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伽羅橋のカステラ銀装 [工場見学]

伽羅橋(きゃらばし)駅前商店街だそうな。
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早朝なので
シャッターが降りている店舗ばかり。
正午に行ってもシャッター街。
この日は休日だったのかな!それとも。

伽羅橋駅は南海本線から
盲腸(虫垂)のようにちょこんと延びている
高師浜(たかしのはま)線の駅。

静か過ぎる路線に!駅に!駅前です。
それなのにこの虫垂線(失礼!)が高架です。
建設にお金がかかっているのでは。
なにがあるのでしょうか。

駅前に大きな石碑。
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「大雄寺舊蹟」と刻んであります。

南北朝時代に
大雄寺という大寺院があったらしい。
その門前に
伽羅(きゃら)でできた橋があったとか。
その記憶が今でも残っていて伽羅橋駅ですか!?

しかし!伽羅ですよ!香木ですよ。

たとえば
東大寺の正倉院の伽羅を
織田信長が
わずか「1 寸四方 2 個」切り取っただけで
今も極悪人のように
語り継がれている香木ですよ。

そんな貴重なもので橋を架けていたのですか。

わが街にも伽羅でできた源ケ橋なる
いい伝えがあります。(拙ブログ 2013/08/07

が!伽羅は香木としてはともかく
建築用材として使えるかどうかは疑問です。
使えないでしょう。
伽羅橋とは
橋の最高のほめことばかも知れません。
いいかえれば「金の橋」とか。



最高の「金」でなくてもいい!
2 番目の「銀」で行こうという
謙虚(?)な企業の工場が駅前にありました。
「カステラ銀装」です。
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2009 年!予算の仕分けのはなし合い中
蓮舫(れんほう)仕分け人は
「2 位じゃダメなんでしょうか」といって
流行語になりました。

その実に半世紀前に
すでにその考えがあったようで
昭和 27 年(1952)に
2 位を目指す
「カステラ銀装」が創業したそうな。

カステラを
銀紙で包装したからじゃないそうです。



工場見学させてもらいます。

撮影とかの記録は禁止です。

頭から足先まで白衣で覆います。
工場内は狭い。
見学者用には造られていません。
熱い!暑い!
禁止といわれなくても
とても悠長に
カメラを構える雰囲気ではありません。

今まで見学した食品工場に比べて
従業員の数が多いですね。
細かい職人技がたくさん必要なようです。

あちこちに
「ほう れん そう」と書いてあります。

「報告」「連絡」「相談」だそうな。



製造工程の最後の方で
不良品をはねていましたが。
かなりたくさん除外するんですね。

それ!ください!

「さしあげられません」

もったいないのに
まったくの美品をひと切れくださいました。

焼き立てはあんまり甘く感じません。
2、3 日しなければ甘味がなじんでこないとか。

味のなじんだカステラの試食品は
ショップに用意されていましたが。
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そもそも関西地方のカステラは
甘味がきつくない薄味の方が好まれるとか。
たとえば長崎のカステラは
関西地方に比べればとても甘いそうな。

カップラーメンみたいに
地方地方で好まれる味の
製品開発はしないそうです。
銀装は「関西のカステラ」なんですね。



お土産は長い歴史のある「青箱」と
新しい味のカステラふたつ。
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工場内は暑かったので水もいただきました。
カステラの切れ端(税込 302 円)を
買っただけです!すみません。

ちなみに左の袋の中は
工場見学で着用した白衣です。
今度!どこかのイベントの
調理場ででも使ってみますか。



(敬称略)
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