ 1350)は徒然草に
「天王寺の舞楽のみ都に恥ぢず」
なんて記述していますね。

すでに兼好の時代には
寺院も「天王寺」と略していたのでしょうか。

その都に比べて見劣りがしないというのは
四天王寺の伶人(れいじん)のこと。
演奏する楽器の調律は厳格さきわまり
聖徳太子の時代から変わらず
六時堂の前の鐘に合わせているといいます。
拙ブログ 2012/07/02

六時堂の前の鐘が鳴っています。
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外国語を使う人たちが
早朝から上っているのですね。

あ!?
ふり返れば六時堂の屋根に梵字(ぼんじ)?!
梵字か!なにかのメッセージのように見えました。

カメラを向けたら消えました。
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ドバトが
人文字ならぬハト文字を書いていたような。
記録しようとしたら
いきなり全羽!飛び立ってしまいました。
錯覚でしたか。

かれらが再び屋根に降りたときには
文字らしくも!なにも見えません。
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ついに!幻覚が出たのかも。ああ。



人生に疲れているのでしょう。
しからば極楽浄土に行ってみましょうか。

四天王寺の本坊庭園は
「極楽浄土の庭」と呼ばれているそうな。

二河白道(にがびゃくどう)を表現している庭?!
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「火の河」と「水の河」という生き地獄の間を
極楽浄土につづく白道があります。
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瑠璃光の池。
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極楽の池。
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無神論者で無学なものにはよく分かりません。

バチあたりには
それより晩秋です!紅葉が気になります。

極楽の池の畔に八角亭が見えますが
モミジの葉は青いままですね。
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ちなみに八角亭は
明治 36 年(1903)の
内国勧業博覧会時に建てられた洋風建築物。

方丈の北のイチョウ(公孫樹)の大樹。
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ようやく色がつき始めたころ。



なんでしょう。
庭園内に道標みたいなものが。
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いくつかあるのでしょうか。

これなんか
「ニワカ」と読めないこともないような。
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極楽の池の中の「阿弥陀三尊石」を見て
首をかしげていた花!
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小さな純白の花。
ときおり吹く秋風にふるえて。
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花びらの散るときに遭遇するような気がして
じっと見つめていたら
毎日あくせくして
悲観ばかりの人生に腰が抜けそうになりました。

中国語らしいことばが団体でやってこなかったら
ホントに腰が抜けていたかも。



この庭園にカルガモが 24 羽いました。
12 のカップルだったのかも。
留鳥の多くは
晩秋にはカップルになると聞きましたが。

私に驚いて1 組が
火の河(怒りや恨むこと)の分岐を横に見て
水の河(むさぼること)を
さかのぼって行きました。
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幸あれ。
タグ:徒然草
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