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冬の信貴山ひとり [野道!山道!恋はけもの道!]

気象レーダーのある高安山。
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登ります。
が!
根性はかんなくずより薄いので
しんどいことはしません。
懐中不如意でも西信貴ケーブルに乗ります。
真冬ですから乗客は 4 人だけです。

見晴らしはあんまりよくありません。
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下の方で
シモジモの民がひしめき合っていますね。
シモジモ以下のものがいっても面白くありませんが。
あの底地は大阪湾につづく湾だったのですね。
5,000 年前には。

白村江の戦い(663)に敗れた中大兄皇子たちが
新羅(唐の手先?)の来襲に備えて
高安山に城を築いたころはたぶん淡水!
湖になっていたのかも。

今はそれもこれもみんな干上がって
シモジモの民がひしめき合っていますね。
なん度も同じことをいってすみません。



あ!草だらけでしたが
少しだけ分かりやすいように整備しましたね。
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ケーブルの着いたところが山上鉄道の駅。
山上鉄道は先の大戦で供出されてしまいました。
まったく!すっかり!
すごいですねぇ!日本中がひとつにまとまるなんて!
寂しくホーム跡だけが残っています。

山上鉄道の廃線跡はバス専用道路になっています。
バスに乗ります。
高安山への小道は
凍みてすべりやすくなっているのでやめます。
根性はかんなくずより、、、ので。

初めてじゃないでしょうか!ケチですから!
バスに乗ったのは。
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バス道は当然勾配の少ないいい道です。
ハイカーに開放してくれたらうれしいのに。



信貴山(しぎさん)に着きました。

信貴山といえば私は信貴山の山頂を思い浮かべますが
関西人のフツーの会話では寺院のことですね。
信貴山真言宗の総本山の
信貴山朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)を指します。
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人影が少なくても巨大な虎(とら)は首を振っています。
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そうです!信貴山といえば虎です。

聖徳太子が物部守屋(もののべ もりや)と
殺し合いをしたとき毘沙門天が現れたそうな。
その日が寅の年!寅の日!寅の刻だったそうな。
よく理解できませんが
勝った方が正義ということだけは分かります。

だから!とら!
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今も虎!寅!とら!



この寺の縁日は寅の日と 1 日と 3 日。
それ以外の
なんでもない冬の日は清々しい(?)ばかり。
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毘沙門天ののぼりだらけ。
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毘沙門天と多聞天の違いが分からない
バチアタリには感慨もなく!すみません。

ふと!梁塵秘抄に
聖徳太子の名の出てくる歌を思い出しました。

鷲(わし)のおこなふ 深山(みやま)より
聖徳太子ぞ 出(い)でたまふ
鹿(かせぎ)が苑(その)なる 岩屋(いはや)より
四果の聖(ひじり)ぞ 出でたまふ

この歌と毘沙門天はなにか結びつくのやら。

脱線ついでにさらに転覆しますが
鹿に「かせぎ」と仮名を振ってありますね。
今でも「かせぎ」という人がいます。
Y形の木の枝で作った道具ですが。
竿などを高く上げたり!支えたりするとき使うもの。
その「かせぎ」みたいな角がある動物!
すなわち「鹿」を古代ではそう呼んだのですね。

高いところの果実を採るときに使うものも
「かせぎ」といっていたような。
いや!それは記憶違いかも!他言は無用に存じます。

本堂は舞台になっていますからいい見晴らしです。
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東に向いていますから朝日を拝めそう。
いつか生きていたら!
初日の出を拝みにきますか!あの人と。



大阪府側から上がってきて
奈良県側に下ります。

仁王門の前の千体地蔵は風の中!可哀そう。
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さだめに泣きなされ。

こちら奈良側のケーブルカーは廃止されています。
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ほぼ直線の線路跡を下れば
凍てついたところですべること 2 度 3 度。

電信柱くらいしか認識しないで
通り過ぎていたのですが
こんな柱がいく本かありますね。
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芸術!?オブジェ?!
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下の方に金属板がぶら下がっていて
ときどき強風に風鈴のように鳴っています。

やましい心は驚かされます。



近鉄・信貴山下駅につきあたりました。
おなかが空きましたが
冬の午後!あんぱんひとつ買うところもありません。
これもまた因果応報。
食べるものがなければ食べるな!それでいいのです。

往路はズルして乗りものだらけでしたので
もうひとふんばり歩きます。

大和川を越えます。
鉄橋を電車が渡って行きます。
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乗ればよかったかな!ちょっと後悔。
なんて軟弱な根性でしょう。

あ!?
ツバメ?!
芦原の上に!数羽!
たぶん!ツバメです!
風の切り方がフツーの鳥じゃありません。

この冬空に!
どこで越冬しているのでしょう。
根性が違います。

(JR・近鉄)王寺駅前のり~べる王寺の地下の
いつもの
パン・ド・ブール・アーミという
名前は長いけど間口は狭い(すみません!)
ホットドッグ屋(?)さんで
サンドイッチ(130 円)とコーヒー(110 円)で
午後 3 時過ぎのランチ。
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タグ:廃線
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