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高津宮 梅の花のころ [わが街・大阪ブギウギ]

大阪市を南北に走る谷町筋には
寺院が集中しています。

豊臣秀吉の大坂城惣構えの町造りですね。

寺院はお参りや法事に人が集まりやすいように
本堂などの広い空間が必要。
それは宿舎にも利用できます。
寺院を集めておけば
多くの兵隊が地方からきたときの宿舎に便利です。

南から北に進んでいたら
光善寺の塀から紅梅がほほえんでいました。
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ん?!
向こうに異国の拝殿みたいな建てもの!?
いつも夜に光る屋根上の
ミラーボールみたいなものに
気を取られていましたがきれいな建築ですね。
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寺院の町にラブホテル。
人のいとなみの象徴的なことふたつ!
似合うといえば似合いますね。



さらに北に進めばにぎやかな声が!
なんでしょう!?
形容のしがたい大きな合唱!?

失礼とは思いながら無断で雲雷寺の境内に侵入。
民衆の囲いの向こう!?
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ぎゃ!
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うちわ太鼓が鳴らされる中!水ごり?!



高津宮(高津神社)を囲むように公園がありますが
東と北側には花梅が 200 本ほど植栽されています。
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お花見ができるほど咲いていますね。
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高津宮にお詣りしますか。

ん?!
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本殿前の向かって左側に
角のある狛犬(こまいぬ)!
口を閉じている吽(うん)形。

右側は口を開けている阿形の獅子!
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どうして狛犬(高麗からきた犬?)に
角があるのか知りませんが
これが古い形かも。

最近!いろんな狛犬や獅子!
いや!
ハトやらイノシシやらの
狛犬(?)さえも見ているので
どれが正式(?)なものやら
分からなくなっていましたが。



絵馬堂に仁徳天皇が描かれている絵馬が。
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高き屋に のぼりて見れば 烟(けむり)立つ
民のかまどは 賑(にぎは)ひにけり

の具象化ですか。

でも!おかしいでしょ。

谷町筋は高台にあります。

大阪市に背骨のように
今の大阪城あたりから
ほぼ真南の住吉大社あたりに向かって
高台が下っています。
いわゆる上町台地です。

高津宮の西側は落ち込んでいます。
見晴らしがいいのです。
仁徳天皇は眼下の民家に向かって
この歌を詠(よ)んだようになっていますが
仁徳天皇の時代には真下は海のはず。

ちなみに東側は河内湖(河内湾?)だったはず。
上町台地は半島だったのですよ。



ということで絵馬堂の下は崖(?)ですが。

相合坂(あいおいざか)?!
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昔海上だった町から上町台地に行く道は
当然坂になっていますが
名前がついている有名な坂もあります。

天王寺七坂といって
ウォーキングコースになったりしている坂も。

これは石段が北からと南から上っているだけの坂。
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両側から上って行った男女が
上でピタリと会えば、、、!?
ま!なんかなるというんでしょう!
勝手にやってください。



背骨の上から少し下がって
やはり南北に走っている
松屋町筋を南下して帰ります。

「松屋町」の土着の民の発声は
「まっちゃまち」と聞こえます。

なにか緑地があります。
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不気味なほど静かです。
この喧噪な
おもちゃ箱をひっくり返したような街で。

やはり崖ですから上って行くと
建造物とも土留めとも分からないものが。
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廃墟のようでもあります。
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生玉(いくたま)公園地下壕だそうです。

鉄筋コンクリート造 2 階建て構造らしい。
先の大戦に帝国陸軍が使用していたそうな。

どこかに入り口があるんでしょうね。
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