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鎌倉峡で落ちた! [野道!山道!恋はけもの道!]

蕗(ふき)の味噌炒め。
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ほろ苦い。
特別!ほろ苦い味。

細い葉柄だけでは足りなかったので
葉もいっしょに湯通しして
1 晩水にさらしてから
フライパンで空煎り。
酒とほんの少し蜂蜜を落としてから
空煎りしておいた
干しエビ(オキアミですけどね)を混ぜて
火を止めてから味噌を混ぜ合わせました。



JR道場駅から
いつものように百丈岩に向かったのですが
ふと
平田配水場まわりのコースを思いつきました。

××十年ぶりかに歩くコースです。
静かな田園地帯を通って
まずだれにも出会わない
神戸市水道局の管理道路を進めば
ほどなく山中に建てもの群。
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神戸セミナーハウスという宿泊施設かな。
見晴らしはよろしい。
眼下遠くに百丈岩が見えます。
あそこに向かいます。



ここから山中の小道に分け入り下ります。

横穴式石室が開いています。
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7 世紀ごろの青石古墳。

ほどなく鎌倉峡に着きました。
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ここから沢歩き!渓谷を下ることになります。

いくつかの岩肌は
タラップにすがってトラバース。
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チェーンやロープに
頼らねばならないところも多数あります。
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でも!たかをくくって!
すいすい越えて行きます。



落ちた!

チェーンもなにもないところで。
ということは!そんなにむずかしい
岩肌でもないのでしょうけど。

突然!ずずずずとすべって
滝壺の寸前で
小さな岩のへこみにしがみつきましたが。

さらに数分後
大きくすべって
まず 1m ほど下に落ちて!背中を打ってから
そのまま深みに向けて落ちて行き
片足が浸かって止まりました。

出血しながらも両手で岩のくぼみを確保!
片足は顔の前あたりの岩のへこみに
踏ん張っています。
大相撲の稽古の股割りじゃないっつ~の!

そこからどうして上がったか分かりませんが
体中痛いものの!とりあえず!無事。



ともかくどこかで休憩して落ち着こう。

あせって進めば
2 度あることは 3 度ある?!
また落ちましたが
水のない河原でした!やれやれ。

休憩します。

きゃっ!股割り(?)をしたために
ズボンの股が 20cm ばかり裂けて
ピンクのパンツが丸見えです。
花柄のにしておけばよかった!
冗談いっている場合じゃないのですが。

ペットボトルが破裂してリュックの底が水浸し。
動植物採集用のボックスが粉々!
背中から落ちたとき
私の身代わりにつぶれたのですね。

缶コーヒーはへこんでいるものの
カメラとケータイとコンパス等は無傷。

少し残っていた缶コーヒーを飲んで
あんぱんを半分食べましたが。
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こんなときなのに
河原に芽生えていた
ひと株の小さな蕗(ふき)の葉を摘む
ころんでもたたでは起きないずうずうしさ。



しかし!
今までの無鉄砲な歩行は
なんだったのでしょう。

チェーンもなにもない岩のトラバースに
足が震えて動けなくなりました。
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震えたらよけいにすべります。
大昔に 2、3 度歩いたコースなんですが。
あのころに比べたら
足首の力も落ちているのでしょうね。

横になれるほどの河原を見つけて
また!休みます。

水面に花筏(はないかだ)!
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なんの花びらでしょう。

横に頭だけ出してるトカゲ。
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甌穴(おうけつ)ができていますね。
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なん十万年もかけて造られたものでしょう。
わが人生は刹那過ぎますなぁ。

腰が抜けていてものんびり。
いい性格です。



初老のカップルに出会いました。

女性が落ちて打ったらしい。
なにか手助けをしたいのですが
こちらもパンツを見せながら
死にかけています。

私のケータイは圏外なんですが。
かれらのケータイは通じるようです。
それでなんとかしていてください。

ともかく私は自力で脱出して
通報しましょう。

ケータイは通じたらしく
1 時間後
ヘリコプターが飛来しました。
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ほぼ鎌倉峡を抜けたとき
やってきた消防隊員と鉢合わせ。

「さいころ岩のところから左岸に渡って!」
「その上流にいらっしゃいました」

「私はパンツが、、、パンツが!」と
甘えてみたのですが
私のことはだれも心配してくれませんね。



トイレのあるやまびこ売店に着きました。
きれいな水で体中の傷口を洗います。

お~!痛いよ~!

百丈岩への登り口ですが。
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今日は登らずに帰ります。

ひとり歩きですから安易に考えて
こんなときにかぎって
タオルも着替えも傷病の手当ても
なんにも持参していないんですよね。

肩ひもを最大に伸ばして
リュックを尻でかついで
クリアブックを股の前で持って駅に急ぎます。

体力が極端に落ちているのを痛感しながら。



(これは先月のこと)
(もう心身ともいえましたので)
(お見舞いにきていただかなくても結構です)
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