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吉田山にて くるみパンを食らふ [平安京有情]

京阪本線・終着駅の出町柳駅前。
グループで通りがかると
たいてい!だれかが
「ちょっと行ってきてもいいですか」という
「柳月堂」があります。
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歴史のあるベーカリーです。

私はコッヘルでごはんをど~んと炊いて
わずかな佃煮か漬けもので食べる派ですので
食指が動きませんが。

もっとも亀の甲に毛が生えるようになって
山中のランチも
コンビニのおにぎりひとつで
すませられるようになりましたが。

2 階の「名曲喫茶」は
京都の嚆矢(こうし)かも知れません。

名曲喫茶とは
主にクラシックの
レコードを流している喫茶店でしょうか。
田舎もので!年中嚢中払底していて!
音楽なんかの食べられないものには興味がなくて
行ったことがありませんが。

たまにはのぞいてみますか。
奥に創業以来のパン作りが見えます。



京都大学のキャンパスを横切ります。

学舎が妙に明るいですね。
建てものの更新が進んでいるようです。
象牙の塔はくすんで
おどろおどろしているのが好きですけど。

吉田神社の境内を横切ります。
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吉田神道の大元でしょうか。

吉田神道!山王信仰!お伊勢参り!熊野権現!
お稲荷さん!なにがなんやら!

単語はガッコーで無理やり習いますが
神さまに!信仰に!
どんな違いがあるのか!さっぱり教えられず。

ま!理解していないのは私だけかも知れませんが。

カキツバタかな。
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もう夏ですね。



吉田野のきねを吾(われ)かやまはやすとて
まうまう見つる神楽岡(かぐらをか)かな

後白河法皇(1127 ~ 1192)の集めた
梁塵秘抄にある歌。

これ!この神社のこと?!
そうなら
吉田野とは今の吉田山のことでしょうか。

神社の境内につづく山
吉田山に上ります。

里山再生に取り組んでいるとか。
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吉田山は里山なんですか。

旧制第三高等学校の「逍遥之歌」の碑。
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「紅もゆる丘の花、、、月こそかかれ吉田山」の歌。

おしまいの方に

神楽ヶ岡(かぐらがをか)のはつしぐれ
老樹の梢(こずゑ) 傳(つと)ふ時
檠燈(けいとう)かゝげくちずさむ
先哲至理(せんてつしり)の教(をしへ)にも

とありますね。

このあたりが神楽岡なんでしょうか。
現代の住所表記にも残っていますが。

神楽岡に吉田山があったのか。
吉田山に神楽岡があったのか。
神楽岡も吉田山の別称なのか。
おなかがすくだけですから
強いて知りたくもありませんが。

ちなみに檠燈(けいとう)をここには
「穂燈」と書いてありますが、、、!?
よく分かりません。



築 100 年とも見える古い建てもの。
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吉田山の木々に紛れて喫茶「茂庵」があります。
落ち着いて人生を考えながらときを過ごせそう。
ランチも提供していますが
今日も懐中不如意なら通り過ぎるだけ。はは。

頂上付近の屋根つきの休憩所。
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五山の送り火の火床を真ん前にして
柳月堂のパンをいただきましょう。

創業以来変わらぬという
「くるみ」を使ったパンを買ってきました。
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左が有名な(!)くるみパン。
税抜き 95 円。
右もクルミの入ったパン(150 円)ですが
名前を失念しました。
ごめんなさい!おいしかったですよ。
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