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ニホンザルのいない天王寺動物園 [手のひらを太陽に]

わぉ!
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ティラピア(たぶん!ナイルティラピア)の顔!

天王寺動物園のカバ舎。
ティラピアはおいしい淡水魚。
昔!だれかが
泉鯛(イズミダイ)なんていって
売っていたと聞いたことがありますが。

カバと共生しています。
カバは水中で排泄したりするので
ガラス越しにこんなに鑑賞できる
水質を維持するには
お金をかけているのです!大阪市も。

あたたかい年明けです。
それでもライオンは床暖房の上。
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あの岩のようなものには
ヒーターが仕込まれています。

お!寝室(?)の入り口の格子をゴンゴン!
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前足や頭でたたいています。
向こうのシマウマなんかには
興味なさそうに寝ていたのに
食事が運ばれてきたらしく!
興奮状態になりました。はは。

一斉に水鳥たちが頭をそろえて向けました。
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ここにはアシカの食事が運ばれてきたらしい。
この鳥たち!よその子たちなんですが。
野生です。
餌を横取りして生きているんですね。
たくましい!



今年は申年(さるどし)ですね。
ニホンザルを見て帰ります。

ん?!
天王寺動物園にはニホンザルがいません!
もちろん!猿山もありません。

哺乳綱のサル目の生物は 10 種もいないような。

レクチャールームに「サル」の展示があったので
それだけ見て帰ります。

あ!日本には
ニホンザル(ホンドザルとヤクシマザルの 2 亜種)だけと
思っていたら
外来種の
アカゲザルとタイワンザルも分布しているのですか。

しかも!ニホンザルと簡単に交雑してしまうとか。
すでに大変なことになっているのですなぁ。
日本の淑女・大和なでしこだって
外来の男にすぐくっついていますから
サルばっかり責められませんなぁ。



ニホンザルはスノー・モンキーと呼ばれているそうな。
サルの仲間(ヒト以外)で
こんなに寒いところに棲息している種はいません。

太田雄治著/マタギ/に
サル専門のマタギ(狩人)が出てきます。

マタギと聞けば浅学な私は
クマ狩り猟師しか思い浮かべませんが
豊かな時代には細分化していたのかも。

サルの焼き肉はおいしく
冬のごちそうだった時代があったのですね。

専門の猟師がいるということは
奥羽山脈なんかの東北の山地のいたるところに
サルの群れがいたのです。

人間のこどもとサルが同じ場所で
いっしょに栗拾いなんかしていたそうな。

それが激減!
先の大戦後(1945 ~)にはほぼ滅亡。

それがどんな理由なのかは
軽々にいうほど厚かましくはないですが。



そんな日本で
青森県の下北半島には天然記念物に指定された
ニホンザルが棲息しています。

そこがサルの北限。

サルは朝鮮半島や中国北部にはいないとか。
寒いのはイヤなんでしょう。

それでどうして北上したのでしょうか。
突き当たるところまで行ったのですね。

津軽海峡に
ブラキストン線(Blakiston Line)がありましたよね。
動植物の分布境界線。
サルだけではなく
他の哺乳類もこのラインを越えずにいますが。

逆に北からヒグマも南下できないでいますが。

ふしぎですね!生物の分布から見たら
ほんの単距離の海峡!
丸太に乗ってでも越えられそうなのに。



天王寺動物園にカニクイザルはいました。
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カニクイザルもすでにエスケープして
日本に定着しそうだと心配されています。

不謹慎ですが
ニホンザルとアカゲザルとタイワンザルと
カニクイザルが混血し
ニュー・ニホンザルの時代になったら
ブラキストン線の海峡を越えられるかも。

その前に
ヒトの乱痴気騒ぎが
いつ収まるかという難題がありますが。

生物は食料に応じて
数を調整していると思うのですが
ヒトはそんなことは無視して暴発しています。
特に日本の農業政策は破滅を望んでいるような。



そんな愚考に沈む新年です。
おめでたい!です。



(敬称略)
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