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師走の四条大橋あたり [平安京有情]

「正月の鏡餅 受付中」
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仲源寺に掲示してありました。
四条大橋から八坂神社に向かって
南座を過ぎたところ。

目疾(めやみ)地蔵といわれている寺院。
もっとも
雨止み地蔵から「あ」が取れて
「めやみ地蔵」になったらしいのですが。
すみません!夢のないひねくれ発言ばかりで。

お寺が「餅屋」になって
「賃搗き」する訳ではないようです。

正月には鏡餅を本堂に並べて
なにかするのでしょう。

並べてといっても大変な数でしょうけど
ふしぎな行事があるものです。



もうすぐ新年ですね。

數行殘暦使人驚
 (数行の残暦 人をして 驚かしむ)

風物悤悤促世情
 (風物怱々 世情を促す)

穉女不知窮底事
 (幼女は知らず 窮底の事)

只言何日是新正
 (ただいう いずれの日か これ新正と)

もうカレンダーは残り少ない
年の瀬の苦労を知らない小さな女の子は
もういくつ寝たらお正月と喜んでいる
とかなんとかという解釈でいいのでしょうね。

高橋玉蕉(1802 ~ 1868)の詩。
男っぽい女流詩人の
女の子(?)らしい漢詩。

こんな詩を思い出すほど家庭的でもない私。
ヤキがまわったようです。



いつもの蝉噪に年の暮れが重なって
狂乱しているような街なのに
ひとり世間から取り残されて
ノーテンキに四条大橋で立ち尽くせば
冬の鴨川!冬の鳥!
ユリカモメが寄ってきています。
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鴨川の上流に目をやれば
向こうの山が白くなっています。
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なに山ですか。
比叡山はもっと右
愛宕山はもっと左じゃなかったですか。



四条河原町の交差点を越えて路地。
この狭いところに
いつも多くの人がたむろしています。
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喫煙場所になっています。

喫煙者や大酒飲み等の罹病率の高い人は
健康保険料を多く負担すべきですね。
健康に留意している人が
不健康な人の医療費を負担するとはおかしいでしょ。

まず!
お前から割り増しを取るぞといわれそうですね。

柳小路の柳は寒空に緑色の葉っぱのまま。
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柳小路の八兵衛明神。
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祠(ほこら)の中に
信楽焼きのタヌキ(狸)が(たぶん) 8 体。
ご神体の前世はタヌキ(狸)なんですね。

でも!そういう「八」ではなく
「八兵衛」という名前でしょう。

ここにあった寺院に住んでいた 3 匹のタヌキの名前が
「六兵衛」「七兵衛」「八兵衛」だったはず。

どこかに
「六兵衛」「七兵衛」も祀(まつ)られているはず。
またそのうち覚えておいたら探してみましょう。



錦天満宮の獅子舞のおみくじ。
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ロボットおみくじがみんな復活していました。
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ほんのこの前きたときには(拙ブログ 2015/12/08
なんにもなかったのですが。
初詣には雪崩のように押しかける
善男善女を相手に頑張れるように
入院(?)していたのでしょうか。
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自動紙芝居も動いていました。

境内の地下水は健在です。
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いつもいつも
この神社の見張り番のようなことばかりいって
すみません。



錦市場。
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朝早い時間から観光客がきています。

買いたいものはあっても買いません。
懐中不如意でただ見て歩くだけ。
一番迷惑な通行人で!すみません。

錦の井戸水を発見。
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阪急・河原町駅の地下通路の脇にもきれいな水。
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この小さな水路のあちこち
いくつも水が湧く口があります。

京都盆地の底は
大きな水がめになっているというウワサは
ホントのような。



(中村真一郎著/江戸漢詩/を読みました)
(敬称略)
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