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爆買いの春 残酷な月の花 [解語の枯れ尾花]

大きな声がします。
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種苗店で団体が騒いでいます。
いや!フツーにしていても
やかましいと感じる団体ですね。
たぶん北京語らしい中国語を使う連中。

ま!一番うるさいのは
海外旅行中の韓国人の団体ですがね。
うるさいというより
言語特有の音域と強弱に
角があるように感じるのでしょうけど。

2 番目に中国人ですが。
あくまでも私の勝手な耳障りですから
怒らないでくださいね。

ひとつ 80 円の苗を買おうとレジに行ったら
その中国人の団体の渦に
巻き込まれてしまいました。

「爆買い」です!
こんなところでも!

種子をひとり
10 袋から 30 袋ばかり持っています。
金額にして 1,000 円から 4,000 円ほど。

それを旅行中に財布にたまった
コインで買おうとしているんですね。
硬貨(補助貨幣)はどこかで使わねば
自国へ持って帰っても困ります。
われわれの旅行と変わりませんね。

財布をひっくり返して数えて!
ひとりひとりに時間のかかること。
足りないからひと袋返すだの!
残額をクレジットカードで払うだの!
なかなか前に進みません。

うんざり。

中国人のガイドが私に
「日本の大根の皮は辛くないから」とか
「日本のトマトは甘くて柔らかい」とか
いい訳みたいに
アクセントが私より少しだけおかしい日本語で
はなしかけてきますが。

向こうで待っているバスも早く出たいようですが
だれも知ったことではありません。



しかし!種子がよくても
日本のような環境と育成が望めますか。

日本でも
たとえば甘藷の「なると金時」!
生産地と同じ苗を植えても
「なると金時」にほど遠いイモができたと
ぼやいている人がいますが。

生産地では
毎年畑の土を交換したりして育てているのを
知らないで植えてもねぇ。

それに!
日本の種子はほとんど
F1(一代交配種)です。
それから得られたタネは使えません。
そのタネからは違うものが芽生えたりします。

毎年!種苗店が儲かるようになっているんです。

固定種だと思って買って帰り
実った種子を他人にゆずって
恥をかきかねません!大丈夫でしょうか。
よけいなおせっかいですが。



私は海外旅行にも行けずに
10 年の旅券の有効期限が切れます。

とぼとぼ帰れば
側溝の下に育って
花を咲かせているものがいます。
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この花は溝の中に!?
それとも舗装路のすき間に
根を持っているのでしょうか。
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こぼれ種からなんですか。
F1の種子が落ちたのでしょうか。
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これは固定種です!たぶん。
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ヘビイチゴ?!
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可愛い花と実。
どう見ても野生種。
都会の雑踏の中でも生きていますね。



もし!今
大きな顔をしているヒトが地球から消えたら
あんまり時間をかけなくても
自然がよみがえりそうな。
そんな気がする春。

「四月はもっとも残酷な月」

なぜか
T.S.エリオットの詩
「荒地」の冒頭が浮かんだ春。
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