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新名神 橋げた落ちた [猫も歩けば棒立ち]

有馬川の左岸に立っています。
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川は北に向かっています。

三田市の方に流れたら武庫川に合流して
南に流れるのでしょうか。

神戸市の北の北区のさらに北東のこのあたり
田園地帯を横断して
新名神高速道路の工事が進んでいます。

有馬川を渡る橋の片方が落ちています。

右岸から接近してみます。
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静かですね。
工事はストップしているようです。



ロンドン橋!落ちた!

なんて!不謹慎ですが
変なフレーズが頭をよぎります。

「“LONDON BRIDGE IS BROKEN DOWN!”」
「己はしまひには気がちがひ相だ」
「ああ、髪の毛の香ひがする」
「それはあの人のだ、りん羊の角」
「コカコオラもう1杯」

高村光太郎の「狂者の詩」の一節。

秩父おろしを背中に受けて
「ロンドン橋落ちた!」と詠ったようですが。
なんのことやら。
詩心のないものには分かりません。

それはともかく
イギリスで育ったものは
「ロンドン・ブリッジ」を
知らないものはいないのでしょうか。

日本人が
「枯れ木に花」といえば
「ここ掘れ!わんわん」と反射的に答えるように。

この「ロンドン・ブリッジ」
8 歌節と
12 歌節のふたつの歌があるようなんですが。

8 歌節には「Lady Lee」と
「With a gay lady」だらけ。

だれですか!レディ・リィとは。
「With a gay lady」は
竹友藻風は
「だてなレイディと えんやらさ」と
訳していますが。

12 歌節の方は
光太郎も引用した「broken down」ばかり。
「だてなレイディと えんやらさ」のところは
「My fair lady」が並んでいるようです。
「私のうるわしい女(ひと)」ですか。

どちらにしても
橋が落ちて
(たぶん!)妙齢で(たぶん!)きれいな女性とは!
ふしぎな組み合わせ。



閑話休題。

「新名神!落ちた!」ですか。
またまた!不謹慎な発言ですが。
犠牲になった人もいらっしゃるんですね。
合掌。

ん?!
長い間この工事!
「第二名神高速道路」工事だったような。

今でも予定地の看板はそうなっているような。
いつ名前を変えたのやら。

ま!新聞もTVも
ネットのニュースにも接していないので。

だれかに問えば!
恥をかくだけでしょうけど。



植物採集をしながら
河原を歩いて近づくと。
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「すぐさま!引き返してください」

あ!
堤の上の国道から
パトカーが大きな声でいっています。

「爆発するんですかぁ!?」

「爆発はしませんが!立ち入り禁止です!」

「大丈夫!下には行きませんから」

それでもダメだというから
150m ほど離れましたが。
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「このあたり一帯立ち入り禁止です!」

ほんとに!もう!

ああ!
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500m 先から立ち入り禁止ですか。



数百m も離れてはよく分かりませんがね。
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「きちがひ、きちがひに何が出来る」
「己はともかくも歩くのだ」

光太郎の「狂者の詩」の部分を
口ずさみながら帰ります。

「きちがひ」といえば
今は
差別用語!放送禁止用語かも知れませんが
一休(宗純)禅師の号は「狂雲」です。

「狂った雲」というより
「はぐれ雲」とか「迷い雲」とか
みんなと並んで過ごしていない状態のようです。

昔のことばでも
今の解釈でも
どちらでも「狂」の冠を背負えそうな
わが歩みに幸あれ。



(敬称略)
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