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四天王寺 聖徳太子の縁日 [わが街・大阪ブギウギ]

四天王寺。

南西の端の石ノ鳥居から入ると
「ここにお賽銭を入れて」
「ここで手を合わす」と
そこにいたおばあさんがエラそうにいいます。
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引導石(いんどうせき)ですか。

最近!ひんぱんに!月に 1 度くらい
知らない人から声をかけられます。

向こうはこちらの名前を知っています。
私はどなたか分かりません。
名前を聞いても思い出せません。
そんな出会いばかりでイヤになるこのごろ。

しぶしぶ財布の底にあった
10 円玉を 2 枚入れながら
「すみません!どなたでしたか」と聞くと
「ん?!」と答えます。
「私のこと!ご存知ですよね?」重ねて問えば

「知らん!」

ばかやろう!
知らないばあさんが
なんで!賽銭を入れろ!だの
手を合わせ!だのいうのだ!フントにも~!
20 円!返せ!



ともかくこれが引導石。
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この石に聖徳太子が現れて
極楽浄土に導いてくれるのだそうな。

この石にツミはないのですが
なんかにくらしくなりますね!心貧しいと。

福沢諭吉の福翁自伝によると
少年のとき
稲荷社のご神体の石を捨てて
拾ってきた石に置き換えてみたそうな。

もう 1 社の稲荷社には木の札があったので
捨ててしまっておいたとか。

神さまが怖いだの!仏さまがありがたいだの
ちょっともなかったといっていますがね。



今日(2016/01/22)は 22 日ですから
お太子さん(聖徳太子の縁日)です。

昨日はお大師さん(拙ブログ 2016/01/22)でした。
四天王寺は毎月 2 日つづけて縁日があるのです。
21 日が「だいし」22 日が「たいし」
よく似ていますなぁ!呼び名は。

今日も中心伽藍が無料開放されていますが
昨日に比べてすごく寂しい。
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香具師(てきや)の屋台も少ない。
「だいし(大師)」と「たいし(太子)」
人気(?)に大差がついていますね。

客はいないのにたこ焼きが焼けていたので
焼いているおじさんとのどかな会話をしながら
ランチ代わりにいただきます。
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200 円!?
露店商は「ぼったくり」じゃなかったのですか。
そんな時代は終わったのですか。
安過ぎやしませんか。
たこ(蛸)!てんかす(あげだま)!
ねぎ!紅生姜!こんにゃく!
かつお節粉!等々入っているのに。



ランチは終わったので早く帰らねばならないと
思うだけは思ったのですが
せっかくですから太子殿にお詣りして帰ります。
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おお!ここだけは昨日と違い
今日は人がうごめいています。

人の流れに従えば太子殿の廊下を通って奥殿へ。
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奥殿は六角形をしていて
周囲の通路は石造りですが足の裏があたたかい。

?!

靴下の足で歩いているのですが
床暖房の上みたいにあたたかい。

不思議に思って手でさわってみたら!冷たい!
石ですからね!冷たい!あたりまえ。

どうして足の裏にぬくもりを感じるの?!

なんか!帰れなくなり奥殿に座ります。

でも!聖徳太子ご真言等のお経を知りません。
すると!経文の紙をくださいましたので唱和。
さらに奥殿の地下に移動してまた唱和。

ああ!私!午後から仕事があるんですけど。
世間から見たらたいした仕事じゃありませんが。

今さら人をかき分けて出るにも勇気がないまま
つぎに太子殿に座って
長い聖徳太子和讃を読み上げましたぞな。



つぎはみなさんが絵堂に移動。
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今日は特別拝観日だそうですよ。

聖徳太子の一生の絵伝の壁画がありました。

「面白くない」

バチあたりは瞬間そう思いました。
ごめんなさい。
エラい画伯の力作かも知れませんが
ごちゃごちゃしていて
シロートに短絡的に訴えてこない壁画です。

それでかどうか!お坊さまから説明があります。
あくまでも寺伝にある聖徳太子の一生だそうです。
学問的にはいろんな人物像がありますからね。

私個人的には
伝えられているほとんどは
100 年以上経ってからの作文だと思っていますがね。

壁画の説明は 90 分ばかりかかるというので
「トイレでもなんでも中座してください」という
ありがたい(!)おことばで
善男善女をかき分けて退出しました。
まことに不謹慎な次第。

今日だけは開放されている門から出ます。
ふり向けば。
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(正面六角形造りが奥殿!手前右が経堂!左が絵堂)



(敬称略)
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