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饅頭祭 奈良の林神社 [南都有情]

「早く並びなさい」
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見知らぬ地元の
おばちゃんたちにうながされました。

まだ朝の 9 時半前。
漢國(かんごう)神社の入り口。

近鉄・奈良駅の西側
南北の通り・通称やすらぎの道際。
今朝(2016/04/19)はにぎやかですね。

饅頭(まんじゅう)祭だそうです。

式典が終わったら
お供え饅頭がもらえるのだそうな。
そのために朝から並んでいるのですね。

饅頭ぐらいで、、、!
なんていいかけたら!
「とてもおいしい!ありがたい饅頭」と
おばちゃんたちにいいくるめられました。

まだ 100 人は並んでいないと思っていたら
10 分も経たないうちに
砂糖粒に群がるありんこのように
善男善女が押しかけてきました。



境内末社の林(りん)神社。
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林浄因という中国人を祀(まつ)っている
「饅頭(まんじゅう)の社」だそうです。

狛犬か
眷属神(けんぞくしん)が座っているところに
饅頭の形の石があります。

饅頭塚もあります。
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林浄因は中国浙江省の人。
北朝・貞和 5 年(1349)来朝。

大陸の饅頭(まんとう)や包子(ぱおず)を
日本の仏教徒はお供えに使えません。
そこで
肉のあんを小豆なんかのあんに代えて
饅頭(まんじゅう)を作ったのだそうです。



菓祖神(かそじん)
林浄因命(りんじょういんのみこと)に
全国から自慢の饅頭が供えられました。
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饅頭祭が始まりました。
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ここにも
行儀の悪い年寄りが多く集まっていますね。

私のようなバチあたりの
ゾロアスター教徒(?)さえ
式が始まれば脱帽しますよ。

帽子もアデランスも取らずに
バズーカ砲のような高価なカメラを提げて
境内をうろつく老人たち。

団塊の世代が退職して
お金と暇を持て余して
どこへでも出かけているんでしょうね。

欠礼を承知でいえば
たぶん!
先の大戦の混乱で教育もしつけもおざなりで
道徳も分からなくなった人たちが
親になって団塊の世代を作ったのでしょう。

こどもにしつけをしたくてもできなかったのでは。

しかし!教えられなかったら
自ら学べばいいようなものですが
だれも面倒なことはしませんからね。

あれ?!
その行儀の悪い団塊世代が親になったら
これまた!
こどものしつけができる訳がありません?!

さらにその次の世代も、、、!?

ああ!日本中!
まるでしつけができていない民族になった?!

老人の福祉や医療費は削減しても
教育に力を入れなければ
この国はもうじきダメになりますよ。



後ろの方に立っていても
テントの中の式次第はなにがなんやら。

いったん!外に出ます。
境内にトイレが見当たらなかったので。

登大路に出たら
道の向こうでは
「ランチ 500 円」の
置き看板を出しているところ。
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奈良にも
私好みのランチがあるじゃないですか。

好みはただ安価だということだけですが。

「大和骨付鳥 一勝 近鉄奈良駅店」という
長い名前の店舗ですね。
長い名前は好みじゃありません。

ともかく開店一番に飛び込んで
そのワンコイン(税込)ランチを。
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この日は鶏肉の竜田揚げでした。
おいしゅうございました。



また境内に帰り
咲いている藤棚を見ていたら
正午になりました。

お供えの饅頭の引き換えが始まりました。
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上品な薯蕷(じょうよ)饅頭でした。

上方落語では
この薯蕷饅頭 1 個で
丁稚はすぐ寝返りますね。
それくらいおいしい饅頭です!はは。

9 時半に並んで引き換え券をもらい
12 時に饅頭にありつけました。
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